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パリ五輪 日本代表 1-0 マリ代表 粘りの守備を見せ辛勝で準々決勝進出!

 パリオリンピック第2戦。
 平河は残念ながら、初戦の怪我が響いてメンバー外に。
 他に三戸、木村がベンチで、山田、荒木、西尾がスタメンという布陣でした。

 日本代表はこの日も、良い試合の入りを見せていきました。
 出足の良さで相手を上回り、試合序盤は攻守に攻め込んでいきます。
 守備でもマリのカウンターにも、粘り強く対応してきました。


 しかし、10分過ぎからは、日本がボールを持たされる時間帯も増えていきます。
 日本は守備時は4-4-2ですが、攻撃時は4-1-2-3に変化するのに対して、マリは4-2-3-1で守るスタイルで、中盤の3枚は同数。
 そこががっつりと重なってしまったことと、連戦の影響もあってかパスを受ける動きが若干少なく、DFラインでボールを持っても前へ持ち込めない展開が目立ってしまいました。

 ただ、日本も守備面で、落ち着いて対応。
 マリに対して素早く寄せにいって相手の攻撃を遅らせ、サポートを待って囲って奪う。
 個人での打開力の高いと言われていたマリの良さを、出させないディフェンスを見せていきました。


 前半の日本は攻撃面で勢いを見せられず試合全体にも停滞感を感じましたが、後半に入ってからは中盤がはまっていたことも受けて、インサイドが裏に走ったりサイドで受けたりと変化を付けていき、相手のボランチを動かしていきました。
 しかし、マリも前半終盤あたりから、前への姿勢を強めていきます。
 60分過ぎからは日本の運動量も落ち、守備を掻い潜られてピンチに陥るシーンも増えていきます。


 63分にも小久保のファインセーブで失点を凌ぐと、70分にもFKからポスト直撃のシュート。
 ただ、そこを耐えると今後はマリの運動量が落ちていき、75分には日本の細谷のクロスから三戸が飛び込む惜しい展開を作り出します。
 そして、80分、細谷の右サイドでの突破から、佐藤がシュートを放ち、最後は山本が詰めて先制ゴール。

 後半ATには、途中出場の川崎がペナルティエリアでハンドを犯したという判定でPK。
 しかし、これを相手選手が左に外し、1-0で日本の勝利。
 準々決勝進出を果たしました。


 初戦のパラグアイ戦は相手選手の退場もあって5-0と大勝し、攻撃面での勢いを感じる展開でした。
 しかし、この日の日本は守備面で良さを見せてくれた試合だったと思います。
 特に中盤の守備が綺麗で、横のラインを大事にしつつ、1人が行ったら1人がカバーに入る関係性を作れていました。

 中盤で囲いに行く時は複数人で一気にプレスにいって、奪い切れずとも前に出させない。
 前へプレスも我武者羅に追うのではなく、順番にチェイスにいくことによって、サイドなどへ追い込む。
 後半途中、相手のSBなどがサイド前方に張る動きに日本のSHがついていってしまい、5バック、6バック気味になってしまった時間帯は流れが悪かったですし、決定機も何度か作られてしまいましたが、全体的な守備組織は悪く無かったと思います。


 このあたりの守備組織も、ジェフが参考になるところかもしれません。
 特に中盤の守備はここ数戦バランスが悪く、相手に間を取られることが多かった。
 組織だけではなく、コンディションの問題や個々の動きなど、さまざまな要因があるとは思うのですが、中断明けに向けて大きな宿題になっていると思います。

 ただ、日本も全体的に見ると快勝とは言い切れず、苦労をしたい試合だったと思います。
 特に攻撃面においてボールを保持した展開から、シュートまでも持ち込める回数が少なかった。
 前半もっとシュートチャンスを作れていれば、相手を押し込めて流れもつかめたと思いますし、守備面も楽になる部分があったと思います。

 とはいえ、このチームは予選などでも攻撃面での物足りなさを感じる部分がありましたし、そういった傾向のチームではあるのでしょう。
 今さら短期間で変われる部分でもないと思いますし、次以降の試合に向けてはコンディションをできる限り整えて、相手の分析に力を入れていくしかないと思います。
 裏のカードでパラグアイが勝ったことによって1位抜けの可能性も高まりましたが、グループリーグ最終戦で流れを悪くしても良くないでしょうし、賢く戦ってほしいですね。