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J2得点ランキングトップを走る小森飛絢が大分戦でゴール

 J2得点ランキングトップに立つ小森が、大分戦でもゴールを上げました。
 同日に行われた長崎対徳島戦で、長崎のエジガル・ジュニオがハットトリックを決めたため、単独トップには立てませんでしたが、それでもエジカル・ジュニオに並んで6ゴールと、トップタイを死守しています。

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 第10節終了時点で6ゴールですから、このペースのままでいけば、今季は全38試合で22.8ゴールを上げられることになります。
 得点をあげることが難しくなっていると言われている時代に、20ゴールを越えたらすごいことだと思います。


 大分戦でのゴールを振り返ると、ジェフが開始早々にいきなりPKを相手に与えてしまったかなという危ないシーンを残り越えてから、左サイドでパスワーク。
 椿が縦パスを受けて、小林へ送ると、裏を走り込んでいった日高へ繋ぎます。
 日高はグラウンダーのラストパスを展開し、田中がシュートを放つと、相手DFに当たりますが、こぼれたところを小森が押し込んで決めています。

 まず、チャンスメイクの部分を見ると、小林の縦パスも正確でしたが、日高のフリーランが凄く良かったですね。
 日高は縦に走り込むタイミングとコース取りが凄くうまい印象で、ここでもそのセンスが活きた印象です。

 そして、日高がラストパスを送るタイミングで、逆サイドの田中がゴール前に入ってきていたことも、ゴールに結びついたポイントだったと思います。
 昨年は縦に走り込むことが基本だった田中ですが、今年は逆サイドからの攻撃でゴール前に入っていくプレーが増えていますね。
 結果的に左サイドからの攻撃で、ゴールが生まれていることも多い印象です。


 小森に関しては、こぼれ球をつめただけとも言えるかもしれませんが、冷静にゴールを決めていることも事実。
 それだけ良いポジションにいるともいえ、ゴールを決める嗅覚を持った選手なのでしょうね。
 特に今年はこぼれ球をつめて、ゴールを決めているシーンが多いように思います。

 結果的にエネルギーを浪費せずに、楽に得点を積み重ねている印象もありますが、これが決定力が高い選手には必要な能力なのかもしれません。
 あまりジェフは決定力が高いストライカーを抱えたことが少ないので、若干の戸惑いすら感じるところです。
 2013年のJ2得点王となったケンペスもシュート数は非常に多いタイプのストライカーで、フィジカルが強い選手で仕方らどちらかといえばごり押しでシュートを決めていくFWだったと思います。


 昨年終盤の小森はスタメンから外れる試合も増えて、チームのスタイルにもハマり切らず、下がって中盤を浮遊することが増えてしまっていた印象でした。
 しかし、今季はここまで全試合でスタメン出場を果たし、6ゴールをマークと素晴らしいスタートになっています。
 今年はチームとして小森を活かそうという設計になっている部分も大きな追い風なのかなとは思いますが、単純に昨年終盤はプロ入り1年目で疲れが出ていた部分もあったのかもしれません。

 大分戦でもゴールシーンはこぼれ球を詰めた形でしたが、10人にはフェイントで相手2人をかわしてバー直撃のミドルシュート。
 78分にも鈴木大輔の縦パスを受けて相手と入れ替わってチャンスメイク。
 82分にも岡庭のクロスにファーで合わせてポスト直撃のヘディングシュートと、1人でチャンスを作ったり決定的なシュートを放ったりしていました。

 今季の小森は1つ抜けた存在になりつつある印象ですし、周りの選手も小森に期待してボールを出しているように感じるシーンがあります。
 小森にはこの調子を維持してもらいつつ、チームとしては小森に頼りきりにならない攻撃を作っていきたいところですね。
 そして、小森と一緒にJ1へ昇格することが、一番ではないかと思います。