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特別指定の本村がボランチで初出場を果たす

 8月2日にジェフの特別指定選手となり来季加入も発表された本村が、徳島戦でジェフデビューを果たしました。
 本村は流経柏から流経大に進学し、キャプテンを務めているようです。

 東京中日スポーツの記事で、プレースタイルが少し書かれています。

ヘディングの強さとカバリングの巧みさを身上とするDF本村主将。実力派のセンターバックだけに、第6節終了時点でリーグ最多となる総失点17は屈辱的な数字と言えるだろう。

 こういった記事をどこまで信じるのかといった問題もありますが、身長は178㎝とそこまでではないもののヘディングに強さがあり、カバーリングがうまい選手とのこと。
 ただ、流経大のチーム状況は厳しいようで、ゲキサカによると5月には本村などのミスから敗れた試合もあるそうです。

 また、サッカーキングの記事によると、流経大では本職ではないですが、SBでもプレーし右サイドで現新潟の渡邉新太とコンビを組んだこともあるそうです。
 サッカーキングにはインタビュー記事も掲載されており、高校時にもCBとSBでプレーしていたことが書かれています。
 高校時代には、名古屋の青木亮太とも一緒にプレーしていたことになるんですね。


 DF登録ですしジェフ加入決定時にCBとSBでプレーできる選手という情報は調べていただけに、徳島戦でボランチとして出場した時には驚きました。
 ただ、確かに今のジェフは守備的なボランチは少ないわけで、そこで起用できるのであれば今後への期待も高まります。
 他に守備的なボランチがいないから、特別指定選手ながらもベンチ入りメンバーに選んだというのであれば納得です。

 しかし、徳島戦後のゲキサカの文章を読むと…。

本職はCBながらも、投入されたポジションは「小学生までしかやっていなかった」というボランチ。一昨日の紅白戦でボランチで試されたようで、「自分の得意なポジションではなかったけど、チームに求められていたのは走ることだったり、球際の部分だったり、短い5分という間でも走れたと思う」と江尻篤彦監督からの指示を遂行した。(ゲキサカ

 一昨日の紅白戦で、ボランチとして試されたとのこと。
 しかし、本村がベンチ入りしたのは前節水戸戦からだったわけですから、その時はまだボランチとしてプレーしていなかったことになります。
 それでも守備的ボランチとして計算していた可能性はあるかもしれませんが、ボランチでのプレーは「小学生まで」だったことを考えると水戸戦でのボランチ起用は厳しかった気もします。

 スタメン出場した熊谷のプレーはこの日もあまり良くなく、失点時も下平がゴールを決めた藤田に前を走られたことが問題ですが、パスを出した野村への熊谷の対応も緩かったと思います。
 その失点もあって、熊谷を下げて本村が起用されたということでしょうか。
 さすがに本村は90分に投入され4分程度しかプレーしていませんので、この日の内容に関しては何とも言えませんが。


 本来はDFとしてプレーする守備的な選手をボランチに入れて、守備を引き締めるというのは珍しくないパターンだと思います。
 特に現状でのジェフは中盤の守備に不安がある状況ですし、結果も残せていない。
 例えばクゼ監督の後を受けた澤入監督代行なども、まずは守備の改善をと長年CBとしてプレーしていた斉藤大輔をボランチで起用し、守備の骨格を作って2戦2勝の結果を残しています。

 ただ、少々疑問なのは守備専門のボランチが欲しかったのであれば、鳥海を使えばよかったのでは…という点。
 鳥海はジェフアカデミーなどでもアンカーとしてプレーしていますし、エスナイデル監督時代にもボランチで途中出場しています。
 守備を引き締めるということだけを考えれば鳥海も考えられたと思うのですが、鳥海はCBとしてもプレーしているのでそちらに専念させたかったということなのでしょうか…。


 まだまだ本村の特徴を掴めていないので何とも言えませんが、守備的なボランチは少ないだけに、そのポジションで期待していくのであれば楽しみではないかと思います。
 流経大でキャプテンを務めていますし、江尻監督によると「プロとして必要なパーソナリティを持っている」とのことで、性格の部分でも期待が持てるのかもしれません。
 ただし、強引なコンバートをしてその選手を潰すという事態は、避けたいところですが…。

 一方で、現在在籍するそのほかのボランチにも、さらなる奮起を期待したいところです。
 冷静で賢いプレーはもちろんですが、戦うことが求められるポジションでもありますし、まだまだそこに関しては物足りない部分もあるのではないでしょうか。
 そろそろ来年の編成も気になるところですし、1人1人のアピールも大事な時期と言えるのかもしれませんね。