当ブログはプロモーションを含みます

お互いにここ6試合で勝点12を稼いだジェフと東京Vの対戦

 ジェフは天皇杯大宮戦にも勝利し、これで公式戦7試合負けなしとなりました。
 明後日もホームフクアリで、東京Vと対戦します。
 東京Vの天皇杯は16日開催で日程的にはジェフの方が厳しいですが、大宮戦ではメンバーを大きく入れ替えましたし、この3連戦をすべてフクアリで行えるのは救いですね。

 ジェフは前節山形のパスワークに苦戦した印象ですが、東京Vもパスを繋いでくるサッカーを展開。
 東京Vはより特徴的なスタイルを実施している印象で、今年も昨年に続いて流動的なシステムを採用しています。
 守備時は4‐4‐2ですが、攻撃時は前線の一枚とボランチ一枚がインサイドに入り、左SBは前に出て、右SBは下がって後方のビルドアップに加わる変則的な3-4-3のような戦い方をしています。


 特異なスタイルは成績にも表れており、総得点23はJ2で7番目に多い成績ですが、総失点29は松本と並んでJ2で最も多い数字となってしまっています。
 特に第4節金沢戦は2‐4で、第5節新潟戦では0‐7で敗れており、第2節から第5節まで勝ち星なしと、シーズン序盤は大きく苦戦していました。
 しかし、ここ最近は大量失点も減って、成績も伸びている状況です。

 その要因の1つとして、前線の顔ぶれが固まったことが大きいのではないでしょうか。
 左サイドには元ジェフ小池、1トップには 佐藤凌我、右サイドには23歳の山下と、アジリティとテクニックのある前線3枚は脅威になっています。
 平が不在の中キャプテンマークをつける小池はJ2得点ランキングトップタイの10ゴール、 佐藤凌我は6ゴール、山下も4ゴールと得点を量産しており、ジェフにとってはいかに3枚を止めるのかがポイントとなるのかもしれません。


 また、前節岡山戦では途中出場の元ジェフ井出が後半ATにゴールを決め1‐0で勝利していますが、井出は前々節秋田戦に続く連続ゴール。
 さらに、前々節秋田戦では小池も2ゴールを上げ3‐1で勝利しており、元ジェフ選手たちが躍動しています。
 元ジェフ若狭も平がいない状況でDFラインの中心として活躍しており、ビルドアップ時には3バックの真ん中を任されることもあります。

 現在は好調な東京Vですが、昨年も波が大きな印象がありました。
 守備時は攻守の切り替えを重視している印象ですし、攻撃時も流動的な動きがメインなだけに、運動量が求められるところがあるのではないでしょうか。
 そのため、コンディションに左右されるところがあるのかなと思いますし、若い選手が多いことも影響しているのかもしれません。


 前節も岡山に押し込まれる時間帯がありましたし、気温が高くなっていく中でどれだけ走れるのか。
 東京Vはアウェイ2連戦にもなりますので、コンディション調整が重要となるのかもしれませんね。
 ジェフも後半失速する印象もありますし、夏場に向けてゲーム運びに注意していかなければいけないのかもしれません。

 リーグ戦で6試合負けなしと好調が続いているジェフですが、その間の成績は3勝3分で勝点は12。
 東京Vはここ6試合で負け試合もありましたが、4勝2敗で勝点は12。
 ちょうど6試合での勝点が同数となっていますが、総合の勝点も同じ24でジェフが9位、東京Vは10位につけています。


 ジェフとしては引き分けが多いところが気になるところで、ここからより上のチームを目指すためには、勝ちきれるチームになることが重要なのでしょうね。
 もちろん負けないことも大事ですが、引き分けという結果では、勝点1しか稼げていないため、成績で見ると決して大きな足しにはなりません。
 現在J2は17試合を経過していますが、現在勝点17の北九州は18位ということで、平均勝点1では下位に沈んでしまいます。

 相手はパスサッカーの東京Vですから、まずは相手の攻撃を封じること。
 東京Vの素早いパスワークに揺さぶられずに、穴を作らないことが大事なのでしょう。
 その上で守備の隙を見つけて、ゴールを奪うことが目標となるでしょうか。


 東京Vはチームに波があるのではないかと言いましたが、ジェフも昨年は好不調の波を感じるところがあったと思います。
 昨年夏には3連勝後に6試合勝ちなし、しかもその間の勝点は1のみなんてこともありました。
 現在は好調ではありますが、だからと言ってその後もうまくいくとは限りません。

 大事なのはチームとして、しっかりと成長し強くなっていくことでしょう。
 シーズンも序盤を過ぎて、J2勢力図が少しずつ変わりつつあるのかなとも感じますし、その中でジェフも成績を伸ばしています。
 この流れを変えないためにも、好調チーム同士の試合で結果を残したいですね