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末吉が今季最終戦でジェフ加入後初ゴール

 末吉が今季最終戦となる岡山戦で、ジェフ加入後初ゴールを決めました。
 末吉は8月から左WBのポジションでスタメンに定着しており、攻撃面でキレのあるプレーを見せてきました。
 それだけに、今季初のゴールというのは少し意外な印象すら受けますね。

 試合は序盤まで岡山ペースでしたし、ジェフも前半終盤に巻き返していったとはいえ、まだ流れはわからなかったと思います。
 40分頃からは岡山が再びプレスをかけてきて攻め込まれる回数も増えていましたし、その直後の前半終了間際にゴールが生まれたというのは大きかったと思います。
 相手の巻き返しも受けない、良い時間帯での先制ゴールでしたね。


 ゴールシーンを振り返ると、中盤後方右で得たFKからスタート。
 これを田口がゴール前へと供給すると、チャンが頭で競り合いますが、後方にボールがこぼれます。
 これを末吉がダイレクトで合わせて右足を振り切ると、相手DFやGKにもあたってゴールが生まれました。

 フリーな状況だったとはいえ、合わせるのは簡単ではないシュートだったと思います。
 シュートまでの流れがスムーズで、末吉の思い切りの良さというか、キレの鋭さを感じますね。
 なお、今年が大卒3年目にあたる末吉はこれがリーグ戦2ゴール目ということになるそうで、来年以降はもっと数字を伸ばしていきたいところなのではないでしょうか。


 チームとしては2点目の見木のゴールも、田口が直接狙ったFKのこぼれを、ファーサイドで高橋が拾ってシュートを放ち、最後はソロモンが詰めています。
 先制点もファーサイドで末吉がミドルシュートを放ったことになりますし、これが狙いの1つだったのでしょうか。
 尹監督になってからのジェフは完全にパスワークで崩すというようなチームではないこともあって、以前からミドルシュートを積極的に打っている印象もありますね。

 特にこのシーンでは岡山がラインで守っていたこともあって、高さのあるジェフの選手たちがゴール前に詰め込んでいくことで、相手のラインを下げていった。
 これによってライン手前の末吉で待っていた完全にフリーになってシュートを放てたということで、前方の選手たちが押し込んだことがゴールに結びついた要因の1つでもあると思います。
 サッカーでも海外ではバスケットボールのスクリーンプレーのような動きを参考にして、うまく相手選手を押し込んで他選手をフリーにする手法が一時話題になりましたが、発想としてはそれにも近いものも感じます。


 ゴールを決めた末吉ですが、この日も72分と早い段階で交代になっており、スタミナ面が課題の1つではないでしょうか。
 福満もそうですが、今季は新型コロナウィルスの影響などもあって選手交代枠が5なので、それに救われているところもあると思います。
 来季の交代枠によっては、起用法や選手に求められるものなどが変わってくるかもしれません。

 また、今季途中から3バックになったことによって、WBで起用されたところもあるでしょう。
 4バックのSBとは違って高さやサイズをそこまで求められませんし、守備で後方を取られても3バックがフォローしやすい状況にあると思います。
 小田もジェフに残留してコンディションも整えてくれたらまた強力なライバルになるかもしれませんが、末吉の鋭い仕掛けは魅力だと思いますし、システムやポジションがどうになるかわかりませんが、来季のさらなる活躍に期待したいですね。