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ロングフィードでも貢献した佐々木翔悟がプロ入り後初ゴール

 仙台戦でスタメン復帰した佐々木が、プロ入り初ゴールをマークしました。
 ゴールシーンは 右サイドから、田中のロングスローから。
 呉屋、ドゥドゥと頭で競ると、フリーになった佐々木が左足で決めてゴールを上げています。

 呉屋、ドゥドゥと競ったところで、相手守備陣がボールウォッチャーになり、佐々木がフリーになった流れだったと思います。
 仙台の守備の甘さも感じ、チームとして調子が良くないんだなといった印象も受けました。

 ただ、ジェフはスローインを入れる前に、ゴール前後方で選手が1列になり、そこから複数選手がニアに動き出していった。
 これによって相手をニアに引き付けておいて、ゴール前のドゥドゥを狙った形で、しっかり練習からやっていたんだろうなぁと感じます。
 呉屋、ドゥドゥのボールへの粘りも感じて、逆にジェフの方は好調な勢いを感じたシーンでもありました。


 佐々木はロングフィードでもチームに貢献。
 特に2点目に繋がるボールなどは、目の覚めるような展開でした。

 チームとしても今季は置きな展開が多く、仙台を分析した中で狙っていたところもあったのかもしれません。
 それにしても佐々木のロングパスは見事でしたし、これに釣られて他の選手もダイナミックなプレーが増えたのかなとも思います。
 パスを繋ぐサッカーだとどうしてもショートパスが増えて、小さな展開ばかりになりがちですが、こういった選手が入ると攻撃に動きが増えていきますね。

 ただ、特に序盤は無理にロングパスを狙い過ぎて、ボールをロストした印象もあった。
 ロングパスを出せる能力があることは十分に分かったので、今度はミドルパスも出せるようになってチームを落ち着かせるプレーも見せて欲しいですね。
 大きな展開ばかりではロストも増えがちですから、バランスが大事だと思います。


 また、失点シーンでは相手のアバウトなロングパスに対して、処理を誤って山田に前を向かれてしまった。
 そこから中島に繋がれて、ミドルシュートを放たれてしまっています。
 メンデスがフォローに行った結果、中島がフリーになってしまった部分もありますが、佐々木のミスが大きかったと思います。

 運動量も落ちて厳しい展開だったとは思いますが、CBですから1つのミスが命取りになる。
 その後、ラインが下がったことも気になりましたし、守備に関してはまだまだ課題があるのかなとも思います。
 カバーリングのうまさは昨年から感じていましたが、1対1の対応やスタミナをもっと改善していく必要があるのでしょうか。


 とはいえ、離脱明け後、初めてのスタメンでしたし、まだ23歳と若い選手。
 対人守備での駆け引きを学んでいくことで、より完成度の高いCBに成長していってほしいですね。
 公式戦では初となるメンデスとのコンビということで、苦労したところもあったと思います。

 メンデスもバタバタしていたところもありましたが、何とか破城せず耐えてくれました。
 何度も裏を狙われていましたが、高さがある分空中戦で跳ね返すことが強みですね。
 ジェフでは初スタメンということもあり最後はスタミナ切れを起こしたことで、久保庭と交代になったのかなとは思いますが、最低限の仕事はこなしてくれたと思います。

 新井一耀の状態はわかりませんが、鈴木大輔は次も出場停止。
 翌戦でも2人のCBコンビになるのであれば、より良いプレーを期待したいと思います。
 ここに来て、2人が大事な存在となりつつあるのかも知れませんね。