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[JEF]派閥体質の一番の問題は自浄作用がないこと

 このエントリは、ブログペットの「aratasuzukiのダークサイド」が書きました♪
 「ライトサイド」の方は「もう疲れたから休む」そうです。
 ずるいね。



 「ってか、元々ウチのブログに明るく楽しいサッカーライフなんて期待しちゃダメだと思うんだ。
 そういったことを書かれるブロガーさんは他にいると思うので、用法・用量を守って正しくお使いください。」



 だそうで。
 よくわかんないよね。
 ということで、いくよー。







 昨年の「ブーイングなし」応援は、07年の異様なほどの大ブーイングが転じた、ゆがんだ経緯でできたものだと私は思っている。
 07年のチームを批判しアマル監督を否定したから、08年のクゼ監督にどうしても結果を残してもらわなければいけなかった。
 だから「ブーイングはしない」で、全力で応援しようと。
 ここでもしクゼ監督とチームを否定(ブーイング)したら、アマル監督を追い出した自分達も否定してしまうことになってしまう。
 ようするに、自己保身のために出来た応援スタイルだったんだと思う。
(もちろん以前からブーイングには否定的だった人も多少はいたのだろうけど。)


 だから、今でも「どんなに酷い試合でもブーイングがなかった」と報じられるたびに、私は気持ちの悪い…というか恥ずかしく思ってしまう。
 「ブーイングなし」をすること自体を反対するつもりはないが、07年の反省をしっかりとやっていないから、なぜ急に「大ブーイング」から「ブーイングなし」になったのか。
 ゆがんだ理由でそうなったのではないのか、という疑問が大きかった。




 …けれど、それはもういい。
 結果的にジェフサポーターの多くは「ブーイングをしない」ことで、スタジアムの雰囲気がよくなることを知ることが出来たはずだし、それが選手達を後押しすることにつながることも学べた。
 そして、後からという形ではあるけれど07年の自分達を反省する声も増えてきたように思う。
 何よりもそれが非常に大きい。


 何しろ07年をしっかりと反省しなければ、いくら今はいい雰囲気を保てていたとしても、またあの頃のように戻る可能性は否定できない。
 それではせっかく作り上げた「ブーイングなし」という応援スタイルもいつかはなくなり、これまでの努力がまったくの無駄になってしまう…。
 ようするに、積み重ねのない組織になってしまう。
 それは方向性のないクラブとなんら変わらない。


 けれど、サポーターの多くが独自に反省し、07年をそれぞれが消化した上で「ブーイングなし」の応援スタイルを今後も貫いていくというのであれば、それは素晴らしいことだと思う。





 しかし、残念ながら、そのような流れについて来れていない人達もいる。


 ようするに、以前のクラブを直接否定しない変わりに、現クラブを必要以上に擁護・絶賛し「批判はありえない」と言うことによって、自分達の意見(07年の批判)を正当化し、我々は絶対にいい方向に進んでいるだと信じ込もうとしている輩がいるということである。
 ゆがんだ経緯に飲み込まれて、冷静にここまでの全体像を把握することが出来ない、非常に残念な状況だと思う。



 少しでもクラブへの疑問を投げかけると「批判をしてはいけない!」。
 いつからサッカークラブというのは、そんな高貴な存在になったのだろう。
 なんとも、ふざけた話しだ。
 完璧なクラブ、穴の無い組織、ミスのない人間など、世界中をどこ探してもありえないことだというのに。


 フロントが間違った行為をしているときに、いったいサポーター以外の誰が注意をしてあげるというのだろうか。
 マスコミ?サッカー解説者?スポンサー?
 どこも信用できないじゃないか。



 それにあれだけ07年は散々チームに対して批判をして、試合前から監督にブーイングを飛ばし、ネット上でも文句ばっかり言っておいて、今さら批判をするなとはどういうことだろう。
 さぞかし07年は逆風に耐えて、周りの目も気にせず、盲目にチームを応援してきたのだろう。
 ぜひともその頃にこのブログに来て、数少ないアマル擁護派だった私を助けて欲しかったものだ(笑)




 質が悪いのは、「古河“派閥”は最悪だ!JR東日本は素晴らしい」といって、何でもかんでも悪いことは古河に押し付け、JR東日本側がやることは全て歓迎しようとするタイプ。
 それは結局、自分でJR東日本(支援)“派閥”を作り出そうとしているだけだということを、理解できないようで…。
 そんなものを三木社長が本当に望んでいるのだろうか?
 私はそうは思わない。
 多くの人が古河を批判し、新たなクラブへと生まれ変わることによって期待したのは、もっと自由なクラブ、風通しの良いフロントとサポーターの関係性を求めていたからじゃないのか。
 もっとサポーターの要望を聞いて欲しいと古河派閥を否定してきたのに、新たにチームが生まれ変わった途端に、要望を遮断してはまったく意味がない。



 派閥ができることで何が問題になるかというと、お金が入ってこないとか良い人材がいないとかそういった簡単な問題ではない。
 


 派閥体質の一番の問題点は、自浄作用がないことである!



