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見木友哉が水戸戦で今季4アシスト目を決めるも自身のゴールは奪えず

 水戸戦では見木が、田中のゴールをアシストをマークしています。
 相手のニアゾーン・ポケットと呼ばれる位置を突く攻撃は、チームとして狙っているという話が出ていましたし、理想的なゴールの1つだったのではないかと思います。

 アシストはJリーグでは計算されていませんので正確な数値とはいいがたいですが、Football LABによると見木のアシストは今季4つ目。

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 正直、ちょっと物足りない数字と言えるのかなと思います。
 ちなみに、ジェフのアシストトップは、田口の6アシスト。
 J2全体では、名古屋に移籍した藤枝の久保、群馬の佐藤亮、水戸の武田が、8アシストでトップタイとなっているようです。

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 2点目が奪えず、引き分けに終わってしまった水戸戦ですが、試合後に小林監督が「後半、一番雰囲気を感じたのは見木がポケットに侵入し、クロスを上げたところ」と話しています
 多分、指摘されているのは81分のシーン。
 左サイドで佐々木と日高がパス交換をしている間に、見木がポケットの位置で受けます。

 そこから見木が切り返し、右足でマイナスのグラウンダークロス。
 これを走り込んできた田口がダイレクトで狙いますが、ゴールポストの左をかすめてゴールとはなりませんでした。
 相手は1人退場者を出し5バックで後方を固めてきた状況でしたが、ここではサイドでパスを繋ぐことで、WBを外へと引き出し3バックとの間をうまく空けて、ポケットを取ることが出来ていました。


 この場面を会見で上げていることからも、やはり小林監督はポケットを取ってクロスを上げる展開が狙いの1つなのだろうと思います。
 しかし、チームとしてこれが引いた相手を崩すパターンなのであれば、もっとこれに近い形を作っていきたいところでした。
 見木はこうしてポケットで受けて、クロスを上げるプレーが得意な印象があります。

 けれども、水戸戦での見木は強引なミドルシュートを、吹かしてしまうことが多かったですね。
 これまでにもミドルシュートを狙い過ぎるイメージはあった見木ですが、今シーズン途中からは低めの左インサイドでプレーするようになり、ボランチに近いタスクが増えた。
 これによって強引なプレーが目立たずに済んだところもあったと思うのですが、それでも高い位置でボールを受けると以前と変わらないところがあったと思います。


 しかも、見木のミドルはシュートを放つ前から狙う意欲満々の動きをしているので、相手に読まれやすくコースも消されてしまう。
 また、そのシュートも大きく外れてしまうことが目立ち、水戸戦でも小森や田口は枠に飛ばしていましたが、枠外になってしまうことが多かったと思います。
 この辺りが見木の大きな課題ではないでしょうか。

 オシム監督が中村憲剛ミドルシュートを叱ったシーンは有名ですが、ジェフ時代にも強引なミドルシュートなどに対しては激怒することが多かった。
 そもそもミドルシュートからのゴールが決まる可能性が低く、攻撃もそこで終わってしまうので単調になりがちです。
 カタールW杯ではペナルティエリア外からのゴールは156本中12本しかなく、確率は7.7%に留まったというデータもあります。

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 もっとアイディアを持ってゴールを狙わなければいけない。
 そのアイディアとは何かと考えると、オシム監督流で言えば選択肢を増やすことでしょう。

 初めからミドルシュートと決めつけるのではなく、スルーパスは狙えないか、浮き球のパスはどうか、ワンツーからの仕掛けは、ダイレクトで戻すのはありか。
 意表を突いたシュートなどならともかく、時間をかけてミドルシュートを放つ選択にアイディアは感じにくいですし、もっと選択肢や可能性を考えていかなければいけないのではないかと思います。
 その点、田口などはバイタルエリアなどで受けても、プレーの判断が早くダイレクトで蹴ることも多いし、パスもシュートもあるので予測がしにくいですね。

 水戸戦でアシストした展開などでもそうだったように、ボールを動きながら受けたり、細かい動きでパスを繋ぐ形は得意なわけですから、そういったシンプルなプレーをゴール前でももっと見たいですね。
 そこを改善できるかどうかが、見木の今後の選手人生においても重要なポイントとなるのではないかなと思います。