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品田愛斗がジェフデビューを果たすも0-1で敗れた熊本戦

 先週も連戦だったということで、1日ずつ試合を振り返っていきたいと思います。
 連戦初戦の熊本戦ではFC東京から加入したばかりの品田が、いきなりの初出場を果たしました。
 しかし、PKでの失点もあり、試合は0-1の敗戦で終わっています。

 試合内容に関しては、ジェフも幾度かチャンスを作り、惜敗と言える試合ではあったと思います。
 ジェフはハイプレスからミスを誘う展開と、熊本の弱点であるクロスからの攻撃を仕掛けていきました。
 ただ、熊本のパスワークはリスク覚悟で相手のプレスに対しても怖がらずにつなげていくスタイルで、結果的にそこからチャンスも作っているわけですから、そこは差し引いて考えるべきではないかと思います。


 しかし、それにしても熊本の方が自分たちのやりたいサッカーを拾う出来ていた試合で、ジェフの方が悩みを感じる展開だったと思います。
 熊本は自分たちの動きで自発的に攻撃を作る意欲を感じた一方で、ジェフは熊本の弱点を突く攻撃しか作れなかった。
 ハーフカウンターメインのチームということですから仕方のない面もあるとは思いますが、自らの動きでチャンスを作るという展開がすくなかったと思います。

 それでもハイプレスから相手のパスワークを完全に抑え、相手を圧倒するという圧力を出せていたのであればよかったのかもしれません。
 しかし、相手のパスワークを封じ込めたプレスが欠けられたかといえばそうではなく、特に前半はプレスの甘さも目立つ試合となってしまいました。
 結果的に熊本のやりたいサッカーに、ジェフが合わせるという印象の強い試合となったように思います。

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 その熊本戦で、品田がいきなりのスタメンでジェフデビュー。
 前半は小林とのダブルボランチでしたが、後半は攻撃時に右インサイドに上がるタスクをこなしていきました。
 横山は藤枝でも左シャドーでのプレーが多かったので、本来はやはり左に回った方がやりやすいのかもしれませんね。

 熊本戦ではあまり目立ったプレーは多くなかったですが、47分には鋭い縦パスでチャンスメイク。
 小森を走らせる惜しいスルーパスでしたが、一歩届かずシュートまでは持ち込めませんでした。
 それでもパスセンスの高さは十分に見せてくれました。


 そして、続く栃木戦では8-0の勝利をあげ、品田も貢献。
 相手の守備の問題も考慮しなければなりませんが、品田自身もジェフ2試合目で連携面やコンディションなどが上がったところがあったのではないでしょうか。
 うまく相手のマークをかわすポジショニングも見せて、鋭い縦パスを何度も供給していきました。

 さらに、CKでも鋭いボールを供給し、栃木戦だけで2アシストをマーク。
 精度が高いだけでなく、落下点付近でぐっと下がるボールを蹴れるところが、品田の武器なのかもしれません。

 1-0で勝利した徳島戦でのプレーを踏まえて考えても、相手のマークが薄い状況の方が活きるタイプなのかなと思います。
 そうであるのなら、プレスが厳しい状況でいかにテクニックを活かすかが課題と言えるのでしょうか。
 そのため、アンカーの方が活きる選手といった印象も受けましたが、そうなると田口との共存は簡単ではなく、直接のライバルとなる可能性もあるのかもしれません。


 品田の鋭いパスは魅力ですが、やはり守備など総合力では田口の方が上手ではないかと思います。
 熊本戦でも徳島戦でも感じましたが、品田はポジショニングなどでバランスを調整するのがあまり得意ではなく、守備面では課題があるようにも思います。
 その点で田口が優秀過ぎるとも言えるのかもしれませんが、球際への寄せも含めて守備面はもう少し見たいところがありますね。

 とはいえ、この3試合だけでも、パスセンスやプレースキッカーとしての能力に関しては存分に見せてくれました。
 特に今季のジェフはビルドアップがうまくいっていない印象があるだけに、品田の存在は大きなものとなるかもしれません。
 田口などが完全復帰した状況で、どういった関係性になるのかも注目ですね。