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岩崎の退団と札幌FW檀崎加入、佐久間・齋藤の昇格も内定

jefunited.co.jp
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 夏の移籍ウインドーが締まる直前に、岩崎が札幌へのレンタル復帰することが発表になりました。
 そこから、鳥栖に再レンタルとなっています。
 直前の山形戦では途中出場からキレのあるプレーも見せていただけに、残念な気持ちもありますね。


 ただ、岩崎はチームのスタイルに、はまり切らなかった印象もありました。
 スピードがあって縦に鋭く仕掛けるプレーが特徴だと思うのですが、単純に縦方向に仕掛けるだけではなくシュートを狙ったりパスワークに加わったりと、中央でボールに絡んでゴール方向に攻め込める選手だと思います。
 しかし、シーズン序盤は昨年からのチームの流れもあって、左サイドのタッチライン際で為田役を任されてしまったことで、窮屈な状況になってしまっていたように見えました。

 さらに裏へ走り込む動きも得意ですが、ジェフの攻撃は前線の頭を狙う展開かサイド攻撃が多い。
 裏抜けやカウンターを狙う攻撃は少ないために、岩崎の良さが出しきれない状況だったのではないかと思います。
 要所要所で光るものは見せていたと思いますが、総合的に見ると苦戦していた印象ですね。


 もちろん、そこはチームだけでなく、個人の課題も大きいでしょう。
 お膳立てしなければ活躍できないということではそこまでの選手と言うことになりますし、決定力という点では課題も大きかった。
 ただ、スタイルが変わればはまる可能性もある選手ではないかと思っていただけに、半年での退団は驚きでもありました。

 さらに、移籍直前の山形戦では、途中出場とは言え60分からと比較的長い時間をプレー。
 1‐3で大敗した中でも、可能性は見せていたと思います。
 このことからも、単純に戦力外で退団となったケースではないということになるのではないでしょうか。


 ジェフはこの夏に、3人もの選手が退団となっています。
 檀崎を獲得したとはいえ、近年にはないパターンではないでしょうか。

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 このことからも、来年に向けての整理を始めているのかなとも考えました。

 ただ、レンタル復帰の溝渕を含むと、退団選手は3人とも今季加入しています。
 鈴木GMが評価して補強した選手なのだろうと思いますし、それぞれ過去に実績もあるだけに、チーム体制が変われば活躍できる可能性もある選手たちだったように思います。
 特に大槻、溝渕は現体制のままだと厳しかったでしょうが、クラブは来年も体制を継続する方向で準備しているということなのでしょうか。


 あるいは、選手から退団を希望した可能性もあるのでしょう。
 大槻、岩崎は早速移籍先で出場していますし、溝渕も昨年活躍したチームへの再レンタルということで、相手チームに評価されての移籍だったはずです。
 また、現在のジェフは一般的に魅力的とは言い難いサッカーをしているだけに、退団を希望したケースもありえなくはないのかもしれません。

 檀崎の補強は岩崎の退団の条件として、ジェフが補強を望んだのかもしれませんね。
 檀崎は昨年末から今年7月までオーストリアで活躍していましたが、札幌ではほぼ出番がなかったようですから、現状だと戦力としては計算されていなかったのでしょう。
 Aリーグで活躍してもJリーグでは苦戦するケースも少なくないですから、J2で経験を積ませるというのは理にかなっているのかもしれません。


 また、ジェフは二人のユース選手のトップ昇格も発表しています。
 こちらは明るいニュースですね。

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 これに合わせて会見も行ったようです。

www.soccerdigestweb.com

「今シーズン、アカデミーの中長期ビジョンとして、組織の拡充と2031年にトップチーム所属選手の30パーセントを、アカデミー出身選手にするという目標を掲げました」

 ただ、ジェフは以前にも同様の目標を掲げていますが、それに対する精査もされずに終わっています。
 ジェフはアカデミーなどに限らず、何かの目標を掲げるだけで終わることが多いですね。
 そこでうまくいかなくとも反省して次に生かすことが大事だと思うのですが、やはり強化部がころころと変わってクラブ運営が安定していないことも大きいのかもしれません。

 アカデミー出身者を増やすという目標は良いと思うのですが、そのために具体的に何をするかが大事ですね。
 前回アカデミー出身者を増やすと掲げた前後も、選手を積極的に昇格させていましたが、大成せずに終わった記憶があります。
 無理に選手を上げても選手の人生を棒に振る恐れがあるわけですから、そこだけは気を付けてほしいところではないでしょうか。

 そのため、厳密に言えば所属選手の割合ではなく、レギュラー選手や出場選手の割合を上げることが大事ではないかと思います。
 とはいえ、新しいGMが就任して長期的な視野に立って運営していくというのであれば、そこは非常に良いことではないかと思います。
 夏の移籍動向も3人が抜けて1人しか補強できなかったと見ると残念な部分もありますが、これが将来を見据えた準備ならば仕方がないとも思いますし、より具体的な来季へのプランが気になる時期となってきましたね。