2月4日（日）をもって、ジェフの沖縄キャンプが終了しました。
お疲れさまでした。
キャンプ序盤の1月27日（土）には、仙台と練習試合を実施。
3‐0で勝利と幸先の良いスタートを切っています。
ただ、仙台はその2日前の25日（木）にも、浦和と練習試合を組んでいます。
こちらも0‐6で敗れているようですが、J1の浦和との練習試合ですから、浦和戦に主力組を組んでいたか、疲労が残った状況でジェフと戦っていた可能性もあるのかもしれません。
また、ジェフは約2週間の沖縄キャンプを行っていたので、もう1試合は練習試合があるのではないかと思っていたのですが、少なくとも公式には実施した形跡はないようで、そこも少し気になりました。
そのジェフ対仙台の練習試合でも、先制ゴールを決めたのが小森となっています。
その他にも新加入の横山、若手の新明が得点を奪っており、嬉しい面々が結果を残したことになりますね。
小森は今年もジェフの若きエースとして、期待したいところです。
その小森のインタビューが、ジェフ公式サイトの有料コンテンツUnited Online Plusでアップされました。
1ページ目は無料で公開となっているのですが、そこで「J1でプレーできないことが決まった瞬間は、すごく落ち込みました」とコメントしています。
誤解が生まれないためにも、詳しくはリンク先をご覧ください。
インタビューを読めばわかるように、ジェフがJ1に昇格できなかったから落ち込んだだけではなく、「契約の問題で」とも話していますから、J1クラブへ移籍することが出来なかったことも含めて落ち込んだということなのでしょう。
前後の話の流れからして、J1クラブからの具体的なオファーもあったのかもしれません。
かなり突っ込んだ内容の記事といった印象です。
このインタビューからわかることは、やはり人によってはJ1へのこだわりが強い選手もいるということ。
特に小森はジェフ加入前から海外志向が強く、代表でもプレーしたいという話をしていました。
大卒選手だと1年目で既に23歳ですから、J2で名を売って、J1で活躍して、何とか海外移籍をして。
さらに海外でも小規模なクラブからスタートすることになれば、海外の有力クラブへ移籍し代表入りまで目指すとなると、ますますの月日が必要になる。
海外クラブは日本国内以上に若い選手の方が価値を高く見積もる印象もありますから、逆算していくとJ2に何年もいられないという計算なのかもしれません。
それをクラブ単位で捉えるとと、やはりJ2クラブというのはJ1クラブと例え同じ予算があったとしても、補強においてマイナス面が大きいとも言えるのかもしれません。
海外や代表へのアピールもそうだし、メディアへの露出なども違いがありますから、選手としては出来ればJ1へと言う思いもあるのでしょう。
改めてジェフの価値を高めるためにも、J1復帰を早期に果たしたいと感じるところですね。
一方で近年では、J2から直接海外クラブへ移籍ケースも珍しくはなくなってきています。
日本代表でも活躍する伊藤洋輝などもその例で、J2磐田から2021年の夏にシュトゥットガルトへ移籍。
冨安もJ2福岡から2018年のシント＝トロイデン移籍を経てボローニャ、アーセナルとステップアップしています。
2人ともユース代表での経験も豊富でしたし、高卒新人でJクラブへの加入を果たしているので、若くからブレイクしていたことになります。
青田買い的な意味合いもあって海外移籍したケースとも感じられるケースかもしれませんが、海外クラブもJ2の選手をしっかりとスカウティングしているということでしょう。
他にも本間、佐野航大などが、J2から海外移籍を果たしています。
そういった状況を考えると、小森が今夏に海外移籍を目指す可能性も否定はできないかもしれません。
海外での日本人選手の価値も高まっていますし、良いオファーがなくとも待遇などを気にしなければ雇ってくれるクラブもあるかも知れない。
あるいは、シント＝トロイデンのような日本人選手の受け皿もある。
小森がシーズン中の退団するパターンも考慮して、同タイプの林を補強した可能性もあるのかなと思います。
正直、林を取るのであれば先に手を付けなければいけない他の補強ポイントもあるのではないかと思っていたのですが、上記のインタビューを読んでしまうと、確かにFWは補強しておかないと怖いところもある。
突然CFが欲しい状況になっても、簡単には補強ではないでしょう。
複雑な印象も抱いたインタビューでしたが、小森のチャレンジ精神を買いたい気持ちもなくはありません。
ただ、昨年終盤の小森はスタメンを外れていたことも事実ですし、ステップアップするというのであれば、より一層質の高いプレーを期待したいところ。
また、ジェフがこのインタビューの公開を許可したことも若干意外な気がしますが、来年J1に昇格して選手を引き留める強い意志の表れだと思って、強い気持ちで開幕戦に臨んでいきたいですね。
