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ジェフ移籍後初スタメンの日高大が決定機を演出

 秋田戦では、日高がジェフ移籍後初スタメンを果たし攻守に活躍。
 今後のチーム運営を考えても、大きな収穫と言えるのではないかと思います。

 小林監督も日高が負傷していたことを認めており、やはり怪我で出遅れていた模様です。

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ケガから戻ってきて、コンディション自体もすごく上がってきましたし、すごく状態も良かったですし、彼の推進力というか、すごく良いタイミングでのクロスやクロスの質を持ち合わせているので

 ここまで左サイドで起用されていた矢口、椿も頑張っていたとは思うのですが、どちらも本職の選手ではなかった。
 矢口は本来右サイドの選手ですし、椿も前方の選手ですから、ポジショニングや細かな動きにおいて、ぎこちない部分があったと思います。
 その点、日高は左サイドのスペシャリストですので、攻守に動きがスムーズでした。


 日高の第一印象としては、出足が良いというか、初速が凄く速い選手なのかなと。
 一歩目の反応も良く重心移動なども速いのでしょうが、そこからグッと伸びるスピードを感じる動きを見せていたと思います。
 一瞬のスピードだけでなく、そこからの勝負も出来るタイプなのではないでしょうか。

 初速の速さによって攻守に相手の先手を取れて、守備でも相手への寄せが非常に速い。
 運動量も豊富で、群馬戦ではむしろ守備面での貢献が目立ったようにも思います。
 今年のジェフはマンマーク気味にどんどん相手へ詰めていく守備で戦っていますから、日高のプレースタイルは適していそうです。


 攻撃でも可能性を感じるクロスを供給していました。
 特にインパクトがあったのは、47分のシーン。
 ジェフの選手が直前に倒れて一瞬相手の動きが止まったこともありますが、そこを逃さずに中盤の左からアーリークロス

 相手CB河野の足先を越えて、ファーで待つ呉屋がフリーで合わせる決定機を演出しました。
 呉屋はステップが合わず決めきれませんでしたが、ここはさすがに決めて欲しかったところです。
 しかし、日高の視野の広さ、クロス精度の高さを感じられるシーンでした。

 また、左足のプレースキッカーとしても、可能性を感じました。
 田口のプレースキックが昨年途中までほどではないこともあって、次のキッカーは大事だと思いますし、左足ということでセットプレーのパターンも増えるはず。
 今季のジェフはここまでセットプレーからゴールが生まれていませんし、その点でも日高に期待したいところです。


 一方でドリブルでの仕掛けに関しては、秋田戦ではそこまで目立たず。
 右サイドの末吉もそうでしたが、秋田守備陣のポジショニングの良さもあって、左右WBのポジションがタッチライン際に追い込まれ、窮屈な体勢での仕掛けが増えてしまったところもあったと思います。
 また、前節群馬戦の左WBがドリブルのスペシャリスト椿だったこともあったのかもしれませんが、もう少しドリブルの部分も見てみたいですね。

 ただ、小林監督も日高に対して「早いタイミングでのクロス」や「ビルドアップ」などを期待したと話していますので、基本的にはドリブラーというよりもその他の部分で良さを出せる選手なのかなと思います。
 そう考えると、もう少し連携から崩していく展開を期待したいところですが、そのあたりは本人も話しているように、まだまだここからといったところなのでしょうか。

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もう少し僕のところで落ち着かせることができればなと試合中ずっと思っていたんですけど……。自分のプレースタイルを理解してもらうのにも時間がかかると思いますし、そういうところを合わせていきたいなとあらためて思います。

 ともかく、これで左サイドも軸が決まりそうですし、右の末吉と左右に武器が出来るのではないかと思います。
 あとは中央も含めて、それらの武器をチームとしてうまく活かせる形が作れるか。
 そこが何よりも重要ですね。