夏休み明けとなった先週のオランダGPですが、RBの角田にとっては悔しい週末となってしまいました。
フリー走行は雨がらみの展開でしたが、ドライで行われたFP2は7位と好調。
そして、予選でも13位で周りのペナルティもあって11位スタートとなり、ポイントも見えていた状況でした。
しかし、決勝ではまさかのソフトスタート、2ストップという奇策を選んで、大きく失速。
ほとんどのチームが1ストップを選ぶ中、2ストップを選んだということは、それだけコース上で相手を抜き去らなければいけないにもかかわらず、トップスピードは遅いセッティングにしていたことも含めて、よくわからない戦略でした。
RBのマシンが厳しい状況にあるとはいえ、戦略を分けるのであれば、予選で16位に沈んだリカルドに奇策を選ぶべきだったはず。
海外メディアも戦略面を批判する声が多い状況で、角田としては歯がゆいレースに終わってしまいました。
上位争いではマクラーレンのランド・ノリスが、母国レースとなった2位フェルスタッペンに0.35秒差でポールポジションを獲得。
短いザントフォールトでは、大きな差だったと思います。
それでも苦戦するレッドブルのフェルスタッペンとしては、2位で十分な仕事をこなしたと言えるかもしれません。
決勝でもスタートこそフェルスタッペンが前に出ますが、序盤にノリスがフェルスタッペンを抜くとそのまま快走。
フェルスタッペンに22秒と大きな差をつけて、今季2勝目を上げます。
今季躍進を遂げているノリスですが、ここまでの大差をつけてフェルスタッペンを上回ったのは初めてで、これは大きな成果だったと思います。
3位にはフェラーリのルクレールがつけ、4位にノリスの同僚ピアストリ。
昨年華々しいデビューを飾ったピアストリですが、ここに来てノリスに少しずつ遅れることが増えてきていますね。
5位にサインツで、6位にペレスと、ペレスとしてはポイントを獲得したとはいえ、目立った活躍とはいきませんでした。
今週末には連戦でイタリアGPが開催され、早くもヨーロッパラウンドは終了。
なお、サージェントはアップデートしたばかりのマシンをフリー走行で壊してしまったことが決め手となって、急遽ドライバー交代が決定。
レッドブルのローソンやミック・シューマッハなどの名前もありましたが、最終的にはウィアムズ育成のアルゼンチン人フランコ・コラピントを起用することになったということで、こちらの実力も気になるところだと思います。