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茶島が怪我から復帰し右SBでスタメン出場

 先週行われた松本戦で、茶島が復帰しました。
 公式な発表などはないですが、怪我をしていたのではないかと思われ、6月2日の山口戦以来の出場となります。
 右SBでゲリアが投入された68分まで、プレーしていました。



 開幕当初は右インサイドハーフとして出場していた茶島ですが、4月28日の甲府戦からは右WBあるいは右SBで固定化されています。
 広島らら今年レンタルで加入した茶島は、昨年途中にヨンソン監督の下でSBとしてプレーしています。
 そのため、未経験というわけではなかったようです。


 また、真希も清水での最終年に、ゴトビ監督の下でSBにコンバートしています。
 海外の監督にはこういったテクニカルで小柄な選手がSBの適応があると見えるのか…それとも、小柄だからこそ中央ではなく外で起用したいという思いなのか。
 ただ、真希も茶島も結果的にSBへコンバートされた直後に、チームを離れることになっていますが…。



 ジェフでの茶島はサイドへコンバートされる前に、ダブルボランチの一角としてもプレーしています。
 茶島は前への推進力があるタイプなので、ボランチやSBなど前を向きやすいポジションに変更したのかなとも思います。
 ジェフは中央からの攻撃が作れていないだけに、インサイドハーフなどでは前への飛び出しが活きてこない…という問題もあったのではないでしょうか。


 松本戦での茶島も前半は前を向けたため、良いプレーが出来ていたと思います。
 相手の守備が遅れがちだったため、前方の船山とともに右サイドを制圧。
 パスワークも作れるし、仕掛けてラストパスも期待できる選手で、その良さが出せていたのではないでしょうか。



 ただ、30分頃からは相手も対応してきて、茶島も目立たなくなっていきました。
 前を向ける時は良いのですが、前を封じられると試合から消えることが多いようにも思います。
 長年、前目の位置でプレーしていただけに、後方でのボール回しもあまり得意ではないのかもしれません。


 また、守備においてもポジション取りなどで苦労していて、相手に前を向かれて1対1で仕掛けられる状況を作られる場面が目立っています。
 球際などでも厳しく、身長も166cmと小柄で、高さの面でも苦戦していると思います。
 逆サイドのSBが高木ということもあって、右サイドを狙われることが多い印象です。



 とはいえ、茶島をSBで起用するのであれば、守備面での不安は織り込み済みと考えるべきでしょう。
 もともと右SBは層が薄いポジションで、真希も怪我の少なくない選手。
 シーズン開幕後にゲリアを補強しましたが、ここまでのところあまり積極的には起用していません。


 ジェフはサイドからの攻撃が中心となっているだけに、SBには攻撃が作れる選手でないといけないのだろうと思います。
 だから、昨年序盤もサリーナスをサイドで起用していたし、真希をSBにコンバートしたのではないでしょうか。
 ゲリアは細かなチャンスメイクなどの面で、期待に応えられなかったのかもしれません。



 しかし、松本戦でもハーフカウンターを受けた2失点目は、茶島の裏を前田大然に取られて失点。
 SBに攻撃面ばかりを求めているために、その裏を取られることが多いように思います。
 それだけに攻守に計算できる高木の存在は大きいと思いますが、攻守両面で活躍できるSBはそうそう多くはないと思います。


 SBに攻撃的な選手を配置すること自体は決して悪いことではないと思いますが、その分どこで守るのか。
 ボランチにも矢田など攻撃面に長けた選手を配置したり、1ボランチで戦ったりとしていますが、全体としてのバランスは取れているのか。
 エスナイデル監督は戦術家というタイプではないのでしょうし、その分配置の面で工夫していく方法も考えられると思うのですが、現状だとそちらも苦労しているのかなと思わなくもありません。