先週末、今季最終戦を終えベッテルのチャンピオン決定で幕を閉じたF12010シーズンですが、早くも来季に向けて精力的に動いています。
アブダビではそのままスタッフが残って若手テストを実施。
最終日の2日目にはレッドブルのダニエル・リチャルドがベッテルのポールポジションを上回るタイムを出したことが注目されていますが、これだけでは何とも言えないですよね。
タイム自体は他ドライバーを見ても軒並み向上しており状況はいいのでしょうし、エンジン制限等々もないわけですから。
ザウバーでは2日目に来季ドライバーのセルジオ・ペレスが、初日テストに来季リザーブドライバーのエステバン・グティエレスが参加。
CSの解説陣によると同じメキシコ人でもどうもグティエレスの方が将来性は期待できるようなことを話していましたが、両者の実力は果たして…。
実績ではペレスですし、年功序列?ともいわれていましたが(中嶋一貴と小林可夢偉みたいな関係でしょうか)。
なお、ザウバーは2日間行われるピレリテストに2日目の午前まで小林可夢偉を起用し、土曜の午後のみペレスを起用することを発表。
本来なら2日間可夢偉を起用してマシン開発をしたいところなのかもしれませんが、このあたりは大口スポンサーの絡みもあるのでしょうか。
一方、シート争いに関しても、様々なニュースが出ています。
ニコ・ヒュンケベルグはウィリアムズ退団が決定。
その後継者にはベネズエラの石油会社をバックに持つマルドナドが有力視されていましたが、ここにきてオランダスポンサーを持つギド・ヴァン・デル・ガルデも有力候補にあがってきたようです。
ヴァン・デル・ガルデは一時期スーパーアグリとサードドライバー契約をし、その直後にスパイカーと二重契約をして問題になった人物でもあります(笑)
ヒュンケベルグの行き先にはフォース・インディアなどが浮上。
フォース・インディアはスーティルが上位チームに移籍するのではないかという話や、パフォーマンス不足でリウッツィが解雇されるのではないかという噂が絶えず出ています。
リウッツィ側はすでに来季の契約は結んでいると主張していますが、契約がどうなるか分からないのもF1ですしね…。
ヒュンケベルグはルノーや、マッサの代わりにフェラーリへ?という噂も出ていますが、現実味はどれだけあるのでしょうね。
なにせマネージャーは元シューマッハー担当のウィリー・ウェバーですし、敢えてそういった噂を流している可能性もあるはずです。
また、レッドブルではウェバーがこのままチームを離脱するのではなか…という噂もちらほらと出ているようです。
今週末のピレリによる初の合同テストには早くから参加しないことは言われていましたが、レッドブルが代役としてアルグエルスアリを起用する可能性が言われています。
このまま外堀を埋めて、退団することになるのでしょうか。
確かに本人もやりにくそうな状況ではありますが…。
この2日間の若手テストで今期限りでF1から撤退するブリヂストンは、F1活動の全日程を終了。
最後は人文字ではなくタイヤ文字で、ARIGATOU F1と表現しています。
ブリヂストンは公式サイトでF1活動へのメッセージを募集しています。
ホンダやトヨタが残念な方針のまま活動を終える中、ブリヂストンは日本ファンの誇れる企業だったのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でした。
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