当ブログはプロモーションを含みます

第29節 大分 0-2 ジェフ 大分の攻守の問題にも救われて2連勝達成

 台風の影響で中止になった試合も多いJリーグ。
 しかし、ジェフとしては前節仙台戦で4-2と勝利した直後でしたし、試合を実施できてよかったのかもしれません。

 アウェイの環境も含めてジェフのコンディションが心配ではありましたが、むしろ動きが悪かったのは大分の方だったと思います。
 やることは攻守にはっきりしているように思うのですが、守備ではミス絡みで2失点。
 攻撃面でも良い形で中盤まで攻め込めても、ゴールの匂いは感じない展開でした。


 現状だと降格するような雰囲気すら感じるチーム状況で、ホームでこの順位にいるにもかかわらずこの内容はまずい気もします。
 覇気も感じなかったように見えましたし、何か内部にも問題を抱えているのでしょうか。
 とはいえ、力はあるチームだと思いますし、お尻に火がついてからが本番なのかもしれません。

 ジェフとしては、その前に大分と戦えてよかったと思います。
 決してジェフの試合内容も良くはなく、序盤に押し込んでもゴール前まで侵入できたのは本当に1,2回だったと思いますし、後半は押し込まれる時間が長い展開でした。
 台風で移動の影響も出ていたようですが、試合だけ見ると大分に救われた試合だったと思います。


 仙台戦の勝利から成績だけでなく、内容も上げていきたいジェフとしては、物足りなさも感じる試合だったと思います。
 しかし、過去の"シーズン終盤の逆襲"も、初めはあまり良くない試合内容だったことも多い。
 こういった厳しい試合内容でも勝利を上げることによって、嘘でも自信を付けていくことが今は大事なのかもしれません。

www.youtube.com

■大分のミスから先制して1点リード

 ジェフは椿、日高に代わって、岡庭、小川が入り、岡庭が右で田中が左に。
 控えから藤田が外れて、高木和、杉山が入りました。

 大分は左WB野嶽が出場停止で、宇津元がスタメン。
 控えには松尾が入りました。
 渡邉、藤原など怪我人も目立つ大分ですが、夏には高橋大悟が町田から加入し右シャドーで出場しています。


 8分、ジェフのチャンス。
 品田からの縦パスを受けた小森が反転して相手の逆の取り、ミドルシュートを放つもポスト直撃。
 これを拾った岡庭が右からシュートを放ちますが、ゴールの左を逸れます。

 立ち上がりから、ジェフが優勢に進めます。
 攻守に圧力をかけていき、素早く攻めていく。
 大分は守備をはめきれずにいますが、徐々に大分も巻き返していきました。


 21分、ジェフの攻撃。
 後方からのカウンターでパスを繋いでいって、田中がアーリークロス。
 小森が飛び込んで頭で合わせますが枠外で、オフサイドの判定も。

 23分には大分のチャンス。
 吉田からのパスを、中央で伊佐がキープして左に。
 野村が受けてミドルシュートで狙いますが、GK鈴木がかきだしゴールの右。


 大分がボールを持ち、ジェフのプレスを交わされるシーンが増えていきますが、38分に相手のミスから先制。
 大分が後方でパスを回している流れで、GKムンが小森にプレゼントパス。
 小森が左足でシュートを決め1-0。

 43分、大分の攻撃。
 保田が右後方で粘って前に繋ぐと、吉田が左SBに回っていた高橋壱晟をかわし、保田が受け直しでクロス。
 宇津元が走り込んでいきますが、ゴール前で小川がクリア。

 このプレーで得たCK。
 最後は野村がミドルシュートで狙いますが、GK鈴木の正面。
 前半終盤は大分のペースでしたが、ジェフの1点リードで前半を終えます。

■ジェフ劣勢の展開もぽっかり空いた小森が追加点をあげ勝利

 後半序盤も大分ペース。
 ジェフは細かく繋ぐ大分のパスワークを止めきれず、押し込まれる展開に。
 しかし、大分もパスミスが多く、チャンスを作り切れない展開に。

 62分、大分は高橋大悟を下げて鮎川を投入。
 しかし、その直後、ジェフの追加点。
 小川から逆サイドに展開し岡庭がクロスを上げると、ゴール前の小森がぽっかりと空いて頭で合わせて2-0。


