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なぜ、ミラー監督なのか?


ミラー監督の経歴についてはここでお話をするまでもなく、逆境の中で戦ったり、またトップクラブでも戦ったりしてこられました。今回後任をミラー監督で行くかどうか迷っていたのですが、交渉の経緯の中で監督からメールをいただきまして、ここで走りだけ読ませていただきます。
「たいへん失礼ではありますが、ジェフさんのポジションがかなりシリアスな状況なのは理解しています。日本で経験のない外国人監督ということで心配もあるかと思いますが、私の専門知識、バックグラウンドがあれば、なんとか状況を変えることができるでしょう。ジェフの情報については全て入っています。ただし、今やらなければ、このままずるずると行ってしまう可能性があるのではないでしょうか」
という内容のメールをいただいて、「よし、この監督に賭けよう」と私は判断いたしました。
ジェフ公式サイト
 クゼ監督を選んだ理由というのは、サポコミで詳しく説明されています。
 まず「人とボールも動くサッカー」、「ジェフと関連の人物」、「守備強化」の3つのポイントがあったと。
 そのうちの1つ「守備強化」の面でクゼ監督を選んだと。
 守備ならイタリアやドイツで経験のある監督がいいだろうということで、ドイツでも監督経験のあるクゼ氏を選んだということでした。
 G大阪での評判が良かったということも、理由の1つとしてあったそうです。


 私は以前も言ったように守備強化路線にはあまり賛成はできないし、ドイツで監督経験があるからといって守備強化に長けていると言えるのかな?という疑問はあったのだけど、クゼ監督に決まった理由はしっかり筋が通っているといった印象を受けました。






 それに比べるとミラー監督を選んだ理由も、もう少し聞けたらなぁ…と思ってしまいます。
 今回説明いただいたのは、“理由”ではなく“経緯”の方ですからね。


 交渉の経緯はなんとなくわかりましたが、「なぜミラー監督なのか?」という大切な部分は聞けていません。
 上記の3つのポイントとの絡みはあるのか、3つのポイントは破棄してしまったのか、破棄したのなら理由はなんなのか…。
 そして、ミラー監督に任せて“どんなサッカー”を描いているのか…。







 というのも、やはり『監督の考え』と『監督選びの基準』というのは、クラブの長期ビジョンを作っていく上で非常に重要なポイントだと思うのです。
 そして、ジェフのような小さなチームには長期ビジョンが必要不可欠です。
 ですから、サポーターとしてはそのあたりの話しを、どうしても聞いておく必要があるのではないかと私は思うのですが。





 もちろん今回の場合は、チームは最下位で監督を変えざるをえない状況に陥ったわけですから、方向性も修正しなければいけない可能性もあるかもしれません。
 ミラー監督に決めた理由も、即効性を考えた監督選びをしたのかもしれません。


 でも、それならそういう話しでも十分なので、昼田GMの口から「ミラー監督に決めた理由」をしっかりと聞きたかったな…と思います。
(ただし、即効性で選んだのなら「なぜミラー監督なら即効性があると思ったのか?」という部分が重要になるわけですが。)






 もちろんこのタイミングでこういった報告を…しかもサポーターの目の前で行ったということは、素晴らしいことです。
 多くのフロントが逃げ出しそうな状況で、逆に自ら率先してサポーターとの会話を行ったわけですから。
 それだけで素晴らしい、かっこいいことだと思います。
(コメント欄でいただいた情報によると、今回の報告はサポーター連絡会からの呼びかけだったようにです。)

 



 しかし、それとこれとは別物。
 昼田GMの手際の良さと、このような素晴らしい対応と、“リバプールのヘッドコーチ”というビックネームの陰に隠れて、「なぜこの監督なのか?」というクラブにとって一番重要な部分を見過ごしてしまっては、せっかくの昼田GMの頑張りもかすれて見えてしまうのではないかと思います。


 今はお忙しいのかもしれませんけども、できればいつか聞かせて欲しいなと思います。