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伊東との神大対決となった高木

 左SBとして、ちばぎんカップでスタメン出場した高木。
 対面となった柏の右SH伊東は、神奈川大学の同期で共にプレーした仲だったそうです。
 2人に関する詳しい情報は、J SPORTSの土屋雅史氏がコラムをアップしています。



 山形から今オフに加入した高木ですが、ラインコントロールには若干苦労していた部分もあったようにも思います。
 5分には1ボランチ脇へカットインしていった伊東からスルーパスを出されますが、高木が少し残ってしまいクリスティアーノに裏を取られかけます。
 11分にも高木が残って、伊東に対してオフサイドを取りきれない場面がありました。


 マッチアップしたのがスピードのある伊東ということもあって、ラインに合わせる部分でも苦戦したところがあったと思います。
 伊東の対応が難しいのは縦への仕掛けだけでなく、中央に入ってパスも出せることで、複数の選択肢があるため潰し切れないところがあるのではないでしょうか。
 さらに伊東は守備でも貢献していて、高木は攻撃面でもやりにくいところがあったのかもしれません。



 それでも全体的に見れば、高木は十分に可能性を見せてくれたと思います。
 昨シーズンの左SBは乾が主に出場していましたが、乾に比べると細かなボール捌きが出来て、パスを出せる選手だと思います。
 周りを活かすことも出来る選手といった印象を受け、ビルドアップにもある程度貢献できるのではないでしょうか。


 攻撃参加においては、状況を見ながらタイミングの良い飛び出しが出来るタイプの選手なのかなと感じました。
 また、83分には清武のCKからヘディングで合わせて、バー直撃のシュートを放ったシーンもありました。
 178cmと身長はそこまであるわけではないですが、身体がガッシリしているので競り合いなどにも強いタイプなのでしょうか。
 ただし、山形では89試合に出場し1ゴールしか挙げていないそうなので、そこまで得点力を期待できるタイプではないのかもしれません。



 守備においても伊東のスピードに手を焼いていた印象もありますが、簡単には抜かれないところを見せていたと思います。
 粘り強く対応していましたし、一対一などでの対応に関しては、乾やキムより期待できるのかもしれません。
 さすがに25歳と中堅年代に差し掛かっており、出場経験も豊富な選手ということもあって、全体的に落ち着いたプレーが期待出来るのかもしれません。


 攻撃面では乾のようにスルスルと突破していくドリブルや、思い切った勢いのあるクロスを上げるタイプではないのかもしれません。
 そのため、目立つようなプレーは少ないタイプなのかなとも思います。
 ただ、攻守において穴が少ない印象を受けましたし、完成度の高く使い勝手の良い選手なのかなと思います。
 


 ラインのコントロールなど連携面に関しては、今後改善されていくところもあるでしょう。
 同じ新加入選手でも増嶋は近藤とのプレー経験があるだけに、馴染みやすかったというところもあるのではないでしょうか。
 高木はこれがプロ入り後初の移籍ともなりますし、ここから学んでいく部分も多いのではないかと思います。


 乾は11月に全治6か月の診断を受けていますから、まだ時間がかかるのではないかと思います。
 他の左SB候補となると高卒新人の杉山くらいとなるはずですから、現状だと左SBの層は決して厚くない状況です。
 それだけに高木が安定したパフォーマンスを見せられるのかは、特にシーズン序盤に重要となってくるのかもしれませんね。
 

 いまさらですが、考えて見ればジェフは中村に続いて、山形からレギュラー左SBを補強したことになります。
 J2での買うクラブとしての立ち位置が明確になりつつあると思いますから、うまく効率の良い補強をして、補強した選手たちを活用をして、レベルアップしていきたいところだと思います。
 ここ数年は良い選手を補強してもチーム全体としての大きな成長には結びついていない印象もありますし、最終的にはいかに上手くチーム作りをしていくかが求めらるところなのではないかと思います。