C大阪から高木俊幸の加入が発表になりました。
風間宏矢に続く兄弟選手である上、父である高木豊も元プロ野球選手で、プロスポーツ選手家系というところでも共通点がありますね。
東京Vアカデミー出身である高木俊幸は、2009年の強化指定選手を経て2010年にプロデビュー。
1年目からJ2で5試合6ゴールと活躍すると、2年目には早々にJ1清水に移籍。
清水でも2年目には9ゴールを上げるなど、4年間主力選手としてプレーしました。
しかし、期待されて移籍した浦和では、3年間大きな活躍は出来ず。
2018年に移籍したC大阪では初年度に30試合6ゴールの活躍を見せますが、翌年からは大きく停滞。
先日、C大阪から契約満了の発表がされていました。
基本的には若い頃は活躍していたものの、それ以降は苦戦している選手といった印象です。
過去3年の出場データを見ると、19試合出場、16試合出場、19試合出場となっているだけに、そこそこ試合に出場しているようにも見えます。
しかし、そのうちスタメンは2試合、3試合、3試合のみで、出場時間で言えば300~600試合前後ということで、90分間換算だと5試合前後しか出ていないことになります。
名のある選手ではあるので期待は高まりますが、現状だとどこまで戦力になるか読みにくいところがありますね。
3年間あまり試合に出ていないということでコンディションも気になりますし、30歳ということで将来性を求めるのは無理がある。
尹監督のサッカーを知っているメリットはあるのかもしれませんが、現在は3バックメインで戦術的には当時と大きく異なると思います。
風間宏矢加入時にも話しましたが、チーム単位で見ると加入だけでなく退団もあるわけですから、放出した船山、矢田などと比べてどこまで活躍できるのかということになるでしょう。
風間宏矢も琉球では活躍しましたがもう一歩飛躍してほしい選手ですし、高木俊幸も再起を期待しなければいけない状況だと思います。
2人ともこのままでは物足りないところがあると思いますし、ジェフでさらに成長しなければいけないところがあるのではないでしょうか。
見方を変えれば野心を持ってジェフに来てくれるかもしれませんし、それがチームにも良い循環を生んでくれればとも思います。
2人がポジション争いをして、見木のパートナーを奪い合うことになるのかもしれませんね。
ここまでの補強の流れだと、CFは補強せずにシャドーが点を取るサッカーを目指すのでしょうか。
個人的にはそれによってソロモン、ブワニカなどがCFで育ってくれればそれでいいのではないかと思いますが、その分シャドーにかかるものは非常に大きくなるでしょう。
補強した2人は共に若手ではないですし、結果も求められる年となるのかもしれません。
また、ソロモン、ブワニカを支えるサブのFWも大事だと思います。
川又が契約更新となりましたし、選手枠や予算なども考えれば、川又がその役割を果たすということでしょうか。
しかし、川又は怪我がちですし、このCF構成だと若干物足りなさも残るかもしれません。
今年補強した風間や高木などに加え、昨年加入した鈴木大輔、伊東、福満などを見ていると、鈴木GMはテクニカルでスマートなタイプが好きなのかなと思います。
前任の高橋GMは2列目のアタッカーを大量に補強していましたし、それぞれに好みが出ますね。
それが悪いわけではないですが、バランスも重要で現状だと好守に走れて前へ飛び込める選手が少ないように感じるのが、若干気になるところでしょうか。
また、そのテクニカルなタイプの選手たちが、尹監督のスタイルにいかにマッチしていくかも重要でしょう。
加えて、ポジションごとのバランスも大事で、今のところ人数的には右WBなどが足りていないのかなとも思います。
もちろん数だけでなく質も大事ですから、全体的な構成を考えるのは非常に難しいとは思いますが、もう少し動きがあることを期待したいところなのかなと思います。