一昨日のコメントともろに被ってしまいますが、前々から思っていたことなので一応。
天皇杯の日程に関する課題は、大きな問題だと私は思っています。
シーズンも終ろうとしている時期にカップ戦を始めれば、いろいろな問題が出るのも当たり前です。
先の天皇杯3回戦でJ2の上位チームがメンバーを入れ替えたことが話題になりましたが、文句は誰もいえないような状況だと思います。彼らだって必死だからこそ選んだ策なんでしょうから。
これから天皇杯に望む、J2降格争いをしているJ1チームだってそう。
場合によってはJリーグ参入を目差すJFLチームや、地域リーグ降格争いをしているチームだって、天皇杯に参加する可能性はあるわけです。
それに、天皇杯を勝ち進んで元旦まで残ってしまうと、例えばJ1の場合を見るとシーズンの終了に1ヶ月も差が出てしまいます。
この1ヶ月は来シーズンを見据えると、大きな差になってしまいます。
だから、優勝や降格に関しては無風であるはずのジェフだって、勝ち進むことがいいことなのか悪いことなのか、素直に言ってわかりません。
戦力が充実しているわけではないジェフが、もし決勝まで天皇杯を勝ち進むことになったら、来シーズンのスタートに何らかの影響を与えるのは確実でしょう。
このような状況で大会を行って、本気で戦うことが出来るチームがどれだけいるんでしょう。
そして、そのような状況になってしまっているのは、絶対に現在の日程に問題があるからだと思います。
過密日程問題が叫ばれる中、本気で戦わない公式戦があっていいとは思えません。
日程の正常化をぜひとも求めたいと思います。
だから、例えば天皇杯の日程を早める、カップ戦のシードを増やして試合数を減らす、フォーマットを変えるなどの根本的な変更が必要なのではないかと思います。
J1ならナビスコの日程を早めて、ナビスコ予選を開幕戦(ナビスコも予選は盛り上がってないし)にして、天皇杯をなるべくJリーグと近い時期に終了させるとか(Jリーグの日程を若干延ばしてもいいかもしれない)。
あるいはフォーマットを変えるなら、いっそアマチュアチームとJリーグチームの2つに別けてしまうとか。
それにアマチュアチーム側からの反対が大きければ、最後に優勝チーム同士を戦わせるとか。
で、勝ったチームには、今まで通りACL出場権を…って、それは違うか?
様々な課題や、壁があるのは承知の上。
なにせ、天皇杯の日程を変える=日本中のサッカーのスケジュールを、変えなければいけないわけです。
また、Jリーグの日程を変えるということは、代表のスケジュールも考えなければいけません。
一方で、もしフォーマットを変えるなら、場合によっては天皇杯の魅力を損なう可能性もあります。
問題なのは、今、最も重要なのはなんなのかということです。
決して、天皇杯自体に恨みがあるとかではないし天皇杯を軽く見ているつもりもありません。
もしかしたら、天皇杯も過密日程の被害者とも言えるのかもしれない。
しかし、日本に来た多くの外国人監督が「何でこの時期にやるの?」と言っているように、世界の常識から見ると天皇杯の日程は異質なものであると言えるわけです。
もちろん、世界の常識に無理矢理あわせる必要はありません。
とはいえ、この時期にカップ戦を始める理由が、日本にだけ特別にあるようには思えないわけで。
日程問題は何をとるにしても、非常に悩ましい問題です。
ただ、だからといって変わることを恐れて何も考えないのはもっと良くない。
スペインでプエルタがピッチの上で倒れ、過密日程の問題はいよいよ本格化してきているのではないかと思います。
G大阪の遠藤も、昨年の年末に過密日程から体調を崩したことがあります。
そういったことを防ぐためにも、日程の正常化は急務なはず。
遠くの国で起こったことだからといって、日本で起こってから対処するのでは遅いのですから。
天皇杯をなくせとは言いませんけど(過密日程問題だけを考えるとそれが一番いいのかもしれないが)、日程を正常化することが過密日程問題に対するファーストステップに他ならないと私は思います。
以上が長〜い戯言でした(笑)
さて、明日は大分戦です。
降格争いの中にある大分は、多分ある程度メンバーを変えてくるでしょう。久々に西川がスタメンに復帰するなんて記事も読みましたし。
ジェフもそれにあわせるわけではないですが、シーズン終盤ですからどうしても怪我人が多いですし、メンバーを若干変えてくるのではないかと。
選手達は目の前に試合があればそれに全力を尽くすでしょうけど、コーチングスタッフは短期的なヴィジョンだけでなく中長期的なヴィジョンも同時に考えていかなければいけないわけで。
そのあたりの判断が難しいですね。
とはいえ、試合があれば負けていいとはやっぱり思えませんけどね(笑)
このあたりは矛盾しているとも言えますけど、どんな試合であろうと試合があれば負けたくないというのがサポーターの気持ちです。
「来シーズンどうしよう」とか「もしACLに出るようなことになった厳しいぞ」とか悩みながら応援するのが、今の天皇杯に対する正しい姿勢ということなのでしょうか。