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約3ヶ月ぶりの連勝を飾ったジェフ PO進出に向け山形と対戦

 金沢戦、岩手戦で久々の連勝を飾ったジェフ。
 ジェフの連勝は5月25日の長崎戦、5月29日の水戸戦、6月5日の仙台戦で3連勝を遂げて以来、約3ヶ月ぶりとなります。
 それを踏まえて考えると、プレーオフの可能性がまだ残っているのは意外な印象すらあります。

 尹監督退任のカンフル剤も効いているのか、毎年恒例となりつつあるシーズン終盤の追い上げなのか。
 いずれにせよ、このまま調子を上げて行けば、本格的にプレーオフ進出も見えてくると思います。
 ただ、岩手戦は相手のハンドによるPKでの得点と、相手のオフサイドによるゴール取り消しもあり、ラッキーな勝点3だったと思いましたし、内容に関しては苦しいものだったと思います。


 そのジェフは今週末、山形と対戦。
 山形は現在8位で順位はジェフより1つ。
 勝点は同数の52で得失点差15の山形が、得失点差4のジェフを上回っている状況ですが、山形の方が残り試合が1つ多くなっています。

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 昨年途中からクラモフスキー監督が就任した山形は、攻撃的なパスサッカーを展開。
 後方ではGKも交えてゆっくりパスを繋ぎつつ、サイドに展開したりボランチがワンタッチで横に繋いで、相手の守備の隙を探す。
 そこから前線やトップ下に鋭い楔のパスを刺して、2列目が前を向き仕掛ける攻撃を作り出しています。

 また、攻撃から守備への切り替えも速く、ボールロスト直後の激しいプレスも特徴的です。
 そこで奪ってハーフカウンターというのも、重要な狙いの1つと言えるでしょう。
 ロングカウンターも含めて、速攻の形を作るのもうまいチームだと思います。


 夏には、一昨年J2北九州で活躍したディサロを補強。
 昨年レンタルでプレーしていた横浜FMの樺山も、レンタルで獲得しました。
 鈴木国友が群馬に移籍するなど退団もありましたが、ディサロと樺山は共に主力として活躍しており、攻撃陣の強化に成功したように思います。

 一方で守備に関しては課題も感じ、特にリトリート時の対応に甘さが残るところがあって、セットプレーの守備にも不安があるのではないでしょうか。
 また、引いた相手に対する攻撃が、悩みの種となっている印象です。
 8月31日には異例の再試合となった岡山戦が行われ、9月10日にも岡山戦が実施されましたが、0‐2、1‐2と共に敗れています。


 ジェフも岡山同様に守備的なサッカーからのセットプレーが武器のチームですから、比較的相性は良いのではないでしょうか。
 後方に引くことでパスワークを展開するスペースを消し、テクニカルな選手が多く高さなどには不安のある守備にセットプレーで勝負を仕掛けると。
 今季のジェフも守備的な相手は苦手ですが、パスサッカーを展開する攻撃なチームは得意な印象です。

 その山形相手に前に出て主導権を握りに行くのか、引いて相手のミスを待つのかも注目ですね。
 前節岩手戦でも序盤から前への姿勢をみせようとしていたようには見えたのですが、相手の速い展開でプレスをかわされた印象でした。
 また、ビルドアップに対しても岩手のハイプレスに苦しみ、ボールを持っても自分たちの時間を作れなかったですね。


 しかし、山形は後方でもじっくり繋いでくるし、プレスに関しても切り替え直後は激しいですが、一度引いてしまえばプレスにはあまり来ない傾向がある。
 そのため、岩手戦よりは前への圧力をかけられるのではないでしょうか。
 途中の長崎には敗れましたが、仙台戦、金沢戦と前への圧力をかけて勝利しただけに、それが山形戦で見せられるのかも見どころではないかと思います。
 
 ジェフはここから山形、熊本、水戸と、試合が続いていきます。
 J2昇格組の熊本は堂々の5位、水戸もジェフとは勝点6差の12位ではありますが、1試合消化試合が少ない状況。
 いずれもプレーオフ争いのライバルチームということで、ここからの3試合が非常に重要となってくるのかもしれません。