台風10号の影響も気になりますが、ジェフは日曜日にアウェイで大分と対戦する予定です。
交通への影響も出ていますし、被害が非常に心配ですね。
大分は今年片野坂監督が復帰。
第1次大分時代はビルドアップ時にボランチなどが後方まで下がって相手の守備を引き出し、そにれよって生まれたスペースに展開する疑似カウンターで旋風を巻き起こしましたが、今回は等間隔のポジションでミドルパスをテンポよく繋ぐサッカーでスタートしていった印象です。
疑似カウンターだと後方が重くなりがちだし、手の内も読まれているという判断なのか、よりシンプルなスタイルで成長を促したいという意図だったのでしょうか。
しかし、今シーズンは序盤から思ったように成績は伸びず。
特に5月初旬からは9試合勝ちなしと、苦しい状況になっています。
それを受け、6月中旬からは4バックから3バックへと変更しています。
組織的なプレスに行く姿勢は変わりませんが、守備時は5バック気味になることで、相手にボールを持たせる意識も高い戦い方に代わっていった印象です。
攻撃面でもよりロングカウンターを狙う意識が強くなったように見えますし、あえて重心を下げてカウンターを仕掛けたいとい狙いなのかもしれません。
3バックの方が攻撃時にトライアングルやギャップを作りやすいく、そこから縦へ走らせる関係を作ろうという意図もあったのかもしれません。
しかし、3バックに変更してからも、成績はあまり変わっていない状況です。
3バックになったことで押し込まれやすくなったところもありますし、そこからラインの裏を取られるシーンも目立っている印象です。
また、近年の大分は怪我人に悩まされているイメージも強く、ここ数戦も渡邉新太などが不在となっています。
現在の大分は、7勝11分10敗で勝点32の16位。
自動降格圏内の18位栃木が勝点25ですから、残留争いに巻き込まれる可能性も出てきました。
特に大分の場合はここまでの総得点数23と、J2でも最下位群馬に次いで2番目にゴール数が少ないことが大きな課題となっています。
対するジェフも、7月から低迷していましたが、前々節いわき戦でコンディションが上がってきた印象も感じ、前節仙台戦では久々の勝利をあげました。
選手たちが動けるようになってきて、球際でも戦えて、仙台戦では主導権を握る時間が長かった。
そこから試合終盤はイケイケの展開となって、逆転勝利を上げています。
昨年だけでなくここ数年のジェフに見られる、"ハイテンションモード"に突入していた印象でしたが、あの状況に入るためには、ともかく相手の先手を取って攻守に圧力を高め、前を向いてプレーし続ける状況を作ることが大事なのでしょう。
もともとジェフはアタッカータイプが多く、前を向いた時に強みを出せる選手が多数いますから、それがいかんなく発揮できていた時間帯だったと思います。
ただ、大分はアウェイゲームですし、台風や気温などによるコンディションも心配ですから、その環境でも前への姿勢を続けられるかがポイントではないかと思います。
また、試合後にも話した通り、前節仙台戦は相性が非常に良かったと思います。
仙台はコンパクトな4-4-2を形成するチームですから、外から外への展開が得意なジェフにとっては、非常に戦いやすい相手でした。
高橋も、試合後に「やりやすい相手だった」と話していたそうです。
そのため、他のチーム相手にもあれだけのサッカーが出来るかどうかは、まだわからないところがあると思います。
特に試合によっては、フィジカル面などの課題も感じられてしまった品田、風間あたりが、今後の試合でもはまるかが見どころとなっていくのでしょうか。
とはいえ、大分も3バックながら最終ラインは比較的高く維持しているチームで、裏を狙いやすいところがあるかもしれない。
何よりもチーム自体が不調で、ここ最近も1勝1分3敗と低迷しているだけに、ジェフとしては連勝のチャンスもあるでしょう。
前節対戦した仙台も歴史的に相性が良いチームはありますが、それ以上に大分の方が相性が良いイメージもあります。
Youtubeでも話した"シーズン終盤の逆襲"からの逆転昇格を果たすためにも、仙台戦での内容がホンモノだったことを示すことが求められると思います。
大分も残留に向けて大事な時期となってくるのではないかと思いますが、ジェフも昇格に向けて重要な試合ということになるのかもしれません。
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