大分戦でプレスからリズムを掴むもガス欠を起こしたジェフが2位新潟に挑む

 前節大分戦で、8試合ぶりの敗北を喫したジェフ。
 今日は連戦で新潟と対戦します。
 久々の敗戦の次の試合ということですが、切り替えるという意味では連戦で良かったかもしれませんね。

 無敗継続もいつかは終わりが来るものですから、そこまで気にしなくていいとは思います。
 ただ、後半途中から完全に足が止まって、一気に3失点を浴びて逆転負けということで、あまり良い負け方ではなかったようにも見えました。
 前々節東京V戦でも試合終盤に退場者を出して失点しており、試合終盤の戦い方に不安が出ていますね。


 改めて、大分戦を振り変えると、2点目を決めた52分頃までは、プレスから相手を押し込み、良い戦いが出来ていたと思います。
 2トップは前々節東京V戦と同じように、ボランチを警戒しつつ、相手DFににらみを利かせて制限をかける。
 ボールを奪いにいくプレスではなく、2人でバランスを取りながら相手のビルドアップを限定することが出来ていたと思います。

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 しかし、大分は東京Vとは違って、3バックでビルドアップを開始する。
 3バックだと左右CBからパスを繋がれる可能性があるため、課題となっている2トップ脇への対処が問題となりました。


 それに対して、この日のジェフは、SHが前に出て行って対処。
 ただ、それに合わせる形で、ボランチなどMFライン全体も高い位置を取っていったのが、特徴的だったと思います。
 例えば19分。

 サイド後方で受けた大分の左インサイド中川に、小林が前に出て行って対応。
 これにあわせるように風間、田口、見木なども前に出て、全体的にMFラインが高くなります。
 これが黄色いラインで示したところで、これによって白い円で示したように風間と小林で、大分の左サイドからの攻撃を止めることが出来ました。


 4バックでサイド前方をどう守るのかに対しては、様々な考え方があると思います。
 例えば相馬監督が就任した大宮は、SHの1人が明確に1列前に出て、中盤はスライドし4‐3‐3になる形を取っていました。
 前後左右をコンパクトに守る相馬監督らしい選択ですが、逆サイドなどに展開されるリスクはあると思います。

 一般的には同サイドのSHが前に出て、SBもそれに続いて少し前に出る形が多いでしょうか。
 しかし、尹監督はゴール前はなるべく埋めたいという発想が強く、SBはあまり前に出ない。
 さらに、最終ラインもあまり上げたくないタイプなので、上記のようにDFラインとMFラインが開いた形となったのでしょう。


 MFライン全体を上げると、パスの出所が抑えやすいというメリットがあるかもしれません。
 SHだけ上げると、FWとMFの間にスペースが出来て、そこを突かれる危険性がある。
 実際、尹監督になってからのジェフはボランチ前を取られることが多かったので、そこのケアという意味もあったのかもしれません。

 ただ、それによってMFラインは上下する必要が増え、負担が大きくなった可能性もある。
 それが後半途中のガス欠の火種になったのであれば、この守り方が成立したとまでは言いにくいのかもしれません。
 実際、65分には以下のようなシーンが。

 三竿が左サイドを持ち上がっていきますが、ジェフの選手は誰も対応できず。
 そこから中盤中央の渡邉に繋がれると、ダイレクトで前方に送られますが、ここは精度を欠き攻撃が終わります。
 ただ、フリーになった三竿から、渡邉に通される危険なシーンでした。

 ジェフが完全に息切れしたのは70分過ぎからだった印象で、そうなると戦術も何もない状況だったと思います。
 しかし、65分にはまだ動けた時間帯だったと思うのですが、2トップ脇を取られてしまった。
 プレスに行けない時に2トップ脇をどう塞ぐのかに関しては、課題が残っているようにも感じました。


 改めて、大分戦全体を振り返ると、プレスからリズムを作って2点リードした。
 実際2点目は相手GKからパスを繋ごうとした相手から、ボールを奪ってゴールを決めています。
 しかし、この気候でプレスを積極的にかけていったことで、90分持たずガス欠に陥った可能性もあるのでしょうし、連戦の新潟戦でどうなるか。

 一方の新潟は現在2位と上位を走っています。
 開幕から4戦は勝ち星がなく、第7節ジェフ戦でも0‐1で敗戦するなど、スロースタートとなっていました。
 しかし、そこからは勝ち星が先行し、一時は首位に立っています。


 今年から松橋監督が就任した新潟は昨年以上に組織的にセットされたチームといった印象で、シーズンが進むにつれてそれが確立されていったのではないかと思います。
 パスサッカーを展開しているチームですが、シーズン序盤よりも人とボールが素早く動くサッカーになっているように思います。
 U-21日本代表から復帰した三戸は前節負傷交代していますが、高木善朗や本間、伊藤や松田など2列目に優秀なアタッカーが多いことも注目ですね。

 また、前からのプレスと、こまめなラインコントロールからなるコンパクトな守備が特徴。
 J2で3位にあたる41ゴールを誇る攻撃陣が印象的ですが、失点数も20と少ない。
 これはJ2で2番目に少ない数字で、ジェフの23失点よりも秀でた成績となっています。


 ただ、ジェフはパスサッカーにこだわるチームに強い印象もある。
 新潟は近くにパスを回しながら掻い潜る傾向があるので、そこでジェフのプレスが優ればペースを握れるかもしれない。
 新潟が0‐2で敗れた前々節横浜FC戦も、相手のプレスに苦労していたように思います。

 また、新潟は小柄な選手が多いので、スペースを消すジェフの守備に苦労する可能性もあるでしょう。
 前節大分戦は長沢の高さに苦労したジェフですが、パスワークだけならスペースさえ消せば対処しやすいところがある。
 そこからうまく相手の高いラインを突いて、セットプレーからゴールを狙うというのが理想でしょうか。

 前節久々に敗れたジェフとしては、ここで上位の新潟を叩いて流れを引き戻したいところ。
 前々節の終盤から前節の逆転負けと嫌な展開の試合が続いていますし、嫌な空気を払拭したいですね。
 上位進出のためには上のチームに勝っていかなければいけないわけですし、ここが頑張りどころなのかもしれません。