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11月初戦はお互いに攻撃面で悩む岡山との対戦

 今週末の試合から、11月に突入します。
 11月ともなれば例年であればJ2も大詰めで、大方の順位は決まっていることの多い時期となります。
 しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、まだ13試合も残っています。

 結果的に気温の低い中での試合も増えますし、最後まで連戦も続く。
 これがシーズンにどういった影響を与えるのか、気になるところですね。
 また、来シーンの準備にも影響を与えるかもしれませんから、今年の昇格が厳しいジェフなどは早々に来季へのじゅびを始めた方がいいのかもしれません。


 さて、ジェフの11月初戦は、アウェイ岡山戦。
 9月19日(土)に対戦した前回対戦時は、2-1でジェフが勝利しています。

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 夏場のジェフは大胆なターンオーバーを実施していましたが、前回の岡山戦前にあたる9月12日(土)の第18節愛媛戦からメンバーをある程度固定化するようになりました。
 守備重視と思われるメンバーで戦うようになり、愛媛、岡山と2連勝を遂げています。
 前回の岡山戦は早々に2点を先行し、2-1で逃げ切った試合でした。
 
 岡山はその後、調子を上げ順位も14位にまで上がっています。
 しかし、基本的なチームとしての傾向は大きく変わっていない印象で、守備は強いものの攻撃面で課題がある印象です。
 現在の岡山の総失点数28は5番目に少ない数字ですが、総得点数も26で3番目に少ない数字となっています。


 前回の試合でも感じましたが、岡山は小さなトライアングルを作って素早く繋ごうという意識は強いものの、そこでのミスが多い。
 あるいは、サイドでパスを繋ごうと選手が寄っていくのですが、その分ゴール前に人が少ないことも多い。
 基本的には4-4-2を大きく崩したくないチームですから、その状況でボールサイドに人が寄ってしまうと、どうしてもゴール前の人数不足が起きてしまうのではないでしょうか。

 組織的に動いて、真面目にトライアングルを作り、真面目にパスを繋ぐというところまではある程度できているのかもしれません。
 しかし、そこから先のゴールを奪うというにおいては、真面目さだけでは難しいということではないでしょうか。
 せめてゴール前に強さなり速さなりといった、一芸に秀でた選手がいればよかったのかもしれませんが、そこが足りていない印象も受けます。


 その候補がイ・ヨンジェだったのかもしれませんが、怪我で長期間離脱中。
 清水や赤嶺も負傷しているようで、怪我人が多いことも悩みとなっているようです。
 FWが固まらないため前回のジェフ戦では上門をFWで試したり、最近ではSHで起用していた大卒新人の野口をFW起用したりと試行錯誤しているようですが、うまくはまりきってはいないように見えます。

 そんな中、ここ最近の試合では元ジェフのパウリーニョが、スタメン出場する機会が増えています。
 相変わらずふらふらと前に出ていってしまう傾向が目立ちますが、そこは運動量豊富で守備のできるボランチ白井がカバー。
 FWではないもののパワーやテクニックはある選手ですから、真面目なチームの中での異物感という意味で、今後のカギを握っていくのかもしれませんね。


 対するジェフは、前回の5連戦初戦で水戸に1-5と大敗。
 そこから守備意識が高まった印象で、大宮戦、町田戦はスコアレスドロー、金沢には2-0と完封勝利。
 しかし、福岡には0-1で敗れ、5試合トータルで見ると1勝2敗2分と厳しい成績で終わっています。

 ジェフも大宮戦から守備が改善されたと言われていますが、その分得点は取れなくなってしまったとも言えます。
 ここ4試合の合計で見ると、失点は1と少ないですが、得点も2のみとなっています。
 これだと守備が改善したというよりは、力配分を攻撃から守備に移したのではないかといった印象も受けてしまいます。


 ただ、球際ではしっかりと戦える試合が増えて、選手たちのコンディションは良いように思えます。
 気温が低くなってきて、戦いやすい状況になってきたのか。
 これからも過密日程は続きますし、このコンディションを保てるかどうかも重要となってくるのではないでしょうか。

 そして、ここ数試合の守備と、球際での勝負を維持できるのかにも注目ですね。
 その上で、攻撃面に上積みを作れるのか。
 先日も話しましたが、現状だと右SHが攻撃時に何を求められているのか、その場その場でなんとかタスクを探してプレーしているようにも思いますし、せめてシーズン終了時までに攻撃の方向性を見出してほしいところではないでしょうか。
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