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バランス型に移行して好調なジェフ 佐藤祥キャプテンが率いる栃木戦へ

 連戦中日の試合で、絶好調の清水を1‐0で破ったジェフ。
 ここ最近は勝ち星も増え、勝ち方が見えてきたようにも思います。
 第1節長崎戦に次ぐ、2勝目からの成績を振り返ると以下の通りに。

 ここ7試合で4勝2分1敗で勝点14。
 現在首位の町田が16戦終えて勝点36なので、1試合平均勝点2.25。
 ジェフの7試合が平均勝点2なのでまだ町田には及びませんが、上位ペースということになります。

 成績が改善した初戦の東京V戦といえば、ちょうどハイプレスを諦めてバランス型に移った試合。
 そこから失点が減って落ち着いて戦えるようになったわけで、現象としてはわかりやすいですね。
 ハイプレスを諦めたのは、英断だったということになるのでしょうか。


 ただ、その分攻撃の迫力が落ちて、押し込まれる苦しい展開が増えたのも事実。
 実際、今季のジェフはここまで5勝ですが、すべて1‐0での勝利となっています。
 完封勝利が増えたことは良いことですが、得点面には物足りなさを感じます。

 前節も勝利したとはいえ、ゴールはロングスローからの展開だったわけで、得点面が課題ということになるでしょう。
 ボール奪取からのカウンターや相手を引き付け風間が間で受けるビルドアップなどは出来ていますが、そこから先にもう1つ起点が欲しいところ。
 ポストプレーからの展開なのか、2列目が絡む形なのか、クロスなのかスルーパスなのかはわかりませんが、チャンスメイクの部分が課題ですね。

 その課題があるため、ゴールが量産できておらず、好成績の割には波に乗り切れていない印象もあります。
 ただ、その分浮足立つことも少ないのかなとも思いますし、一喜一憂せず確実にチームを作っていってほしいと思います。
 順位も13位とまだまだですし、清水に勝ったとはいえ、ここから次に繋げられるかが大事ですね。


 明後日対戦するのは、19位と苦しむ栃木。
 栃木は時崎監督体制2年目で、オフには京都に谷内田、磐田に鈴木海音、町田にグティエレスが移籍。
 柏からMF山田、湘南からCB福島、琉球からCB岡崎などを補強しています。

 スタイルは昨年から大きく変わらず、堅守速攻がメイン。
 高い位置からボールを奪うだけでなく、後方にひいて跳ね返すことも多く、ボールを奪ったら一気にカウンターを狙う。
 長いボールを使う展開も多く、裏への展開やサイド攻撃が武器となっています。


 そこから、高さのある根本や矢野貴章を狙う。
 裏へのロングパスなどを狙うため、CBに展開力のある選手を置いているのも特徴です。
 しかし、総得点15と伸び悩んでおり、J2で三番目タイに少ない数字となっているのが課題となっている印象です。

 今季から元ジェフ佐藤祥がキャプテンに就任。

web.gekisaka.jp

 前年はジェフ宇都宮スクール出身の西谷優希がキャプテンを務めており、今年も二人がメインでダブルボランチを構成しています。
 強化部長も元ジェフの山口慶が続投しており、ジェフとの繋がりも少なくないチームとなっていますね。


 ジェフとしては、守備重視のチームと久々に対戦することになります。
 甲府戦や清水戦とは、また違った展開になることが予想されるでしょう。
 堅守速攻の秋田には3月に敗れていますし、そこからの成長を見せたいところ。

 ここ数戦は相手に持たせてカウンターを狙う展開も多かったですが、栃木戦ではジェフがボールを持つ時間が増えるかもしれません。
 そこからしっかりとビルドアップをして、相手を揺さぶった攻撃が作れるか。
 守備でも相手の遅攻対策よりも、カウンター対策などが重要となってくるかもしれません。


 また、今年のジェフは連戦だと足が止まって、成績が落ちる傾向もある。
 怪我人なども多いように見えますし、前節清水戦のように賢いゲームプランも求められるのかもしれません。
 幸いにもフクアリでの2連戦となりますし、ホームの利も活かしたいところですね。

 繰り返しになりますが、清水に勝って連勝を遂げたとはいえまだ13位ですし、ここからが大事だと思います。
 むしろ緊張感を持って戦えた清水戦の次の試合こそが怖いところもありますし、上位を目指すのであればどんな相手にも安定して戦えるようにならなければいけません。
 成績が上がってきたとはいえ真価を問われるのはここからだと思いますし、まずはシーズン序盤に低迷した分を取り返すところから始めて欲しいですね。