マスコミは「C・ロナウドが決めた!」なんて騒いでいますけど、むしろC・ロナウドはチェコの組織的な守備にほぼ完封されていて、その分ポルトガルの他の選手が目立つ試合展開でした。
まぁ、それでも最後にゴールを決めてしまうところは、何かを持ってるんでしょうけどねぇ…。
一試合通して思うようにプレー出来ていなかったし、本当にその一発だけだったのに(笑)
最後のアシストは点を取りに行ったチェコが裏を付かれた形ですから、チェコからすれば仕方ないと思いますし。
うーん、もったいない。
チェコの守備陣はC・ロナウドには前のスペースを与えず、ボールを持ったら人数をかけることで、C・ロナウドのポジションを押し下げることに成功していました。
その分デコやシモンにチャンスを作られてしまうわけだけど、それはたぶん想定の範囲内。
まずはポルトガルのキープレーヤーであるC・ロナウドを止めることで、勢いを削いでしまおうという狙いなのでしょう。
しかし、そのチェコですが攻撃はやっぱり迫力不足。
チェコもまた「1トップだと攻撃力不足だけど、2トップだと守備に不安が…」というジレンマを抱えているのでしょうね。
このあたりは、世界レベルでも多くのチームが悩むところなのでしょう。
今大会も1トップのチームが多いですけど、1トップが機能しているチームが多いということは、それだけ戦力の豊富なチームが多いということが言えるのかもしれません。
ようするに大会のレベルが高いということですね。
ただ、ここに来て2トップを起用しているチームも増えてきましたが…。
このあたりは興味深いですね。
一方、この試合には勝ったポルトガルですが、やはりC・ロナウドのチームですね。
いや、本当はC・ロナウドのチームでなくても、チームを構成できるだけの戦力はあると思います。
デコもシモンもいい選手ですし、ベンチにはナニもいる。
けれど、ポルトガルの多くの選手はボールを持った瞬間に、C・ロナウドを見るようになっています。
それが監督による意識付けによるものなのか、C・ロナウドの活躍がそうさせているのかはわかりませんけど、とにかくその点ははっきりしていたと思います。
個人的にはC・ロナウドよりデコの方がいい選手だと思うんですけどね(笑)
オシム監督に言わせれば、こういった飛び抜けた選手がいてその選手に依存するようなチームは上手くいかないという話しでしたが、果たして。
今回のようにC・ロナウドが潰れても、デコのような万能選手がフォローしてくれるので、もしかしたらそれで上手くいくのかもしれませんね。
このチームの本当の強みは、そこなのかもしれません…。