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磐田にパスワークでジェフのプレスをかわされて1-2の敗戦

 いろいろとジェフ関連の大きなニュースが出ていますが、それらは連戦の後で取り上げるということで。
 今年はシーズン終了が遅いので、来季に向けてのニュースがシーズンと重なってしまうのは、仕方のないところもあるのかもしれませんね。
 ここからブログも含めて、バタバタとする部分があるのかもしれません。

 ボランチの遠藤、CBの伊藤と後方から精度の高いパスを出せる磐田戦。
 前半のジェフは積極的に前に出て遠藤や伊藤を止めるというよりは、裏を取られないような守り方をしていきました。
 しかし、ボールには守備に行けず、じりじりと持ち上げられて守備を掻い潜られてしまいました。

 後半からはジェフがメンバーを入れ替えたこと、磐田が怪我人や新型コロナウィルスの影響でスタメンを変えられず、運動量も落ちたこともあって、ジェフが前に出ていく時間帯もありました。
 しかし、前への勢いがある時間帯は良いものの、それを毎試合90分間続けるのは無理がある。
 だからこそ、前半のようにバランスを取ろうとした時にいかに戦うかが大事だと思うのですが、そこが大きな課題だと思います。

■磐田がジェフのプレスをかわし2点先制

 前節山口に勝利したジェフは、堀米がメンバー外で、熊谷、アラン、クレーベ、船山が控えに。
 代わりに小島、矢田、見木、山下、川又がスタメンに入り、高橋がベンチから外れています。

 新型コロナウィルスの影響で離脱者が出ていた磐田は、この試合でも小川航基などが不在。
 ルキアン、今野、大武なども負傷中で、3試合スタメンが変わらず。
 遠藤はこの日もスタメンです。


 試合は磐田が後方から、じっくりパスを繋いで行く展開。
 ジェフはパスコースを消しながら、プレスをかけていきますが、じわじわと前進していきます。
 磐田のポゼッションが長く、ジェフはカウンターを狙う流れでしたが、なかなか攻撃は作れません。

 20分、磐田が先制。
 左サイドに流れた山田からのスルーパスに、松本が受けてクロス。
 小川大貴がボレーシュートで合わせ0-1。


 1点ビハインドになったジェフは、前半途中から前への姿勢を強めていきますが、シュートまでは行けず。
 24分には逆にその裏を取る形で、大井からの縦パスを、大森がバイタルエリアで受けて裏へ。
 中野が裏に走り込みますが、ゲリアが戻ってカバー。

 すると、40分、磐田が追加点。
 遠藤、山田、小川、大森と4人が右サイドでパスを繋ぎ、ジェフのプレスを掻い潜って小川が裏へ。
 最後はマイナスのパスを遠藤が受けて、ミドルシュートを決め0-2で折り返します。

■後半からジェフの勢いが増すものの1-2で敗戦

 2点を追うジェフはHTで川又、矢田、小島を下げて、クレーベ、アラン、熊谷を投入し、アランはそのまま右SHへ。
 磐田もルリーニャを投入し、中野を下げました。

 48分、ジェフが1点を返します。
 アランのポストプレーから、田口が受けて中央にいた見木に縦パス。
 見木が持ち上がって、右にスルーパスを出すとアランが決めて1-2。


 後半から磐田の運動量が落ち、1点を返したジェフが勢いを高めていきます。
 57分にもジェフの攻撃。
 右から左につないでいき、安田が中央に持ち込んでミドルシュートを放ちますが、枠の外。

 67分、ジェフは山下を下げて船山を起用し、磐田も大森を下げて藤川を投入。
 74分、小川を下げて上原を投入し、上原がトップ下で山田が右WBに。
 後半途中まではジェフペースでしたが、ジェフの勢いが落ちて再び磐田が攻め込む展開が増えていきます。


 87分には磐田のチャンス。
 熊谷のパスミスから磐田が持ち上がり、上原が左につないで伊藤がクロス。
 最後はルリーニャが狙いますが、田口がブロック。

 89分、磐田は山本を下げて三木。
 ジェフは見木を下げてチャンを投入し、チャンを中盤で起用。
 91分にはジェフのCKの流れからボールを拾って、クレーベがPA外からオーバヘッドで狙いますが、これも決まらず1-2で敗戦となりました。

■バランス重視の守備もスルスルとパスを通される

 遠藤、伊藤などから積極的に裏を狙ってくる磐田相手に、前半のジェフは無理にプレスに行くのではなく、裏のスペースを警戒する守り方をしていった印象でした。
 DFラインが相手の裏抜けに気を付けつつ、相手が後方でパスを回している時は、FWラインとMFラインで近くのスペースを消し。
 相手がボランチエリアでパスを回している時は、MFラインとDFラインでスペースを消す。

 それによってコースを消すところまではわかるのですが、そこからどのタイミングでボールにアタックに行くのかがはっきりしなかった。
 だから、一気に打開する縦パスは相手に出されなかったものの、じわじわと押し込まれていった。
 そこからスルスルとパスを通されて、完全に崩されて2失点してしまいました。


 ジェフのプレスは今までと変わらず、相手が3バックでサイドが1枚ということもあって、2トップと両SHで少しずつプレスに行く展開でした。
 しかし、前半は両SH裏に縦パスを出されたり、サイドに磐田の選手が流れていったことで、攻撃を作られた。
 プレスがはまっていたようで、はまり切っていなかった印象でした。

 後半に入ってからは前4枚でサイドにパスを展開させ、相手WBにボールが入った瞬間にSBがガツンと潰しに行けるようになりました。
 しかし、それも後半途中までで、SBのところで潰しに行けなくなった。
 そこからは一進一退といった展開だったと思います。


 後半は確かにジェフの勢いを感じましたが、チャンスはほとんどなかった。
 結局、ジェフは勢いがあっても、確実に攻撃を作れるチームではない。
 だからこそ、前半バランスを取りに行って守りきれなかったことが大きな問題だし、後半に勢い戦えたから惜しかった…ではないと思います。

 改めて、今季の課題を感じた試合だったようにも思います。
 バランスを取って守ろうとしてもスルスルと攻め込まれ、勢いがあってもチャンスは作れない。
 この班員をしっかりと受け止めた上で、来年に向けてどうするかですね。