当ブログはプロモーションを含みます

岡庭愁人が仙台戦、大分戦で合計3アシストの活躍

 前々節仙台戦の25分。
 ジェフの椿が負傷交代して、岡庭が途中出場を果たしました。
 岡庭は右SHに入って、それまで右SHでプレーしていた田中が左SHに回っています。

 そして、前半終了間際には、岡庭が貴重な同点ゴールをアシスト。
 左サイドからのCKを品田が蹴ると、ファーで田中が折り返しエドゥアルドが角度のないところから決めています。

 多くの選手がニアに走り込む中、岡庭だけが外を回ってファーを走っています。
 他選手が引き付けて薄くなったファーで折り返すという、チームとしての狙い通りのパターンだったのかなとも思います。

 さらに、仙台戦の64分のゴールも、岡庭のこの日2アシスト目から生まれたもの。
 右サイドでボールを拾った岡庭が、持ち直してクロス。
 ロングスローの流れで残っていた佐々木が、ニアで合わせてこの日2度目の同点ゴールを決めています。

 岡庭の精度の高いクロスから決まったシーンですが、注目は左足でクロスを上げていること。
 左右両方の足で精度の高いクロスを上げられることによって、相手にとっては読みにくい状況を作れている。
 岡庭の強みの1つが出たシーンだったと思います。

 さらに84分にも、チームとして4ゴール目となった得点を演出しています。
 CKのこぼれを拾ったところから、岡庭が仕掛けてゴールラインぎりぎりで相手を完全に抜き去り中央へ。
 佐々木が繋いで、最後は小森が合わせて止めを刺したことになります。


 この活躍を認められたのか、大分戦では久しぶりのスタメン出場を果たします。
 岡庭のスタメンは7月6日の清水戦から途絶えていましたので、約2カ月ぶりの先発出場でした。
 この試合でも64分にアシストを決め、2試合で3アシストの活躍を見せたことになります。


 
 左サイド後方の小川から、大きなサイドチェンジを岡庭が受けます。
 軽くフェイントを入れてクロスを上げると、小森がヘディングでゴール。
 ここでのクロスも小森の頭に見事にあった、精度の高いボールだったと思います。


 仙台戦でのチーム4ゴール目などでも感じましたが、岡庭は細かなステップで仕掛けられるので、狭い局面でも相手を抜き去ることが出来る。
 そこからの精度の高いクロスが特徴となっていますが、クロスを上げる時も足の振りが非常に速い。
 そのため、対面に相手がいてもブロックしきれずにクロスを上げられるし、ゴール前で対応するDFも早いタイミングで上がってくるので、対応が少し遅れがちになってしまうところがあるのではないでしょうか。

 ここ2試合のジェフは選手たちのコンディションも上がってきて、前を向いた状況でプレーする時間帯も増えてきました。
 これによって、岡庭の良さが出やすい状況になった部分もあるのかなとも思います。
 SHとしての課題は、前を向けない時のプレーということになるのでしょうか。


 一方、Xでもつぶやきましたが、右に岡庭、左に田中がはまれば、ジェフの将来も安泰ではないかと思っていました。

 しかし、今のところ左SHの田中は、やはり右SHほどうまく攻撃に乗れていないイメージがある。
 左サイドだと少し内寄りを走ってしまうので、自慢のスピードを活かせないことが多いし、左足でのクロスの精度も右足ほどではないのかなと思います。

 7月に加入した杉山も、加入時に懸念していた通り右SHでのプレーとなっていますし、右SHは有望な選手が多いけれど、左SHの層が薄い状況が続いていますね。
 いくら3人とも良い選手だとはいってもポジションは増えるわけではないですから、そこが悩みどころとなっているようにも思います。
 オフにどう調整していくのか、そもそも岡庭も杉山もレンタル移籍中ですし今後が心配なところもありますが、まずは残り試合でそれぞれの選手が活躍してくれることを期待したいですね。