先週はチームの総括を長々としてしまい、かなり重い内容になりましたので、本日はライトなお話を。
今年度のJ2のベストイレブンとMVPを、考えていきたいと思います。
あくまでもチーム内での活躍やチームへの貢献度をメインで考えましたので、実力などはまた別のお話。
そのため、まとまった出場機会のある選手を条件としており、夏に移籍した選手などは対象外です。
ポジションは割と適当で、アシスト数などはFootball LABのデータを参考にしました。
FW:大前元紀(大宮)、前田大然(松本)
今年のJ2はCFタイプがあまり活躍しなかった印象があり、17ゴールをあげたイバも33歳という年齢もあってか体力的は厳しく、オナイウも得点感覚は増したもののそれ以外のプレーの雑さは相変わらずだったと思います。
ということで、FW部門では前線でもプレーした得点王の大前と前田大然を選びました。
前田大然は7ゴールしかあげられなかったので少し悩みましたが、優勝したチームにロングカウンターという選択肢を与えたのは大きかったと思います。
その他の候補に、ドウグラス(東京V)、ドゥドゥ(福岡)、中島(町田)、バイアーノ(水戸) など。
19ゴールの船山も候補としては考えましたが、チームの失点数が多いことと順位が低いことを考えると、どうしても19ゴールの価値も低くなってしまうように思います。
もちろんそれでも立派な成績ではありますし、来年も頑張ってほしいところですが。
2列目:平戸太貴(町田)、マテウス(大宮)
2列目1人目は8ゴール17アシストと大活躍の平戸で決まりですが、もう1人は悩んだ末に12ゴール8アシストの活躍を見せたマテウスにしました。
平戸はセットプレーからの得点が多い町田においてキッカーとしての貢献度が高いだけでなく自らゴールも決めており、ジェフもやられてしまいました。
マテウスは若干球離れが悪い印象もありますが、縦に突破できるスピードやパワーがあるだけでなく、周りを活かしたボールも出せる選手だと思います。
2列目は豊富だった印象で他にレアンドロ・ドミンゲス(横浜FC)、セルジーニョ(松本)、馬場(大分)、小塚(甲府)、岩崎(京都)、神谷(愛媛)など。
平戸、 神谷などレンタル中の若手も多いので、来季の去就も気になる頃ですね。
また、今年は古橋、小野瀬、前田直輝などシーズン前半にJ2で活躍して、夏にJ1クラブへと引き抜かれた選手も多い年でした。
ボランチ:藤田(松本)、丸谷(大分)
ボランチ1人目の藤田は豊富な運動量とバランス感覚だけでなく、丁寧なショートパスを繋ぐ技術も持っている選手です。
前年は小島と愛媛でコンビを組んでおり、何度か言っていますがジェフが欲しかったタイプの選手ではないかと思います。
相方を鈴木惇(福岡)、岩尾(徳島)などと悩みましたが、大分のパスサッカーの中心にもなった丸谷にしました。
その他に加藤大(新潟)、三幸(山口)、内田(東京V)、佐藤謙介(横浜FC)など。
夏に大宮から新潟に移籍し活躍した、カウエもインパクトは大きかったと思いますし、来年残るなら要注目ですね。
また、東京Vの渡辺、井上、梶川なども考えましたが、シーズンを通しての活躍という意味ではもう1つだったのかなと思います。
SB:星雄次(大分)、北爪健吾(横浜FC)
今回のベストイレブンで一番悩んだのが左SBで、年間を通して活躍できた左SBは少なかったように思います。
星も今年はWBがメインでしたがSBでもプレーできるということでこのポジションで選出し、パスも繋げて飛び出せて安定感のある選手ではないかと思います。
その他の左SBでは、高野(甲府)、輪湖(福岡)、奈良輪(東京V)など。
右SBは元ジェフの北爪で、今年は5ゴール8アシストと見事な活躍を見せてくれました。
また、北爪が右サイドを駆け上がるというパターンを作ったことで、チームとしてやることがハッキリとしていったように思います。
その他の候補は松本怜(大分)、田中達也(熊本)、前貴之(山口)などで、松本と北爪とで最後まで迷いました。
CB:ヨン・ア・ピン(横浜FC)、井林章(東京V)
CBは広範囲をカバーリング出来るヨン・ア・ピンと、強さのある井林を選びました。
東京Vは畠中が夏に移籍して平が主力になっていきますが、変わらず主軸としてプレーしていたのが井林だったということになります。
ヨン・ア・ピンを中央でサポートした、途中加入の元ジェフ田代も活躍していましたね。
その他では鈴木義宜(大分)、エデル・リマ(甲府)、飯田(松本)、庄司(金沢)など。
金沢は若手が伸び伸びとプレーできる良いチームになっている印象で、来年は怖い存在になるかもしれませんね。
もっとも、今年の段階ですでにジェフより順位は上なのですが…。
GK:岡本昌弘(愛媛)
今年のJ2はあまりGKが活躍したチームが少ない印象でした。
その中でも守田(松本)、上福元(東京V)などと迷ったのですが、守田は終盤にきて村山にポジションを奪われてしまい(コメントによると怪我で変わったようです)、上福元も前半戦は活躍していた印象があったものの後半戦はミスも目立っていたように思います。
岡本はシーズンを通してファインセーブが多く、チームを降格の危機から救ったということも含めて選出しました。
ちなみに上位では元ジェフの高木(大分)も頑張っており、ビルドアップでは大いに貢献していましたが、守備面ではミスが多かったと思います。
昨年も上福元のサブといった立ち位置でしたし、J1に上がることを考えると補強ということになるのかもしれませんね。
厳しい状況かもしれませんが、J1でプレーするチャンスではあると思うので、頑張ってほしいと思います。
今年は上位も接戦で、飛び抜けて活躍した選手というのは少なかったのかなとも思います。
堅守の松本もパスサッカーの大分もコンパクトな町田も、個人が目立つというよりは組織でうまく戦っていた印象です。
それでもMVPを考えるとすれば、藤田(松本)か平戸(町田)かで迷ったのですが、やはり8ゴール17アシストというインパクトは凄いということで、平戸をMVPとして考えたいと思います。
最後に画像でまとめ。
レギュラーシーズンは終わりましたが、まだJ1参入プレーオフとして東京V対磐田戦が残っていますので、東京VにはJ2勢として頑張ってほしいですね。