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小林慶行監督「自分たちのサッカーとは何なのかを確立しなければ」

 プレーオフ東京V後の小林監督のコメントは、今年最後の公式戦後ということで総括的な内容になっており、興味深い話になっています。
 小林監督は試合の感想も含めて細かな話は少なく、マクロな視点での話が多い印象があります。

 細部に関しては練習などで詰めて、公の場では大枠の話をするという考えなのでしょうか。
 細かい話になると、どうしても選手の批判と受け取りかねない話になりかねないですし、賢い判断とも言えるのかもしれません。
 監督としてチーム作りに関してどう考えているのか周囲に示すことも大事だと思いますから、それも含めてマクロな話が中心となるのでしょうか。


 少しずつ見ていくと。

jefunited.co.jp

 東京V戦に関しては、「相手のうまさ、守備のうまさ、強さを感じた」とのこと。
 「自分たちの流れに持っていけなかった」とも話しており、苦戦した試合だったという評価のようです。
 あえて守備を強調していることからも、やはり東京Vの堅守に手を焼いたという印象だったのかなとも思います。

 続いて、今シーズンの関しては、前半は苦戦したものの、後半から目指すサッカーが表現できるようになっていったと。
 しかし、上位チームとの対戦になると、個のレベルアップが必要になってくると話しています。
 これに関しては、福満が試合後、監督に言われたこととして話していましたね。


 細かい部分の精度を上げていくことの重要性は、個人的にも試合直後に感じた部分です。

yukkuriikou.hatenablog.com

 監督は「1対1で勝つこと」を指摘しており、そういわれるとつい攻撃面のことを思い起こしてしまいますが、守備面でも同様でしょう。
 東京V戦ではむしろ守備面での1対1で、後手を踏んでしまった部分が多かったように思います。
 このあたり、プレーオフ初戦東京Vの反省に関しては、先週Youtubeでも取り上げました。

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 動画でも話した通り、改めて東京V戦を冷静に振り返ると、攻撃面では悪いばかりではなかったと思います。
 前回対戦時には相手のプレスに苦しみましたが、むしろ自分たちが押し込むことが出来ましたし、チャンスも作ることが出来た。
 ただ、それでも勝てなかったことを、しっかりと分析して次に進まないといけないですね。


 小林監督は、シーズン中にも話していたように、相手よりも自分たちが成長しなければいけない。
 「自分たちのサッカーとは何なのか」を確立しなければ、相手対策などにたどり着くことは出来ないと話しています。
 この「自分たちのサッカーとは何なのか」という話は、10年単位で低迷してきたジェフの根本的な課題で、このブログでも毎年のように指摘してきたところです。

 それがようやく今季、少しずつ片鱗が見えつつあるのかなと思います。
 そのサッカーとは何かというと、小林監督曰く「最初から点を取りに行く、抑えることなんかしない」というアグレッシブなスタイルなのかなと思きます。
 「今後も指導者として自分はそうやって進んでいく」と話していますが、それだけ強い意志があるのでしょうし、今季の手応えもあってのことなのでしょう。

 正直に言えば若干怖く感じるところもあって、もう少し大人なサッカーも期待したいところではありますが、ひとまずのベース作りとしては納得感のある1年だったと思います。
 そこから、どれだけ確実に勝てるチームになれるのかが、2年目の目標となるのでしょう。
 そのためには、もっとチーム全体で成長する必要性があるのではないかと思います。