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下位チームには勝てても上位チームには勝てない今年のジェフ

 7試合ぶりの勝利となった愛媛戦の結果はうれしかったものの、一方で感じたのは今年は特に下位には勝てても、上位には勝てないなという大きな問題。
 上位の中でも特に優勝争いをしているチームには、毎回力負けしている印象です。

 そこでここまでの対戦成績と相手の順位を、見直してみました。

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 順位に関しては、相手にも波があるため対戦時点での順位の方がよいかなとも思ったのですが、それだと序盤の順位が定まっていない場合もあるので、現時点での順位としました。
 大宮などは序盤は好調だったものの、そこから低迷し大きく停滞しています。

 なお、新型コロナウィルスの影響で延期となっていた、大宮対福岡戦が9月16日(水)に行われましたが、ブログ執筆の日程問題もあって上記はその前段階での成績となっています。
 大宮対福岡戦の結果次第で多少順位が変わるはずですが、加味していませんのでご了承ください。
 ただ、大きく状況が変わることはないと思います。
 

 どう色分けするかは迷ったのですが、上位11チームを青色、下位11チームを緑色としています。
 また、上記の成績から、勝ち、引き分け、負けごとに、順位だけ切り取った表が以下の通り。

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 ちなみに、シーズン折り返しまでに残っている試合は、17位岡山と21位山口のみとなっています。


 負けた試合を見ていくと、21位の群馬に敗れています。
 しかし、それ以外は中位から上位のチームが相手。
 1位から5位のチームを筆頭に、一桁順位がずらっと並んでいます。

 一方で、勝った相手を見ていくと、6位の磐田こそ勝利していますが、それ以外は二桁順位のチームのみとなっています。
 下位チーム相手に限定すると、群馬以外には勝利。
 ただ、16位山形戦は引き分けに終わっています。


 このことから、ジェフは下位相手の取りこぼしは意外と少ないとも見て取れます。
 しかし、中位から上位に対しては、ほぼ勝てていない状況ということになります。
 特に優勝争いをしているトップ5の相手には、1つも勝てていない状況となっています。

 また、この結果はそれだけJ2リーグのピラミッドが明確になり、上位と下位の力差が露骨に出始めている状況を示しているのかもしれません。
 現在の順位表を見ていくと、上位は長崎や徳島、甲府、磐田、新潟など、近年J1を経験しているチームが中心となっています。
 中位はJ2でも比較的予算があるクラブが並び、下位にはJ2でも戦力的に厳しいクラブが続いている印象です。


 上位ではJ3から昇格した北九州が飛躍し、中位から下位では大宮、山形、松本など意外なクラブが低迷していますが、それ以外はある程度顔ぶれも固まってきているのではないでしょうか。
 そして、ジェフも一昨年17位、昨年14位で、今年も15位なわけですから、中の下付近にいるクラブといえるでしょう。
 今年のチームを好意的に受け取る意見も少なくない印象ですが、少なくとも今のところ成績上では過去2年と変わっていないことになります。

 その状況において、ジェフは上位には勝てず、下位には何とか勝ち星を拾っている状況なわけで、その結果がさらに中の下というチーム状況を指示していることになると思います。
 だからこそ、下位に勝ったからといって、簡単に喜んではいけない。
 選手もジェフは一喜一憂してしまうことが課題の1つと言っていましたが、J2のピラミッドがはっきりし始めてきた状況だからこそ、1つの勝利に喜ばず冷静に現状を把握する力がより一層問われてくるのではないでしょうか。