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第9節 徳島対ジェフ プレビュー 吉田達磨監督解任となった徳島との対戦

 水曜日の栃木戦では、8-0と望外な大勝で久々の勝利を飾ったジェフ。
 連戦最終日に、アウェイで徳島と対戦します。
 徳島は今週初めの4月1日に吉田達磨監督の解任を発表するなど、バタバタとした状況になっています。

www.vortis.jp

 あわせて、2019年から現職を務めていた、岡田明彦強化本部長も辞任

 3月30日朝には、西谷が不適切な言動を取ったため別練習が指示されていたと、地元紙に報じられました
 この時点で監督解任の流れが出来ているのかなとも感じたのですが、当初は選手側が監督不支持の流れなのかなとも思いました。
 しかし、3月30日に行われた群馬戦後、柿谷は監督を支持するコメントを出しています。

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柿谷曜一朗「間違いなく達磨さん(吉田 達磨監督)が試合に向けて準備してきたことがいまはめちゃくちゃ出てきていると思うんですよ。
言葉が悪いかもしれませんけど、最初とは違う。面白いくらいに選手はまとまっていて、見てもらいたい。特に記者の人にも練習やクラブハウス、ロッカーの中まで入って見てもらいたい。全員が勝つためにやっている。だから勝てるとは言えないけど、全員が何も疑いなく試合に臨めている」

 その後、吉田監督は解任に。
 この流れだけなら柿谷個人の意見だけなのかなとも思ったのですが、監督解任後に島川が突如現役引退を表明
 島川は柏アカデミー時代から師事していたという点も大きいのでしょうが、選手が全面的に監督を不支持していたわけではないようですし、単なる責任問題だけではなくクラブ内部でもかなり複雑な状況に陥っているのではないかと伺えます。

 実際、試合内容に関しては、改善されていた部分があったと思います。
 開幕直後の徳島はともかくコンディションが非常に悪く、戦術どころの話ではなかったように見えました。
 それが徐々に動けるようになり、守備でもプレスに行ける時は行けるようになっていった。

 さらに攻撃面も改善していき、監督解任直前の群馬戦では中盤や後方で横パスを出して、相手のプレスの方向を少しずらして、縦パスを狙う攻撃を作っていきました。
 中央でも鋭いパスを何度も送り、再三チャンスを作っていきました。
 しかし、決定力に欠いて、カウンターから失点を喫し、シュート2本の群馬に0-1で敗れています。


 もちろん、開幕当初のコンディションなど含めて最終的には監督の責任だとは思いますが、それ以前に内部でのいざこざがあって集中できない状況にあったのかもしれません。
 また、スペイン路線とパスサッカーで戦ってきた徳島ですが、吉田監督は日本人監督ですしパスサッカーだけではないスタイルを掲げていたことで、どこかで反発が起こった可能性もあるのかなと思います。
 ただ、そこは結果を残せなかった前任のラヴァイン監督に責任があるのではないかと思うのですが、そういった問題というものは次の監督まで引きずることも多いですからね。

 その吉田監督の徳島と最後に戦った群馬もここまで苦戦していますが、こちらも大槻監督のハラスメント疑惑報道がありました。
 しかし、それに対してはクラブが改めて否定し、逆に練習時の映像など機密情報をリークされたと訴えています。

thespa.co.jp

 群馬も記者との関係を含めて以前から不穏な雰囲気があったようですし、内政というのが問われる時代になっているのかもしれません。
 ジェフも何もないといいたいところですが、今年就任した橋谷英志郎分析担当と3月7日に契約を終了したことが発表になっています。

jefunited.co.jp

 徳島や群馬のように監督レベルの話ではないとはいえ、ちょっと気になるニュースでもありました。


 その後、徳島は元ジェフの黒部が強化本部長に就任していますが、果たしてこの状況でうまくクラブの舵を取れるのでしょうか。
 また、西谷も昨日、クラブと契約満了となっています。
 暫定的に横浜FCや専修大でコーチを務めた増田功作監督が就任していますが、今後に尾を引いてもおかしくない状況だと思います。

 初陣となった水曜日の清水戦は、1-1の引き分け。
 加入したばかりのチアゴ・アウベスを前線で起用し、柿谷をトップ下に配置。
 しかし、それ以外は大きな起用の変化はなく、スタイルもあまり変わりませんでした。


 以前よりも積極的にプレスにいこうという姿勢だったのかなとは思うのですが、1つかわせばスペースが生まれる状況でした。
 正直、清水としては取りこぼした印象の強い試合で、特に前半の徳島の守備は緩かったですから、もう1点取って勝ち切らなければいけない試合だったと思います。
 ただ、後半に入ってからは徳島も持ち直し、試合終盤のPKで1-1の引き分けに終わっています。

 新体制初戦で清水相手に引き分けられたことは収穫だと思いますし、メンタル的にも一息付けてジェフ戦に臨めるのかもしれません。
 ジェフはプレスをかけてくるチームの方が戦いにくいのではないかと思いますし、その裏をうまく突けるかどうか。
 技術的にしっかりしている選手が多いですし、橋本、柿谷など試合を決められる選手もいると思いますから、はまれば怖い相手だと思います。


 ジェフは前節、クラブ史上初の8ゴールを上げて栃木に勝利。
 ただ、栃木の方が、ずるずると崩れていってしまったところもあったと思います。
 ジェフの戦い方や内容が大きく変わったわけでもないと思いますから、次に続くことが大事ですね。

 第2節の藤枝戦で4-0、第3節の群馬戦で3-1と勝利したにもかかわらず、続く鹿児島戦では2-4で負けていますし、同じ轍を踏まないように集中して戦うことが大事だと思います。
 上位争いをするためには、数試合毎には出に勝利することよりも、安定して勝点を稼いでいくことが大事だと思います。
 安定感を身に付けるためにも、徳島相手に油断せずに挑んでほしいところですね。