 69分、大分は負傷した宇津元と伊佐を下げて、池田、キムヒョンウを投入。
 しかし、71分にもジェフの攻撃。
 小森がハーフウェイライン前から惜しいロングシュートを放ちますが、ゴールの右を逸れます。

 75分、ジェフは風間、エドゥアルドを下げて横山、田口を投入。
 79分には大分のチャンス。
 左サイドからのCKはGK鈴木が跳ね返しますが、こぼれたところを野村が拾って縦に仕掛け、シュートに行きますが、GK鈴木がセーブ。


 83分、ジェフは足を痛めた小川を下げて、山越を投入し3バックに。
 大分も吉田、保田を下げて、松尾、弓場を投入。
 88分にも、ジェフは小森、岡庭を下げて、呉屋、杉山を投入。

 試合終盤も大分が攻め込む展開に。
 95分には大分のチャンス。
 香川のクロスを野村が落として、弓場がシュートに行きますが、ゴールの右。

 このプレーで得たCK。
 ゴール前で混戦状態になりますが、これも決めきれず2-0でジェフの勝利になりました。

■フラットな守備で流れを変えるも大分の自滅で2連勝

 立ち上がりは、ジェフが優勢に入った試合でした。
 ジェフは前節からの流れがあるし、もともと攻守に前へ圧力をかけていくチーム。
 動けている状況であれば、序盤は優勢に入れることが多いスタイルだと思います。

 また、序盤大分は守備で前へプレスにいく姿勢を見せてはいましたが、ジェフの選手を掴み切れないところが多かった。
 それによって楽にジェフが前進できて、相手を押し込む展開となっていきました。
 ジェフは球際でも競り勝ち、中盤からのハーフカウンターも作れていました。


 しかし、20分頃から大分は守備を修正。
 それまでは前線が1トップ2シャドーでプレスにいき、シャドーが絞ってアンカーを囲うような状況から前へ出ていっていました。
 けれども、それだとジェフが4バックで横にパスを展開すると、簡単にフリーな選手が出来てしまう。

 そこで前半途中からはシャドーが前に行かず、フラットな5-4-1に変更。
 かといって、ラインを下げずに守ることで、パスカットを狙う。
 その時間帯からジェフは縦パスを相手中盤の守備網にひっかけてしまうことが増えて、攻撃がうまくいかなくなっていきました。


 さらに後半の大分は守備時に4-4-2にして、2トップが縦関係になりアンカーをしっかりとチェック。
 一方のジェフは前半途中からプレスにいけなくなっていき、厳しい内容となっていきました。
 大分は攻撃面でもボランチを使って細かく繋いでいけるようになっていき、良いリズムになりかけていたと思います。

 しかし、大分はGKのミスから失点すると、後半もなかなかゴール前へ入っていけず。
 中盤で優位に立つという意識が強すぎるのか、ゴール前の人数も足りなかったし、誰が入っていくのかもはっきりしていなかった印象です。
 単純にカウンターチャンスとなった時の走っていく選手の人数も少なかったし、ボールへの反応も足りていなかったと思います。


 ジェフとしては序盤押せ押せの展開を作るも、あまりゴール前までは侵入できず得点も奪えず。
 その間に、大分が守備を修正し、ジェフの運動量も落ちていき押し込まれて、と悪い流れだったと思います。
 正直、ジェフの負けパターンといった印象すら感じました。

 しかし、そこから大分はそこまで攻守に勢いを出し切れず。
 全体的な動きも重い印象で、相手の自滅もあって2ゴールを奪えたということで、大分に助けられた試合だったのではないかと思います。
 それでも冒頭に話した通り、悪い試合でも勝つことが今は大事。

 そこから自信を持つことも重要ですね。
 ただ、しっかりと反省すべきところは反省して、内容も改善してくことが昇格に向けては必須だと思います。
 昨年もプレーオフまでいけても本番では力負けといった印象でしたし、こういった試合もしっかりと精査して改善していく必要性があるのではないでしょうか。