2021年J2順位予想と一言コメント 8位~15位

 今日は8位から15位ということで、J2中盤争いについて。
 ジェフもこの中に予想しました。

8位:甲府(昨年:4位)

 甲府は伊藤監督3年目。
 攻守に組織的に戦う意思も感じますが、基本的には守って1トップが仕掛けるサッカーがベースだと思います。

 しかし、エースのドゥドゥが移籍。
 代わりに補強したのが、ウィリアン・リラとパウロ・バイヤですが、リラはインドネシアなどでプレーした選手で、バイヤも21歳の若手と実績はもう1つ。
 どうしてもCFがカギを握るスタイルなだけに、そこに不安があると苦しむ恐れがあるのではないでしょうか。

 日本人選手では司令塔の武田、中塩、今津、松田力、太田などが退団し、三平、有田、野津田、金井などが加入。
 この補強からも日本FWに期待したいところもあるのでしょうが、はたして昨年からの癖や流れをうまく変えることができるのか。
 2列目の選手の絡みも含めて、攻撃に厚みが作れるかが注目でしょうか。

9位:栃木(昨年:10位)

 栃木は昨年"ストーミング"という、ボールを奪われた直後に奪い返すカウンターサッカーで注目を集めました。
 J2では異質なサッカーですからはまる時は強いと思いますし、今年も中位で戦えるのではないかと予想します。

 オフには明本、岩間、 溝渕、黒崎、田代などが退団しましたが、ジュニーニョ菊池大介、上田、小野寺、乾、柳などが加入。
 エスクデロがジェフ戦で全治6~8カ月の大怪我を負ったのは痛手ですが、しっかりと補強もした印象です。
 ジュニーニョは、エスクデロの穴埋めという意味合いもあるのでしょうか。

 岩間が抜けたことで、今年は佐藤祥の役割がより重要なものとなってくると思います。
 上田が入りましたが、タイプが異なるだけに、昨年のような中盤でのボール奪取が実行できるのか。
 逆に上田なら攻撃の変化をつけられるのかもしれませんが、理想と変化、どうやってバランスを取るのかも気になるところです。

10位:水戸(昨年:9位)

 昨年は攻撃的なサッカーで、総得点68点をマーク。
 これは徳島を上回り、J2トップの数字でした。

 一方で守備に課題があり、総失点62はJ2で4番目に多い数字。
 それによって不安定な部分があり、勝ったり負けたりを繰り返していました。
 攻撃面で波に乗れれば強いものの、脆さも出るチームだったと思います。

 今年も15ゴール7アシストの山口を筆頭に、ンドカ、安東、 山田康太、外山、前嶋などが移籍したものの、タビナス・ジェファーソン、金久保、新里涼、安藤などを獲得。
 SBが若干薄い気もしますが、システムにこだわらないサッカーをしているだけに、うまくやりくりできるのかもしれません。
 攻撃力を維持しつつ守備のバランスを改善できるかが、今年のテーマとなるのでしょうか。

11位:東京V(昨年:12位)

 藤田、井上、クレビーニョ、高橋などが退団し、ンドカ、加藤、富澤、梶川、安在など、古巣復帰組を中心に補強。
 主力の流出は痛いですが、それぞれ空いたポジションに補強を施していますので、江尻強化部長としてはやるべきことはやったのではないかと思います。

 とはいえ、永井監督のサッカーもこれ以上の大きな発展が期待できるのか、悩ましいところではないでしょうか。
 5レーンを使ったパスワークの狙いはわかるのですが、そこからどう勝ちにつなげるのか。
 時おり感じる守備の軽さや好不調の波の激しさも課題なのかなと思います。

 それでも、山本、松橋、森田など若い選手はいるので、彼らと新加入の選手によって上積みが作れれば。
 特にンドカの高さや梶川の運動量豊富なプレーは、東京Vに入っても面白い存在になるのではないでしょうか。
 若狭、小池、井出といった元ジェフの選手にも頑張ってほしいですね。

12位:ジェフ(昨年:14位)

