当ブログはプロモーションを含みます

レオンソ、サウダーニャが復帰も怪我人の復帰は吉と出るか凶と出るか

 栃木戦でレオンソが58分から、サウダーニャは78分から出場し、2人が怪我から復帰したことになります。
 レオンソの出場は、6月11日の甲府戦以来で約1カ月ぶり。
 サウダーニャの出場は5月29日の水戸戦以来で、約1カ月半ぶりの復帰となりました。


 なお、公表されている負傷者の情報を振り返ると、鈴木大輔が6月5日の試合で負傷し、右大腿二頭筋肉離れで全治4~5週間と診断されています。
 ちょうど怪我から5週間が経過した頃となりますので、そろそろ復帰が見えてくるでしょうか。

jefunited.co.jp

 また、佐々木も6月1日の天皇杯で負傷し、右大腿二頭筋肉離れで全治6~8週間と診断されているため、予定通りいけば今月中に復帰できるかもしれません。

jefunited.co.jp

 なお、高橋は5月15日の試合で左鎖骨を骨折し、全治2~3か月と診断されています。

jefunited.co.jp


 ここからは、続々と怪我人が復帰してくるのでしょうか。
 ただ、栃木戦後にも話した通り、復帰したレオンソとサウダーニャは目立たないまま終わってしまいました。

yukkuriikou.hatenablog.com

 そこまでの展開では困ったらソロモンやブワニカにロングボールを蹴り込んで攻撃を作ろうとしていたジェフですが、レオンソとサウダーニャは身長はあるものどちらかと言えばテクニカルなタイプ。
 球際で体を張ってくれるスタメンの2人とは違って、ロングボールだけでは攻撃が作れなかった。

 さらに1点ビハインドで相手は後方で守っていたためスペースがなく、レオンソとサウダーニャを出しにくい状況だったと思います。
 もちろん、交代したソロモンは前節も負傷していましたし、夏場の連戦ということもあって疲労などもあったのかもしれない。
 交代自体は仕方のないものだったとは思いますが、怪我人が復帰したからといって、一概に状況が大きく好転するとも限らないのだろうと思います。


 Twitterでもつぶやきましたが、むしろ最近のジェフは離脱者が出たことによって、やることがはっきりした印象すらあります。

 もともとJ2に落ちてからは、タレントの多い選手構成になっているジェフ。
 しかし、それ故に監督に迷いが生じて、あれもしたいこれもしたいとなって、チームの軸が固まらなくなることも多いと思います。
 江尻監督も頻繁に戦い方を変えてしまった印象ですし、木山監督も堅守速攻に専念せずパスサッカーも織り交ぜようとして苦労した印象です。


  怪我人が出たケースとは違いますが、尹監督も昨年切羽詰まって3バックにした上、ソロモンを1トップで起用してから成績が向上していった。
 エスナイデル監督も一番成績が良かったのは、2017年終盤にハイプレスハイラインを諦めて、割り切った堅守速攻にした時でした。
 自ら明確な方向性を示すことができて、それを具現化できる監督ならいいのでしょうが、そうではない場合は負傷者が複数出るなどして追い込まれた時の方が良いサッカーが出来るのかもしれません。


 実際、現在のメンバーは、理にかなったメンバーになっていると思います。
 尹監督は守備的なスタイルながらもクレーベやサウダーニャなど、守備に課題がある選手を使ってきた。
 後方で跳ね返せばいいという発想だったのかもしれませんが、現代サッカーにはそぐわないですし、守備重視にもかかわらず中途半端な守備になっていたと思います。

 しかし、現在はソロモン、ブワニカと守備の出来る2トップになったことで、プレスの穴も少なくなった。
 さらに長身FW2人を置くことで、サイド攻撃が多いのにクロスのターゲットは少ないという問題も解消されました。
 攻撃が作れないことが多い中で、困ったら前線に蹴り込むことも出来るようになったし、昨年から武器になっていたセットプレーからのゴールが増えているのも、2人の存在が大きいと思います。


 ソロモン、ブワニカだけでなく、西久保なども尹監督のサッカーにあっているのではないでしょうか。
 福満も慣れないWBに良く対応していたとは思いますが、尹監督は本来SBに高さやフィジカル能力を求めるタイプ。
 WBやSBとしては、西久保の方が向いているのではないかなと思います。

 怪我人が出たことによって、結果的により守備やフィジカルに特徴のある構成となり、チームとしての戦い方もはっきりした部分があると思います。
 もちろん、一方向に偏り過ぎるのも不安ではありますが、チームのベースという点においては、まずやることを明確にした方が良いはず。
 その上でプラスアルファをもたらせる選手を、起用すべきではないでしょうか。

 ここ数戦はそんなことも思っていただけに、怪我人が復帰したことは本来明るいニュースではあるはずですが、逆に方向性が曖昧になってしまわないか不安に感じる部分もなくはありません。
 ここ最近は結果の出ているジェフですが、そこに復帰組が加わればさらに良くなるはずと、単純にいくものでもないでしょう。
 夏の補強もあるかどうかはわかりませんが、現在の戦い方を活かしながら、さらなる成長を目指すべきなのかもしれません。