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呉屋大翔が仙台戦で待望の今季2ゴール目を決める

 呉屋が仙台戦で、今季2ゴール目をマークしました。
 呉屋の徳島は4月8日の徳島戦以来ということで、5カ月ぶりとなる待望のゴールでした。

 呉屋は小森の一時離脱もあって、栃木戦、仙台戦とスタメン出場。
 攻撃時には1トップの位置で体を張ったプレーを見せており、うまく楔のパスなどを引き出してポスト役を果たしていました。
 プレス面でも貢献しており、攻守に求められたタスクを十分果たしていた印象でした。


 ただ、仙台戦の36分には田口がプレスからボールを奪い、見木の縦パスを受けて呉屋が反転。
 前を向いてミドルシュートまでいきますが、シュートはバーの上を越えてしまいます。
 思い切りのよいプレーではあったと思いますし、動きにはキレも感じました。

 しかし、あそこでもう一歩前にボールを持ち込めない、あるいはシュートを抑えきれないところが、ゴールへの感覚や焦りの部分に出ているのかなとも感じました。
 左から中央へドゥドゥがフリーで走り込んでいたこともありましたし、あそこはより確実にゴールに迫りたかった。
 シュートにいく姿勢は買いたい気持ちもありますが、ゴール感覚はちょっと合っていないのかなといった印象も受けました。


 それでも、56分には貴重な追加点を呉屋が決めています。
 佐々木からのダイナミックな展開を、日高が素晴らしいトラップで前方のドゥドゥへ繋ぎます。
 ドゥドゥもうまくフェイントを入れると、中央で追い越していった日高に戻します。

 そして、日高がダイレクトで、中央の呉屋へラストパス。
 これを呉屋がしっかりと決め、この時点で2‐0になりました。

 何度見ても、素晴らしい展開からのゴールでした。

 何よりもこの後方で引き付けて、前へ送ってゴールを狙う展開は、チームスタート時から狙っていた攻撃パターン。
 チームが狙っている攻撃を実際に構築できて、ゴールまでいけるということは、それだけ再現性も期待できるわけですし、チームとしての強みになる。
 偶発的なゴールではなかったわけで、それだけ今季のチームはうまくいっていると言えますし、順位が上がってきていることも当然と感じるゴールシーンだったと思います。


 呉屋はこのシーンに関して、「押し込むだけでした」と話しています。

www.jleague.jp

呉屋大翔「(自身の得点場面は)ドゥドゥと(日高)大がうまく崩してくれて、大が良いボールをくれて、本当に押し込むだけでした」

 確かにフリーな状況ではあったわけですが、あえてニアには侵入せず我慢してファーで、フリーな状況を維持してゴールを決めた形だったと思います。
 うまくゴール前に侵入して動きの質でゴールを決めるパターンは、呉屋らしいゴールでもあったのではないでしょうか。

 ここまで控えが多かった呉屋ですが、周りを盛り上げる姿勢を見せていましたし、試合に入れば攻守に献身的なプレーを見せてきました。
 経験も豊富でクールな印象もある呉屋だからこそ、ここまでチームのために戦ってくれている姿勢を見せると、周囲も頑張ろうと思えてきますね。
 今回の呉屋のゴールにベンチや観客があれだけ沸き立ったのも、これまでのそういった努力が感じられたからこそでしょう。

 仙台戦では試合途中からエース小森が復帰していますが、呉屋は「自分がプロに入ってから一番高い強度でプレーができていると思います」とも語っています。
 今後の起用法などはわかりませんが、これからも試合出場の機会は当然あるでしょうし、このゴールをキッカケにさらなる活躍を期待したいところですね。