勝手に選ぶと言いながら、かなり堅い選定になってしまったベストイレブン。
年末年始にはより自由に選ぶ企画が予定されていますので、そちらもよろしくお願いします。
右SB:宮原和也(東京V)
左SB:松原后(磐田)
東京Vを昇格に導いた宮原は、攻守に貢献できる完成度の高いSBだと思います。東京Vは前からプレスにいってサイドで奪う守備が強力な印象でしたが、中でも宮原のスライドからのボール奪取が光っていた印象です。
攻撃面でもビルドアップ能力が高く、シーズン後半に加入した中原と良い関係を築きチームを昇格に導きました。
次点で磐田の鈴木。
磐田はサイドからのパスワークが武器で、特に右サイドからの攻撃が目立つサッカーを展開していきました。
鈴木は松本時代からJ2ベストイレブン候補の常連ですが、昨年はJ1でも6ゴールと上でも戦えることを証明している選手ですね。
左SBはその鈴木と左右で、磐田のサイドを固めた松原。
鈴木が前掛かりになる分、松原はバランスを取ることが多かったですが、丁寧なビルドアップとタイミングを計った攻撃参加からのクロスで貢献。
Football LABによるとSBながら、6ゴール6アシストとしっかり数字も残しています。
その他に山形の小野、町田の翁長、ジェフの日高なども候補になるでしょうか。
日高は運動量豊富に動き回って、粘り強い守備でも貢献しましたが、クロスの面ではもう1歩。
実際、Football LABによると、アシストも3に留まっており、来季はより確実なチャンスメイクが期待されるところだと思います。
CB:グラッサ(磐田)、鈴木義宜(清水)
CB1人目はグラッサで堅いと思います。空中戦に非常に強いだけでなく、カバーリング能力も高く、左足で長短のパスも出せる。
優秀なブラジル人CBらしい選手で、相方のCBがなかなか定まらない中、磐田のDFラインを支えました。
清水の鈴木もカバーリング能力の高いCBで、落ち着いたビルドアップでチームをまとめていきました。
次への予測に優れていて、ポジション取りがうまく、そこから相手への詰め方も得意なCBというイメージです。
清水のキャプテンということで、精神的にも重要な役割を果たした選手だったと思います。
その他、井上(甲府)、酒井(群馬)、野田(山形)、高橋(清水)など。
ジェフの鈴木大輔も考えましたが、ちょっとミスが多いのが課題でしょうか。
GK:マテウス(東京V)
ジェフ戦でミドルシュート2発を決められているため、少し迷いましたがトータルでの活躍で言えばやはりマテウスかなと思います。安定感があるタイプのGKで、プレーオフジェフ戦でも呉屋のシュートブロックや先制点の起点となったロングパスなどで貢献し、リベンジを果たした結果となります。
例年J2ベストイレブン候補に選ばれてきた優秀なGKですが、特に今季はチームの堅守もあって目立ったパフォーマンスを見せていたと思います。
マテウスと迷ったのが磐田の三浦。
守備だけでなくフィードキックの精度が非常に高く、今年の磐田のスタイルに適したGKだと思います。
ジェフもこういったタイプのGKが、来季は欲しいところではないのかなと思うのですが、候補は限られているでしょうし簡単ではないのかもしれません。
最後にMVP。
MVP:エリキ(町田)
これも文句なしでエリキを選びました。シーズン終盤は怪我で離脱していましたが、優勝した町田が他チームと比べて違ったのは、シーズン序盤の早い段階から結果を残していったことだと思います。
その序盤のチームを牽引していったのが、エリキでした。
自ら持ち上がってゴールまでいけるストライカーで、まだ各チームの完成度が高まる前から1人で勝点を奪っていける選手だったのではないかと思います。
その後の町田は徐々にパスも繋ぐようになってスタイル尾マイルドになり、シーズン終盤にはエリキの不在もあってスタイルも変わっていった印象もあります。
しかし、チームとしては序盤に築いたマージンが大きく、シーズン途中から追い上げていった清水や磐田、ジェフ、山形などを振り切って優勝を達成した形だと思います。
ジェフも来季昇格を考えると、シーズン序盤から結果を残すことが大事になってくるのでしょうね。
最後に、ベストイレブンを1枚にまとめました。
ついでに、各ポジションの第二候補を記載しました。
2列目は迷ったのですが、チアゴ・サンタナの場合は2トップで、右の山田(磐田)も候補に考えていたのですが、怪我が多かったのが残念です。
昇格したチームの選手も多いので、J1でどこまでやれるのかも楽しみですね。
ジェフとしては来季ベストイレブンを総なめするつもりで、頑張ってほしいと思います。