 ジェフは昨年チームトップの7ゴールをあげたクレーベと山下を筆頭に、主力の為田、堀米、アラン、ゲリア、鳥海などが移籍。
 鈴木大輔、大槻、岩崎、福満、小林などを補強したとはいえ、マイナスも大きいオフだったと思います。

 昨年のチームは攻守に手応えを感じきれず、課題が多いまま終わった印象です。
 軌道に乗った感はなかったですから、今年こそは尹監督体制でベースを作れるか。
 どう守って、どう点を取るのかを構築することが、何よりも先決だと思います。

 今年それが見えてこなければ、来年も当然期待しづらい状況ですから今年は大事な年となるはずです。
 なお、今季は上位2チームが抜けてJ1からの降格はないなわけですから、12位予想は実質昨年の14位と同順位ともいえる状況ですね。
 あえてそこを狙ったわけですし、できればもっと上に行ってほしいところですが、予想は予想として真剣に考えました。

13位:新潟(昨年:11位)

 新潟は移籍報道のあった本間を維持できたとは言え、渡邉新太、マウロ、新井、鄭大世、萩原などが退団。
 さらに酒気帯び運転で契約解除となったファビオも、それまでは活躍していました。
 千葉、星、高、鈴木孝司、谷口などを補強しましたが、昨年に比べると厳しい状況ではないかと思います。

 昨年は大量に外国人選手を保持していましたし、昨年予算をかけすぎて苦労しているのでしょうか。
 また、新型コロナウイルスの影響で、得意のブラジル人選手を補強しにくいという悩みもあるのかもしれません。
 アルベルト監督はパスサッカーを展開しつつも多くのタレントを使い分けるタイプではないかと思うだけに、特に前線に外国人選手がいないのは悩みの種となる可能性もあるのではないでしょうか。

 さらに新潟は昨年終盤7戦勝ちなしで終わっており、その間1分6敗。
 クラブのごたごたが足を引っ張ったのかもしれませんが、ファビオなどがいなくなってこじんまりとしてしまった印象がありました。
 全体的な戦力はあるチームだと思いますが、誰が前線で強さを発揮できるのかがポイントなのかなと思います。

14位:秋田(昨年:J3・1位)

 J3から昇格したチームというところで未知数なところも多いですが、大分、琉球、北九州など、例年J3優勝チームは、J2でも十二分に戦えています。 
 そのため、今年の秋田も怖い存在となるのではないでしょうか。

 しかも、秋田は昨年6試合を残して、最短でJ2昇格を決めています。
 また、J2昇格1年目から結果を残したチームを振り返ると、どこも組織的に戦っている印象ですが、秋田も組織的な堅守が武器のチーム。
 J3では34試合を戦って18失点しかしていませんが、これは2015年の町田と並んでJ3最少失点となります。

 オフも元ジェフの鎌田や韓浩康などが退団しましたが、増田、飯尾、高瀬、下坂、普光院、武などを獲得。
 J3からの補強も多かったですが、引き抜きが少なかったことが何よりではないでしょうか。
 現状だと戦力的に豊富とは思えないイメージですが、J北九州のような例もありますし、ダークホースとなるかもしれませんね。

15位:金沢(昨年:18位)

 今年もルカオ、加藤、下川、長谷川などが引き抜かれた金沢。
 オフには丹羽、瀬沼、嶋田に加え、金沢でプレーした経験のある庄司も加入。
 引き抜きは痛いですが、例年ほどの流出ではなく補強もできた印象です。

 大橋、藤村の軸は残り、石尾、島津といった若く勢いのある選手も残留。
 外国人選手はホドルフォのみとなってしまいましたが、選手層の厚みは作れたのではないでしょうか。
 あとは加藤、ルカオと前線の中心選手が抜けただけに、瀬沼、丹羽、杉浦などが攻撃の軸となれるか。

 一方で昨年は総失点数67と3番目に多い数字となってしまい、それが勝点を稼げなかった要因だと思います。
 庄司の補強は大きいと思いますが、サイドからやられていたイメージもあります。
 2019年まではそこまで失点多いチームではなかったですが、今年は守備の改善が目標となるのではないでしょうか。