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小森飛絢「J1昇格という目標に向かって日々成長するしかない」

 例年なら1年を振り返る文章を最終節前から準備しているのですが、今年はまったく何も準備していなかったので、ゆっくりとプレーオフの試合などを振り返ってから、まとめに入りたいと思います。
 プレーオフ最大の収穫は、小森がゴールを上げてくれたことでしょう。
 試合後にもお話ししましたが、あのゴールがなければ救いのないシーズンラストとなっていたかもしれません。

yukkuriikou.hatenablog.com

 ゴールシーンでは、鈴木大輔からのパスを受けた福満が、ワンタッチで前方中央の小森へ繋ぎます。
 小森が切り替えて相手DF林をかわすと、左足でシュート。
 GKマテウスも触りますが、そのままゴールに吸い込まれ、東京Vに一矢を報いたことになります。 

 小森はボールを持った2タッチ目でカクっと方向を変えて、相手DFが引っ掛かり逆を取ってシュートまで持ち込んでいます。
 その前に小森は手を振りかぶってシュートを狙う動きもちらっと見せているので、それも効いたのかもしれません。
 こういった細かな動きに小森のキレを感じますし、そこで勝負ありだったのかもしれません。

 あの緊張の舞台でドリブルからシュートまで冷静に決めており、相手も状況もしっかりと見えている印象を受けます。
 そこがストライカーとしての小森の強みではないかと思いますし、メンタル的な強さも感じますね。
 ジェフは歴史的に決定力の高い日本人ストライカーと言うのはあまり多くなかったですから、余計にそのすごさを感じる部分がある気がします。


 また、このゴールシーンまでの展開は、チームとしても狙ってきた理想的な展開と言いえると思います。
 前線の福満からプレスをかけていき、サイドにボールを追いやって、米倉、高橋も連動して相手のボールロストを刺そう。
 そこからワンタッチで鈴木大輔が縦パスを送り、福満がハーフレーンでポイントになって、前線にボールを送りチャンスを作っています。

 前からのプレス、CBからの楔のパス、ハーフレーンでの起点作りと、シーズン中にやり続けていたことが実ったことになります。
 この1ゴールが78分と遅い時間に生まれてしまったことは非常に残念ですが、今年最後の試合で目指していた攻撃からゴールが生まれた。
 決してアバウトな展開ではなく、自分たちの動きから得点が決まったことが、来季への自信にも繋がるのではないでしょうか。


 東京V戦での小森は、95分にもシュートシーンがありました。
 田口がセンターサークル付近で得たFKから、前線にボールを供給。
 メンデスが競ったことで流れたボールが小森の足元に入り、シュートに行っています。

 こちらも惜しいシーンではありましたが、小森の前には相手選手が2人待ち構えていました。
 浮き球のボールを胸トラップでコントロールしてから、反転してのシュートだったので、ゴールシーンほど簡単なシュートではなかったのだと思います。
 それでも小森ならと言う可能性は、感じさせてくれたところがありますね。


 小森に関しては、来季移籍の可能性があるのではないかという話もされています。
 もちろん、近年多いSNSなどでのガセネタに関してはまったく気にしていませんが、あれだけのプレーを見るともしかしたら個人昇格もという思いも感じなくもありません。
 しかし、ゲキサカには以下のようなコメントも。

web.gekisaka.jp

来シーズンはチームを救う存在となる。活躍ぶりから来季の去就も気になるところだが、J1昇格への決意は固い。「本当に一日一日を無駄にすることなく、J1昇格という目標に向かって日々成長するしかない」。静かに、力強く、自身に言い聞かせていた。

 このコメントを正直に受け止めるのであれば、来季も昇格を目指してジェフで頑張ってくれる意志があるのかなと感じとることができます。
 もっとも、これは試合直後のコメントでしょうから、冷静に考えた後にまた違った答えが出る可能性もあるのかもしれません。
 個人的には1‐1の引き分けで敗退した2013年のJ1昇格プレーオフ徳島戦で、決定機を外した直後に個人昇格の発表があった米倉に関しては納得しにくい部分もありましたが、小森に関してはあそこで決めてくれただけに文句は言えないかなと思うところもあります(笑)

 ただ、Youtubeでも話しましたが、小森自身のことを考えると移籍に関して冷静に判断すべき部分もあるのではないのかなとも。

www.youtube.com

 動画のネタバレになってしまいますが、近年J2からJ1へ個人昇格したストライカーは、2列目での起用が増えることも少なくない。
 J1は外国籍FWも多いし小森も万能な選手だからこそ中盤で起用される可能性もあるでしょうが、小森のゴールセンスを考えるとそれはもったいないようにも思います。
 個人的にはストライカー小森をもっと見たいですし、ぜひジェフに残って前線で勝負してほしいなと思うのですが、今はあまり焦らずに発表を待ちたいところではないでしょうか。