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いわきSB日高大、金沢SB松田陸、法政大GK近藤壱成の加入が決定

 W杯などでゆっくりしていたら、一気にストーブリーグが激しくなりジェフにも動きがありました。
 昨日補強ポイントと話した左右SBとGKを補強したことにもなり、順調な動き出しと言っていいのかもしれません。

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 まず、J2に昇格するいわきから、日高大の獲得を発表。

 日高は広島観音高、流通経済大を経て、2017年にJFLHonda FCに加入すると1年目から活躍。
 2019年に当時東北1部のいわきに移籍し、翌年にはJFLに昇格して今年はJ3でプレー。
 J3でも32試合に出場し5ゴール5アシストの活躍で、J2昇格に貢献しました。


 左SBでプレーする日高は、パワーのある左足が武器。
 パスワークに絡むことの出来るタイプで、思い切りのよいキックが持ち味と言えるのでしょう。
 168cmと身長はない選手ですが、地上戦での守備はある程度こなせるタイプなのかなとも思います。

 今年のジェフは左SBが不足がちでしたし、納得の補強ではないでしょうか。
 ただ、テクニックのある選手ですが、いわきはボールを失ってもプレスで奪い返せばいいという、ゲーゲンプレス的な発想で戦っていて前線へのロングボールが多かった。
 それだけに日高が細かなパス出しの起点になれるレベルなのかは、わからないところがあります。


 J3最終節YSCC横浜戦もチェックしましたが、日高も前線へアバウトな強いボールを蹴ってロストすることが多かった。
 他の選手にも言えるでしょうが、来季パスサッカーを目指すのであれば、パスに対する意識は変えなければいけないと思います。
 日高はWBやシャドーといったタイプでもないようにも思えますから、基本的には左SBか左WBでの起用となるのでしょう。

 偽SB的な役割を担うのであれば、重要な役回りとなると思います。
 また、ジェフは昨年の佐々木に続き左利きのJ3選手を補強したということで、レフティの確保を重視しているのかもしれません。
 2年連続でJ3の選手を補強したことからも、ネームバリューなどは重視せず、しっかりスカウティングしているのかなと感じる点は好印象ではないでしょうか。


 ただ、左利きではあり直接FKやCKを担当することもありましたが、主なプレースキックは同じ左利きでジェフU-15出身のボランチ山下が務めていたようです。
 また、後方でのパス出しタイプというよりは、コンビネーションからの仕掛けが得意なタイプのようにも見えます。
 しかし、純粋なパサータイプのSBで補強できる選手はそうそういないでしょうから、より丁寧に繋ぐ意識を高めてうまくパスサッカーにアジャストしてほしいという狙いなのかもしれません。

 いわきでは、副キャプテンも務めており今年で27歳。
 年齢からしても、即戦力として期待される選手だと思います。
 もしかしたら、来季ジェフのキーマンになる可能性もあるのかもしれませんね。

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 続いて、金沢から松田陸を獲得。
 松田は2018年に前橋育英からG大阪に入団しますが、トップでは多くの出場機会を得られず、U-23でのプレーが中心でした。
 しかし、3年後に金沢へ移籍すると、初年度から主力として42試合に出場し、今年も39試合に出場する活躍を見せています。 


 個人的には金沢1年目から非常に良い印象を受けていて、昨年のJ2ベストイレブン候補にもあげていました(今年は候補を絞ったので悩んだ末に選外)。
 CBもこなせる守備力のある選手で、シンプルな繫ぎからのスプリントが特徴。
 運動量豊富で、走れるタイプの右SBといった印象です。

 2021年のジェフは一時左WBに小田を置き、ロングボールのターゲットにしていましたが、松田は小田の高さに負けなかった数少ない選手だと思います。
 ちなみに、松田陸は高校2年時、高橋や檀崎を擁する青森山田に選手権決勝で0‐5で敗れたあの試合のメンバーでしたが、翌年には前橋育英を優勝に導いています。
 さらに、青森山田が優勝した前年は東福岡の小田が2年時に優勝を果たしており、それぞれ高校時はライバルだったことになりますね。


 松田もパサータイプのSBではないでしょうが、基礎技術はしっかりとしている選手だと思います。
 また、23歳とまだ若いですし、2年間長期離脱が少なかったことも強みではないでしょうか。
 今年のジェフは怪我が多く特に右SBはやりくりに苦労しただけに、怪我に強い点は大事な要素ですね。

 これで福満、米倉、西久保など右SBの枚数は増えることになりますが、福満と米倉は負傷が多くフルシーズンは期待しにくい。
 米倉あたりは退団の可能性もあるのかなと思っていますが、福満は残留が決まっています
 ただ、福満は本来中盤の選手でSBとしてはスピードなどに難がありますし、今年もシャドーが少ない時には福満を回せばいいのではと思う試合もありましたが、来年はパスサッカーならさらに2列目の方がいいのかもしれません。


 西久保のライバルということになりますが、そもそも西久保は若干期待先行な印象もなくはありません。
 特に攻撃面においては、課題も多いでしょう。
 これで来季は4バックで、右に松田、左に日高が有力候補ということになるのかなと思います。

 厳密なタイプは異なりますが、左右SBにシンプルに繋げてパスワークから抜け出せる選手を補強したということで、来季のイメージは付きやすいのではないでしょうか。
 左の日高はサイズ等に不安がある分、右の松田で守備力を補う発想もあるのかもしれません。
 もちろん、そこに西久保や矢口、佐々木なども絡んでほしいところで、お互いに刺激し合って成長してほしいところですね。

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 最後に、法政大からGK近藤壱成の入団が発表になりました。
 今年はU-23日本代表や大学選抜にも選ばれデンソーチャレンジカップではMVPも獲得
 パリ五輪出場も狙うGKとのことです。

 近藤は磐田U-18出身なのですが、磐田は外国人選手獲得の経緯で問題が生じ、補強禁止令がFIFAから出ています
 磐田はU-18出身の選手を大学に進学させてから入団させることも多く、もしかしたら近藤もそのルートを想定していたのかもしれません。
 ジェフとしてはそこを突いた形なのかもしれませんが、この年齢で1年間を棒に振ることは出来ないでしょうから、加入したからにはジェフで頑張ってほしいですね。

 ジェフでは20歳のGK松原がすでにプロデビューを果たしていますから、まずは松原がライバルということになるでしょうか。
 J2でも若手GKが出場するケースは珍しくないですし、1年目から出場機会を狙ってほしいところではないかと思います。