過酷な試合数をグラフ化 8月中旬から連戦・連戦・お休みのペースに

 今週末から、新型コロナウイルスの影響で中断していたJ2もいよいよ再開しJ3も開幕します。
 それに先立って日程も発表になっていましたが、予想以上の超過密日程でした。
 いかに過密日程となるのか、グラフを交えて見ていきたいと思います。

 以下はジェフにおける、J2リーグ戦の試合数を月別で数えてグラフ化したもの。
 比較対象として、2019年の月別リーグ戦試合数も表示しました。

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 ご覧の通り、2020年の方が2019年に比べて飛び抜けて多いことが分かります。

 7月から連戦が入って、いきなり大変だな…とも思っていたのですが、よくよくその後を数えて見ると7月の日程はまだ可愛いものだったということになりますね。
 12月も5試合ではありますが、J2は12月20日までと、さすがに年末は試合を組んでいません。
 12月も水曜開催が2試合もありますので、最終節まで過酷な日程となっています。


 多少強引に、月別平均も計算してみたいと思います。
 2020年は1試合しか組まれていない2月と6月を省き、年末は試合が組まれていない12月も外して、7月から11月までの平均を出すとちょうど1月あたり7試合を実施。
 2019年も1試合しか組まれなかった2月を外し、最終週は試合がなかった11月も除いて、3月から10月までの平均を計算すると、月当たりの平均試合数は4.6となります。

 1カ月はおおよそ4週間と数日ですから、2019年はほぼ1週間に1試合の進行で試合をしていたことになります。
 これが2020年の月に7試合となると、単純計算で週1回の試合に加えて、週中日の開催を月に3試合も実施することに。
 そう考えただけでも、おそろしい日程と言えるのではないでしょうか。


 具体的に今年の試合を見ていくと、8月中旬からが特に過酷となっています。
 ジェフの場合、8月12日に水曜日開催が入ってから、翌週も水曜日開催が行われ、その翌週は水曜日の開催がお休み。
 その翌週にも水曜日開催が入るという流れで、8月12日からは"水曜日開催・水曜日開催・水曜日お休み"のペースが最後まで続きます。

 この結果、月別で見ると9月は、実に水曜日開催が4試合もあることになります。
 8月からの気候も考えると、選手が耐えられるのか心配になるほどですね。
 9月もまだ暑いですし、真夏に蓄積された疲労も懸念される時期となります。


 Jリーグは過去に2度、「HOT6!」と題して7月に連戦を組んだことがあります。
 1度目はW杯予選、コンフェデ予選、東アジア選手権など日本代表のスケジュールが厳しく、Jリーグも過密日程となった2005年。
 そして、もう1度は東日本大震災によって、一時リーグが中断した2011年です。

 当時の記事をご紹介します。

www.nikkansports.com

「HOT6!」を使いプロモーションを行うのは05年7月以来2度目。05年は7月の勝ち点が最も多かったG大阪がクラブ史上初のJリーグ制覇を達成し、続く勝ち点を稼いだ浦和が2位に食い込んだ。
今年は3月の東日本大震災の影響で当初は中断期間だった7月に6節を行うことになり、Jリーグ広報担当者は「暑い7月は優勝争いを左右する。盛り上げたい」と話した。

 2005年も2011年もそうでしたが、「HOT6!」は7月に6試合を行うというプロモーション。
 それだけ夏に6試合を行うことが話題になるほどだったはずですが、今回はジェフの日程で見ると月に8試合実施するケースが9月、11月と2回もあることになります。


 東日本大震災の時もJリーグは中断されましたが、当時のジェフの日程を見返すと3月6日に開幕戦を実施。
 3月11日に震災が発生し、計画停電なども行われて試合が実施できなくなりますが、4月24日には再開しています。
 よって、中断期間は約2カ月弱ということになります。

 今回の場合、ジェフは2月23日の開幕戦を実施したものの、その後新型コロナウイルスの影響で中断。
 そして、6月27日に再開予定ということで、丸4カ月の中断ということになります。
 その分、約1カ月シーズン終了を遅らせることになったとはいえ、3カ月分の日程を6月末から12月末の約半年間のうちに詰め込もうとしているわけですから、当然日程は厳しくなりますね。


 7月の日程がまだ比較的緩いのは選手の体調を考慮しただけでなく、無観客や制限付きの観客動員なども影響があるのでしょうか。
 日を増すごとに徐々に観客動員問題が緩和されていくのであれば、あとに試合数を増やした方が集客は出来る。
 もちろん緩和されるかどうかは情勢次第ではありますが、可能性としては後にずらした方が期待できるのでしょう。

 その分、後に日程がタイトになると考えると悩ましいところもありますが、経済的な観点も重要ではありますしどこかで妥協しなければいけない部分もあるでしょう。
 チームと選手としてはより一層体調管理に努めなければいけないと思いますし、よりタフな選手が求められることになるのではないでしょうか。
 特に夏場の体調に関しては、1つ間違えればサッカー人生や生命の危機につながりかねないでしょうから、十分に気を付けてほしいところだと思います。
 まずは無事、今シーズンを乗り切ることが大事ですね。