先週町田戦から離脱者が一気に増えたこともあり、コロナ感染の噂も出ているジェフ。
万全の対策をした上で感染者が出たのであれば仕方がないですが、油断してしまう時期でもあるのでしょうし、十分に気を付けなければいけませんね。
ジェフとしては厳しい台所事情となっていますが、それによって新たな可能性も見えてくるかもしれないし、他にも離脱者多数で苦労しているチームがあるようですから、何とか戦える選手で頑張って欲しいと思います。
今週末の試合は、アウェイで水戸戦。
水戸は秋葉忠宏監督が退任し、ヘッドコーチだった濱崎芳己監督が今年から指揮を執っています。
オフには木下、鈴木喜丈、椿などが流出しましたが、草野、安永、武田、小原などが加入するなど補強も積極的でした。
スタイルとしてはハイプレスからのカウンターと、間を狙ったパスワークが目立つイメージで、昨年までの継続路線なのかなと思います。
ただ、無理にプレスに行くことは少なく、昨年までのような果敢な速攻も見られな印象で、より安定感を高める方向を目指しているようには思いますが、無難なチームになってしまっているのかもしれません。
ここまでの総失点35はJ2最多となっており、順位も19位に低迷しています。
水戸も離脱者が多く、守備陣だけでもGK山口、後藤田、成瀬、大崎、黒石、長井などが不在となっているようです。
先日の天皇杯山口戦でも、大幅にメンバーを入れ替えて戦っています。
しかし、1‐0で山口に勝利しており、2‐1で勝利した前節大宮戦に続いて2連勝となっており、油断はできません。
対するジェフは、天皇杯でも0‐1で大宮に敗れて公式戦3連敗。
若干まずい空気が、流れつつあるような気もします。
やはり課題は得点面だと思います。
ビルドアップは出来ているし、守備もやることはある程度はっきりしてきている。
しかし、サッカーは最終的にゴール数で勝負を決するスポーツですから、ゴールを相手より奪わなければ、いくらビルドアップがうまくいっても、良いボール奪取が出来ても意味のないことになってしまいます。
気になるのはそのゴールに向かう部分、アタッキングサードの部分が、チームとしてまだ構築段階なのか、それともチームとしてはもう出来ていて後は個に期待する段階なのか。
前節町田戦後の小林監督のコメントからすると、後者なのでしょうか。
そうなると、まだアタッキングサードではサイドでの強引な勝負くらいしか作れていませんし、意外と最後は個に依存するサッカーとなるのかもしれません。
それで末吉や椿、田中や見木など、縦に強い面々を集め、2列目に並べているのでしょうか。
ただ、個人技での打開となると大外からのクロスなど、アバウトな展開がどうしても増える。
しかし、それにしては、小森など小柄な選手が多く、チグハグな印象もあります。
アバウトな攻撃を仕掛けるのであればよりフィジカルの強い選手を前方に置きたいところですが、全体的にそういった選手は少ないですし、この構成で戦うのであればもっと確実に崩す形を目指したいところではないのでしょうか。
小林監督のコメントによると、天皇杯大宮戦でもポスト直撃のシュートが2度あったようですし、チャンスがまったくなかったわけではないようです。
ただ、いくら優秀な選手でも百発百中ということはあり得ないですし、ここまでの数試合を思い返しても、より多くのチャンスを作っていくことが大事ですね。
リーグ戦では仙台、町田と上位候補に敗戦してしまいましたが、もう一度波に乗れるように。
チームの流れを変えるような試合を、期待したいと思います。