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チームが"正常化"しつつある中で連戦初戦は福岡

 まず先日話していたブログ村の件ですが、ようやく当ブログのエントリーが反映されるようになりました。
 これには仕掛けがあって同じように反映されなくなった複数のブログを調べてみたところ、「問い合わせをしたら直った」と書かれているところが多かったので、迷った挙句私も問い合わせたところすぐに反映されました。
 「順次問題を解消する」と発表していただけにそれでいいのかな…?とも思わなくもありませんが、少し気になっていたことなので良かったです。


 さて、江尻監督にとって二度目の初陣となった京都戦は、1-1の引き分けに終わりました。
 この結果によって、ジェフは再び最下位に落ちています。
 ただ、成績は過去の負の遺産という面が大きいでしょうし、現段階でそこまで気にすることではないでしょう。

 ちなみに順位が1つ上の山口も勝点3で、得失点差でジェフを上回っていることになりますが、その唯一の勝点3を得たのがジェフ戦での勝利。
 さらに得失点差に関しても2-5でジェフが大敗したことが大きかったわけですから、改めて負の遺産が重く圧し掛かっているようにも思います。
 江尻監督はまずはそういった負の遺産清算していかなければいけないわけですから、やはり監督の途中交代は本来やりたくないものですね…。


 京都戦ではまずまずの手応えもあったのではないかと思うのですが、ここからいきなり連戦となります。
 今週末からの連戦に向けて、ジェフの日程と相手の成績を確認したいと思います。

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 福岡は現在20位ですが、前々節終了時点では最下位と苦戦しています。
 一方で琉球は現在首位と結果を残しており、極端な日程となっていますね。
 なお、金沢は15位ですが、前々節は町田に6-1で大勝しており、前節は甲府に引き分けと徐々に勝点を伸ばしつつある状況です。


 明日対戦する福岡は、今年からイタリア人のペッキア監督が指揮。
 選手としても豊富な経験を持ち、2004年にはボローニャ中田英寿ともプレーしています。
 監督としてはセリエBやセリエCのクラブを率い、ナポリレアル・マドリードニューカッスルなどでコーチも務めていたそうです。

 ちなみにペッキア監督は45歳ですが、エルナイデル監督も同じ年生まれの46歳、東京Vのイングランド出身のホワイト監督が44歳で、徳島のスペイン人リカルド・ロドリゲス監督も44歳、鳥栖のスペイン人カレーラス監督は46歳です。
 ペッキア監督はユベントスで97-98年にプレーしていますが、エスナイデル監督もユベントスで99-00年に所属しており、バルセロナユース出身のカレーラス監督は95-96年にもバルセロナに復帰していますが、この時エスナイデル監督はレアル・マドリードでプレーしており、2人は所属時期が異なるもののアトレティコ・マドリードのOBでもあります。
 ここ数年で40代中盤の西欧監督が増えた印象のあるJリーグですが、エスナイデル監督は解任、福岡はJ2で20位、東京Vも19位、徳島も17位、鳥栖もJ1で15位と軒並み苦戦しており、西欧ルートだから成功するとは言えない状況となっていることがわかります。


 福岡はここまで内容も厳しく、まだチームとしての強みを確立できていない印象があります。
 開幕戦から城後を前線で起用するなどして、前からのプレッシャーを強く設定して戦う意図があったのかなと感じました。
 しかし、プレスを徹底している印象もなく、かといってイタリアサッカーのような堅守を目指すといった内容でもなく、中途半端な状況になっているのではないでしょうか。

 攻撃面でも後方では左右に細かく繋ぎますが、縦パスは長いボールが多く確率の低い展開になっているように思います。
 また、ミドルサードからは左右に大きく振る展開を狙っているようにも感じますが、そこまで効果的には機能していない印象です。
 最終的には、速い攻撃と左右からの展開がやりたいサッカーなのでしょうか。

 それでも前節は、新潟を相手に1-0で辛くも今季初勝利。
 盤石の内容とは言えなかったと思いますが、それでも全体的なコンディションは上がってきているのかもしれません。
 また、開幕後C大阪から加入した186cmのFWヤンドンヒョンは守備には課題がありますが、ゴール前でのポジショニングが良く2試合連続でフル出場を果たし、それぞれの試合でゴールを決めています。


 一方で江尻監督が指揮を執ることになったジェフは確実な変化も感じますが、怪我人の多さは気になるところです。
 現在のところ、主力候補だけでもベラスケス、茶島、ゲリア、熊谷、小島、クレーベなどが負傷し、前節終了直前に痛めていた船山も心配です。 
 サッカーに怪我は付き物だとは思いますが、7人も主力候補が抜けてはさすがに選択肢の幅が狭まってくるのではないでしょうか。

 また、今後どのようなシステムを選択するのかも注目で、京都戦で選んだ3バックを今後も継続するのか。
 京都戦では相手対策という意味合いが強かった可能性もありますが、それをキッカケに3バックを続ける可能性もあるのかもしれません。
 しかし、江尻監督は以前ジェフの監督を務めた際もジェフU-18監督時代も、4バックがメインだっただけに3バックというイメージはあまりありません。


 また、どちらも併用するという印象でもないので、いずれかは固定化されるのではないかとも思います。
 システムが大事というわけではないですが、システムによって細かな動きやタスクが変わってくることも事実だと思います。
 それによって選手の起用法にも影響を及ぼすところはあると思うので、戦い方も含めて重要な要素になるのではないでしょうか。

 3バックなのであれば乾にもチャンスがあるのではないかと思いますし、走力のある溝渕もやはり残しておきたかったところですね…。
 また、シャドーでのプレー経験のある、堀米や工藤にも期待が高まるところです。
 また今後もシステム変更などがあるかもしれませんが、江尻監督になってタスクが明確になれば、選手に問われるものもハッキリしてくるのではないかと思います。

 一方で京都戦でも少し不安になったのは、やはり地味なサッカーだとあまりフクアリは盛り上がりきれないところがあるのかなということ。
 今はまだエスナイデル監督で苦戦していただけに、江尻監督への見方も甘くなっているところがあると思います。
 しかし、これが落ち着いてきた時にどうなるのか、世論はどんな評価をするのかというのは、クラブの今後を考えても重要なところなのではないでしょうか。


 いずれににせよ、京都戦を見る限りでは江尻監督が就任して、守備への戻りや大きな穴をスペースを開けなくなったこと。
 攻撃では縦パスをしっかりと通す意識をもつことなど、基礎的な部分が出来るようになり、ようやくチームとして"正常化"しつつあるのではないかと思います。
 ここからどこまで強くなれるのかといった問題はありますが、どんなサッカーをするにしてもまずは基礎部分の構築が大事だと思いますし、良い方向に進みつつあるのではないでしょうか。

 ただ、ここから3連戦ですし、さすがにどこかで勝ち星が欲しいところでもあると思います。
 もちろん焦っても良くはないのでしょうが、京都戦で良い方向に進みつつあると感じられたからこそ、それを証明する結果も欲しくなるところです。
 江尻監督としてもいきなりの連戦となる上に、怪我人も多くやりくりは大変だと思いますが、うまくここを乗り越えてほしいと思います。