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新体制発表会「一体感」に加えて「本気」、「覚悟」 今季に向けて一抹の不安も

 改めて、新体制発表会が1月13日(土)に行われました。
 今回はYoutubeでの配信形式で行われ、後日テキストでもアップされました。

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 今年は昨年終盤が好調だっただけに、マクロな視点での内容はいい意味であまり目新しいものはないと思います。
 目標に関しても昨年が6位だったため、それ以上となれば自動昇格か優勝かという話は予想ができましたし、サッカーの方向性に関してもスタイルの継続となるだろうと予想できていました。

 ただ、島田社長、鈴木GM、小林監督と御三方の話を聞いていて思ったのは、比較的3人とも大枠での性格が似ているのかなということ。
 非常に真面目で細かいところを大事にするタイプというか、かっこよく言えば質実剛健というか。
 3人のキャラクターが近いこともあって、小林監督が掲げた"一体感"がうまい方向に進んだ部分もあるのかもしれませんね。


 細かい話を見ていくと、島田社長曰く「経営は厳しいところがある」とのこと。
 昨年の開幕前から話していましたが、やはり昨年開幕前に新規外国籍選手の補強がなかったのも、予算面が大きかったのではないでしょうか。

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ジェフは2021年の段階でコロナ禍の影響も受け、人件費が4億円近く減少
J2でも小規模クラブは外国人選手が不在なチームが多いですし、コストカットとなれば何かとお金のかかる外国人選手から切らなければいけないのでしょう。

 今季の編成に関しても「限りある予算の中で」と社長が話しており、SHや左SBの控えの補強がなかったのもそのためなのかなと思います。


 また、鈴木GMの話で、エドゥアルド獲得に関して、小林監督から見木が抜けた時に名前があがった選手という話が出ています。
 小林監督はかなり見木を重要視していた印象でしたし、その代わりとして小林監督のオーダーから名前が出た選手が補強できたことはすごく良かったですね。
 やはりボランチからインサイドに上がっていく選手という、イメージなのではないでしょうか。

 さらに、小森に関しては、「2シーズンはやってほしい」という話から残留が決まったとのこと。
 また、その他の主力選手も契約が残っていたようですから、そこから考えると今年昇格できないと次のオフは厳しいものになるかもしれません。
 そもそもジェフは4年周期でGMが変わることが多く、今年4年目の鈴木GMは節目の年となるかもしれませんから、いろんな意味で大事なシーズンになるのかもしれません。


 小林監督に関しては、昨年掲げた「一体感」に加えて、今年は「本気」、「覚悟」を求めていくとのこと。
 なんとなく1年を通して良くも悪くもぶれないというか頑固な感じが出てきて、より李国秀監督門下生感を感じるようになってきた気がします(笑)
 それが監督として、良い方向に進むといいですね。

 全体的に記者の方からも優しい質問が多かった印象で、明るいムードを感じる新体制発表会だったかなと思います。
 ただ、ジェフお得意のシーズン終盤の猛攻があった後の新体制発表会は緩い雰囲気になることが多く、油断したまま開幕に入って失敗することが多い。
 その雰囲気がお互いに伝染しないためにも、サポーターを入れなかったのは意外と良かったのかもしれません。


 老害だと思われるかもしれませんし、世間の空気感などとは異なるのかもしれませんが、そこが一抹の不安ではあるのかなと思います。
 小林監督も昨年後半の戦いぶりに関して「100%を出せれば目標を掲げてもいいチーム」と話していますが、実際問題として100%を1シーズンを通して出し続けるのは難しいと思います。
 それもわかった上で、サポーターを煽り、盛り上げていくというのは、表向きの監督の仕事としては正しいでしょう。

 ただ、個人的には7連勝中のジェフが100%だったとすれば、水戸戦に引き分けて以降のジェフは70%か80%くらいの力しか出せていなかった印象があります。
 その間の成績はプレーオフ含めて2勝1分3敗で、これでは優勝はおろか自動昇格も厳しい成績となってしまいます。
 シーズン終盤に盛り上がっていったサポーターの勢いも含めて100%で戦えたというのは事実なのでしょうが、そのサポーターもチームも100%のテンションを維持できるのはほんの1,2カ月ということではないかと思います。


 それだけに、監督が内心どのように考えているのかは別問題ですが、チームとして重要なのは100%の勢いを維持し続けるために努力することではなく、勢いだけでなく冷静に戦える術なども身に付けて、80%の勢いでも勝てる状態を作り上げることではないかと思います。
 昨年序盤から何度か話していた通り、前への勢いを大事にしているチームのように見えますが、勢いだけで優勝できるほど簡単なリーグではない。
 むしろコンディションがピークの時は、どのチームでも勝ててしまう実力伯仲のリーグだと思いますし、100%ではない時にいかに戦えるかが長いシーズンでは問われるのではないかと思います。

 そこに関して昨日も話した通り、より個々の精度を高めることによって、勢いに依存しないチームを作れるか。
 あるいは、「本気」と「覚悟」を求めることで、より細部を追求できるか。
 いずれにせよ、ジェフにとって勝負の1年になることは間違いないと思いますし、開幕から悔いのないように頑張ってほしいですね。