試合後の関塚監督のコメント。
長いテキストだったので、いろいろと話されたのかと思いましたけど、それよりも関塚監督の初戦ということもあり質問が多かったのかなと。
話されている内容に関しては普通というか、関塚監督独自の話というのはあまりないですね。
強いて言えば、ここに個性が出ているのかなと感じます。
今日は2トップの森本貴幸選手とケンペス選手が得点しての勝利ですが、彼らを生かす攻撃の形など今日の試合の評価をお願いします。
「まだまだですね。まだ現代的なFWの選手じゃないですか。もっと2人がハードワークというか攻守にプレーできないと、やはりどうしても後ろの4枚と離れてしまうと思っています」(J's GOAL)
このコメントは少し驚きでしたね。
あのプレーで「まだまだ」ということですが、あれ以上はなかなか簡単ではないと思いますよ…という突込みは無粋なのでしょうか(笑)
発破をかけているだけだと思います…が、本気であれ以上を望んでいる可能性もあるんですかね。
これまでの2人のプレーを見ていると、かなり頑張っていた方だと思うのですが。
もちろん攻守においての戦術的な動きだとか、連携面は今後もあの2人で長くやっていくのなら少しずつ改善される可能性はあると思います。
特に守備の追い方、スペースの消し方は穴がありましたしね。
ただ、あまり守備を教え込みすぎても、あの2人の場合、逆に攻撃に支障が出そうな気もします。
ハードワークという点においても、要求しすぎるとシーズンを通して持たなくなる可能性もあるのではないでしょうか。
ただし、2トップにする限りは、2人が連携して守備をしなければ、守備に穴が出てきてしまうと。
しかし、単純に動きの部分だとか、コンディション面で言えばここ2年において、あの2人があそこまで好調なことはなかったと思います。
特にハードワーク、スタミナや運動量においては、そこが大きく影響する部分だと思うだけに、実際問題としてあれ以上は難しいところがあるでしょう。
むしろ夏場に向けてコンディションの維持や大きな低下を阻止することの方が、極めて重要ではないかと思います。
守備に関してもあの2人の2トップにしたらどうしても課題が出るだろうと思うのが、ここまで見てきた人の自然な考えだろうと思しますし、実際長野戦でも相手ボランチのところからゲームを作られていた場面がありました。
もし「あれ以上走れる」ことを前提にチームを作っていくのは、心配な部分があるように思います。
ジーコ監督がドイツW杯後に失敗の原因を「フィジカルの弱さ」を上げ、「それはわかっていたことでしょ」という真っ当なツッコミが出ていましたけど、あの2トップにしてハードワークや守備が出来なかったという話になると同様のパターンに陥る可能性もあるでしょう。
とはいえ、それは額面通りに言葉を受け取った場合。
2人に発破をかける意味ならそういった考えもありだと思いますし、これが本心かどうかはまだわかりません。
もっと自分の思う通りに主に守備面で組織的に動いてくれよ…というメッセージである可能性もありますしね。
まぁ、しかし、関塚監督らしいコメントでもあるなぁとも思います。
何度も言うとおり、FWの個人能力が重要なサッカーをしていた印象がありますから、どうしてもFWへの要求が高くなるのではないでしょうか。
川崎ではジュニーニョ、チョン・テセ、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオール、我那覇、黒津…と、前へ強い錚々たる面々がいましたしね。
主に外国人選手が中心だったわけで、ジェフであれをそろえるのはかなり難しいように思うわけですが。
守備やハードワークはともかく、攻撃含めてのFWの質というのは追及していく方向にあるのかもしれません。
その期待に2人がどれだけ答えられるかが、目下の注目ポイントとなるのでしょうか。