 派閥内の身内を擁護するあまり活発な意見交換を行えなくなり、おかしな意見であってもしっかりとした否定が出来ず、なあなあな組織になってしまう。
 そして、その結果、最終的な決定は鶴の一声で決まり、ボトムアップの出来ないトップダウンだけの組織になってしまう。


 それが一番の問題であるはずなのに、現チームは「批判はするな」。
 それでは本質的な問題は、古河派閥がジェフに居座るのとなんら変わりはしない。



 本当に今のチームは完全に上手くいっているのだろうか。
 前チームの状況でこのようなことが起きたら、どう思うのだろうか。
 前市長が社長賞を出したら?
 前社長がシューティング専用コーチをU-18に作ると言い出したら?
 今になってもFWのサブが見付からなかったら?
 ブラジル人ばかりを補強したら?
 松本など有望だと思える選手を解雇したら?
 いつまでたっても背中スポンサーが付かなかったら?
 そして、昨夏大量に加入したスポンサーが全部古河関連だったら?


 多くの人が批判したに違いない。
 必要以上に大げさに叩かれたことだろう。



 もちろん新チームになって良くなったところも多数ある。
 少なくともフロントの方はオープンな組織を作ろうと懸命に努力をしてくれているはずである。
 しかし、JRだから新チームだから(というか古河ではない、淀川社長ではないから)といって、色眼鏡で見るのがクラブにとっていいことだとは一切思えない。
 むしろ信頼している人達にだからこそ、しっかり意見を言うべきなのである。
 信頼していない人に対していくら物事を問い詰めたって、きちんとした答えが帰ってくるわけがないのだから。


 

 オシム監督は批判がなければ成長はないと言っている。
 日本では勝っても負けても「オーケー」だけで済ませれ、それが結果的に中位のメンタリティを作り出してしまう…と。
 まさに、今のフロントと一部ファンの関係のようだ。 
 これはサッカーに関する話すだけれど、クラブの運営や経営に関しても同じことがいえるはずである。
 祖母井元GMも日本のファンはもっと経営に関しても注目して見ていくべきだと言っているのだから。



 もっともサッカーファンと言うのは経営に関する話しが好きなわりには、経営面に関しては疎い人が多いようにも感じるけれど。
(“経営”といっても本来は数字を数えるだけではない。計画、運営、管理方法なども含めて初めて“経営”となる)
 まぁ、このあたりは日本の教育方針などにも問題があるのかもしれない。
 経営学の基本を一緒に学んだ留学生などに聞いたところ、「これくらいは小さい頃から教わる」と一蹴されてしまったことがあるし。
 

 同じように組織論も苦手なのだろう。
 すぐに派閥を作りたがり、上下関係を作りフラットに物事を見ることが出来ない。
 マスコミ関係なんて、特に出身校の派閥争いでぐちゃぐちゃだと聞いたことがあるけれど。




 ともかく、クラブのことを本当に考えるのであれば、盲目に何でもかんでも受け入れることがいいことだとは思わない。
 クラブの未来はフロントだけで決めるものではない。
 サポーターも含めてクラブなのだから。
 だから、クラブの未来を決める大事な時期に、フロントのイエスマンであってはいけないし、フロントに全てを丸投げしてはいけないはずである。
 それがサポーターの本来の姿なのではないのか。
 ともかく盲目に応援し新フロントの言うことは絶対で、何もかも受け入れようとするのは、ただのファンなんじゃないのか。


 もちろん、異常なほどの大批判が起こるのは歓迎すべきことではない。
 しかし、それがどのような結果を招いたかを経験したからこそ、そのような過ちは二度と起こさないものだと私は信じている。
 ようするに、07年の反省がしっかり出来ている人ほど、批判をする(意見をする)といってもそれをコントロールできる自信があるんじゃないかと思う。
 逆に07年の反省がしっかりと出来ず未だに自分の中で消化しきれていない人は、批判するという行為自体を怖がっているようにも見える。
 

 まぁ、私の場合は07年の頃からあのブーイングは異常だと言ってきたので、どちらにも当てはまりにくいのだけれど。