今年もJ2ベストイレブンを、私の独断と偏見で選んでいきたいと思います。
その前にJ2アウォーズで公式のベルトイレブンが選出され、ジェフからは小森と田口が選ばれました。
🏆2023 J2リーグ ベストイレブン🏆
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年12月7日
■GK
権田修一(清水エスパルス)
■DF
宮原和也(東京ヴェルディ)
鈴木義宣(清水エスパルス)
リカルド グラッサ(ジュビロ磐田)
■MF
田口泰士(ジェフユナイテッド千葉)
森田晃樹(東京ヴェルディ)
乾貴士(清水エスパルス)… pic.twitter.com/5OrILHpaGJ
田口は妥当だと思うのですが、小森はちょっとびっくり。
他クラブが目を付けないように、まだ静かにしておいてほしかった気持ちもありますが、嬉しいニュースではありますね。
また、優勝した町田から1人しか選ばれなかったことが話題となりましたが、町田は積極補強で選手が多かったことや、シーズン中にも選手を入れ替えたことで、年間を通しての主力が少ない状況もあります。
真っ当に選ぶには成績も考慮して参考したいところだと思いますし、正直気持ちもわかるところがあります。
それにしても少なすぎるという印象もありますが、それ以外に関しては比較的納得できる11人だったのではないでしょうか。
とはいえ、私の方では公式のベストイレブンは気にせず、自由に選んでいきたいと思います。
FW:エリキ(町田)
エリキのベストイレブン選出は、文句のつけようないところだと思います。ただ速いだけではなく初速が非常に速く、グンっと伸びるスピードはJ2ではなかなか見られないもので、そこからの決定力も相手にとって脅威。
さらに守備までしっかりしていて穴のないストライカーだと思いますが、シーズン終盤は負傷で離脱しています。
それでもデュークや藤尾が控えていたわけですから、町田は改めてかなりの戦力だったことが伺えますね。
2トップを選ぶのであれば、チアゴ・サンタナ(清水)かフアンマ(長崎)。
チアゴもシュートがうまいだけでなく、起点となる動きが出来て、チームへの貢献度の高いFWだったと思います。
守備に関しても大きくさぼることなく真面目な印象を受けましたが、得点数は12ゴールと思ったほど伸びませんでした。
一方、フアンマは26ゴールで得点王となり、2位のエリキは18ゴールだったことを考えると、大差をつけたことになります。
しかし、守備に関しては貢献できるタイプではなく、周囲への負担も大きいものだったと思います。
それでも26ゴールという数字は立派ですから、公式ベストイレブンに選ばれるのも納得だと思います。
OMF:平河悠(町田)、乾貴士 (清水)、松本昌也(磐田)
開幕前から前線やボランチ、DFラインなどに大型補強を施した町田ですが、2列目に関しては若干薄い印象もありました。そんな中でシーズン序盤から活躍したのが、昨年まで特別指定で町田に所属していたまだ22歳の平河でした。
縦にスピードがあってハードワークが出来る平河はチームのスタイルにも適していて、エリキなどと共に攻撃を牽引しチームの優勝に大きく貢献しました。
乾に関しては今更説明する必要もないとは思いますが、狭い局面でボールをコントロールできる選手で、ラストパスの精度も高く、J2レベルを超えた選手だと思います。
Football LABの計測だと10ゴール10アシストを達成していますが、10-10はJ2では乾だけだったようです。
35歳ということでさすがにスタミナ面には課題もあったのかもしれませんが、守備面もしっかりとやれていた印象です。
磐田の松本はSB鈴木と絡む右サイドでのパスワークからの攻撃だけでなく、山田、上原などを中心とした流動的な中盤の動きにも絡み、攻守に貢献。
磐田は補強禁止もあって町田とは異なり前線が薄かった磐田ですが、その分2列目の選手たちがゴールを奪って2位につけた印象でした。
その中でも松本は9ゴールを上げ、最終節に昇格を決めた逆転ゴールも松本によるものでした。
松本と最後まで迷ったのが、清水のカルリーニョスです。
スピードや推進力がある上、決定力も高く、今季15ゴールはエリキに続くリーグ3位。
特にカウンターで猛威を振るった印象で、守備面もしっかりこなす優秀な外国籍選手だと思いますが、昇格失敗も考えて今回は外しました。
ボランチ:下田北斗(町田)、田口泰士(ジェフ)
ベストイレブンの中でも、最後まで迷ったのがボランチでした。下田は左足での丁寧なパスワークでチームに貢献し、縦に速い選手が多い中で、町田の攻撃面をコントロールしていた選手だと思います。
守備面でも貢献度高く、町田は前線からのプレスと、下田などボランチのカバーリングによって、リーグ3番目の35失点に抑えられたのではないかと思います。
ただ、下田もシーズン途中はスタメンから外されていましたし、フル稼働という点では物足りない部分もあったと思います。
例年のことながら、田口は田口1人が入だけでビルドアップが一気にスムーズになる印象で、ジェフの攻撃のタクトを振っていきました。
チームの課題である守備面でも貢献し、監督が変わった今年もパスカット数が多かったことから、田口個人での予測能力の高さが証明されたように思います。
シーズン後半に見木が伸び伸びとできたのも、田口の存在が大きかったのではないでしょうか。
その他の候補には南(山形)、上原(磐田)、森田(東京V)などがいて、甲乙つけがたいところがあります。
特に南と下田を最後まで悩んで、山形は夏に町田から加入した高江が入ってチームが固まっていった印象ですが、高江が積極的に動いてボールを回すプレーを見せる中で、バランスをうまく取っていたのが南だったと思います。
上原も運動量豊富に攻守に動き回って活躍し、森田は言うまでもなくプレーオフでも活躍した選手で、誰が選ばれてもおかしくないと思います。
後半ではDFとGK、MVPを選んでいきます。
守備陣の方が、今年は悩まなかったかなという印象です。