先週の中日に行われた岩手戦では、78分に田口が勝ち越しゴールを決め、2‐1でジェフが勝利しています。
試合はキックオフ直後に、ジェフが相手のハンドでPKを得て先制。
しかし、その後は相手のハーフカウンターとセットプレーに苦しで同点に追いつかれ、ジェフはシュートチャンスすら作れない厳しい展開でした。
それだけに田口のゴールは、非常に貴重なものとなりました。
#明治安田生命J2リーグ#第36節#いわてグルージャ盛岡
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2022年9月14日
79分⚽️
ドリブルで持ちだしたボール
最後は自らのヘディングで決めた✨#田口泰士 選手のこのゴールで今日の勝利を繰り寄せた‼️
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ダイジェストでも分かるように、ジェフは左サイドで田口が見木とパス交換をするところからスタート。
ソロモンがポストプレーで逆サイドに送ると、西久保が余裕を持ってクロス。
逆サイドの田口が飛び込んで、ヘディングでゴールを決めています。
このプレーの1つ前では、ソロモンが接触プレーで少し痛んで、一度プレーが止まりました。
それによって岩手の守備はこの瞬間、若干足が止まったように思います。
こういった一瞬の気の緩みで試合が決まることも多いですから、集中力を維持することは非常に重要ですね。
西久保は岩手戦前の金沢戦でも、ゴールをアシストしています。
ソロモンのヒールでのポストプレーから、高木が右サイド前方に侵入しバックパスを送ると、西久保がグラウンダーでラストパスを送り、見木が合わせて決めたもの。
ハイクロスの精度に関しては課題も少なくない西久保ですが、ここ2試合はハーフスペースエリアからのアシストとなっていますし、これまでの試合でもこのエリアからチャンスを作っている印象がありますね。
西久保のクロスはソロモンを越えて、ファーで飛び込んだ田口に合っています。
結果的にソロモンが中央で囮になった形となり、田口へのマークが甘くなっている印象です。
そこを狙った西久保も、飛び込んだ田口も見事でした。
しかし、これで田口のゴールは今季初。
田口は今年でジェフ3年目で、昨年も一昨年も2ゴールとなっています。
田口の能力を考えると、物足りない印象もあります。
ただ、田口はシーズンハイが2017年のJ2名古屋の9ゴールで、それ以外のゴール数は少ない傾向にある。
また、ジェフではゲームメイクを担当し、守備でも貢献しているだけに、ゴール前に専念できないという面もあるのでしょう。
当然、セットプレーでのアシストに関しては、大いに活躍しています。
それでも、あれだけのセンスがあることを考えれば、もう少しゴールに直接絡んでほしい気持ちもあります。
前にも話したかと思いますが、オシム監督は日本代表で遠藤をトップ下で起用していた。
ボランチでは守備面での不安などもあったのかもしれませんが、遠藤のようなエキストラキッカーを高い位置で使うことで、攻撃にアクセントを加えて欲しいという意味合いも大きかったのではないでしょうか。
現状のジェフだと、田口を前で使うとビルドアップ面でも苦労する可能性があるのかもしれません。
ただ、それによって後方でのパス回しは良いけれど、前方での攻撃の質には課題の残る状況になっている部分もあるのではないでしょうか。
来季も田口が残るとするのであれば、どのように田口を活かしていくのか、ボランチ起用だとしても田口のタスクの比重をどのように設定してくのかは、気になるポイントとなるのかもしれませんね。