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2022シーズンを振り返る 福満隆貴編

 2022年でジェフ2年目となった福満。
 1年目のシーズン序盤は4バックでスタートしたこともあって、SHを中心に出場していましたが、ジェフは途中で3バックに変更。
 WBが少なかったこともあり、8月から右WBへコンバートされレギュラーとしてプレーしていきました。

 2年目の今年も、右WBで開幕スタメンを果たします。
 チームに離脱者が続出したこともあって、第3節山形戦からは左WBでのスタメン出場も経験。
 しかし、シーズン途中からは西久保の台頭や米倉の復帰もあって、ベンチスタートも目立つようになっていきました。


 ただし、2022年の右WBと言えば西久保というイメージが強いですが、数字で見てみると右WBのスタメンは西久保が11試合、福満は13試合と福満の方が多い。
 さらに福満は左WBでもスタメン6試合に出場し、トータルで34試合に出場。
 途中出場も14試合と多かったですが、チャンと並んでジェフで6番目タイの総出場数となっています。

 それだけ使い勝手の良い、器用な選手として尹監督に評価されていたのかなと思います。
 ただ、本来は前目の選手と言うこともあり、チームの苦戦もあって守備的な西久保が選ばれ、徐々に出場機会が減っていってしまったところもあるのではないでしょうか。
 一時はコンディションも、もう1つだったのかなと思います。


 多くの試合に出場していたとはいえ出場機会は尻すぼみでしたし、以前にも指導を受けた尹監督が退任したタイミングということもあって、退団の可能性もあり得るのかなと思っていました。
 しかし、パスサッカーを目指すのであれば、福満の存在が必要ということでしょうか。
 あるいは契約が残っていたのか、器用な選手だからこそ残しておきたい存在だったのか。

 来年も新型コロナウィルスの影響が出て、選手のやりくりに悩む状況に陥る可能性は十分にあると思います。
 そう考えると、複数のポジションをこなせる選手の価値は、高まる傾向にあるかもしれません。
 福満はSHや左右WBに加え、前線などでもプレー経験があります。


 ただ、4バックになるのであれば、SBとしては守備面に不安があるかもしれません。
 173cmという身長の割には高さなどフィジカル面でも健闘していますが、スピードなどがあるタイプではない。
 また、テクニックはありますが、ビルドアップタイプでもないのかなとも思います。

 福満はどちらかと言うと、やはりミドルエリアでボールを受けて、攻撃に変化を付けたり、チャンスメイクを狙うプレーに持ち味があるのではないでしょうか。
 ビルドアップをCBに任せることも出来るWBならそれが活きる部分もあったかとは思いますが、チームとしてSBを後方の起点と考えるのであれば、少し違うのかなといった印象もあります。
 2022年もシャドーに離脱者が増えた際には、2列目で福満を使うパターンもありではないかと思っていたのですが、尹監督はWBに固定して起用していましたね。


 西久保に加えて椿など、若手選手が徐々に増えている状況もありますし、来季は福満にとって大事なシーズンになるかもしれません。
 チームのスタイルが変われば、主軸として効果的にプレーできるのか。
 それともスタイルが変わっても、大きく状況は変わらないのか。

 今年で30歳という年齢ですからベテランの域に達しているわけですし、プロとしてもう一花、二花咲かせられるかどうかという立ち位置にあると思います。
 コンディションなども心配ですが、福満あたりが新体制に向けて気合いを入れて準備をしてくれれば、チーム全体も盛り上がってくるかもしない。
 便利屋で終わるのではなくレギュラー争いを目指して、心機一転頑張ってほしいですね。