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群馬戦でジェフ初スタメンを果たした椿直起が今季初ゴール

 先週の群馬戦では矢口に代わって、左サイドで椿がのスタメン出場を果たしました。
 今年横浜FMからジェフへ完全移籍で加入した椿は、これがジェフでの初スタメン。
 その試合で初ゴールをあげています。


 1‐2の1点ビハインドとなっていた61分。
 小林と左サイドでパスを繋いでいきますが、椿がパスミス
 しかし、素早く切り替えて椿がプレスにいき、相手選手からボールを奪取。

 そこから、素早く右足を振り抜いてゴールを決めています。
 得意とするドリブルでの仕掛けからゴールを奪ったわけではないですが、シュートの判断や精度はさすがのものを感じました。
 ボールロスト直後の奪取からゴールを奪った展開は、この日1ゴール目となった小森のゴールと同じパターンですね。

 この日の椿は、前半からドリブルでチャンスを演出。
 29分には相手CKからのカウンターで椿が一人をかわし、見木が相手GKと1対1になる決定的なシーンも演出しています。
 北九州、水戸でもキレのあるドリブルで活躍していましたし、これくらいはできる選手だと思います。


 椿のスタメン起用の意図は、試合前につぶやいた通り。

 群馬との関係を考えても、点を取りにいって勝ちたい試合だったこと。

 また、試合後にも説明した通り、今年のジェフは相手の攻撃枚数によって、守備時のDFライン数を変える傾向にある。
 群馬は攻撃時に3‐4‐2‐1になって、左右WBも含めれば5枚で攻めてくるため、ジェフは5バックで守ることになります。
 5バックのWBなら4バックのSBよりも守備の負担は若干少なくなると見て、椿を起用した部分もあるのではないかと思います。


 しかし、やはり守備に戻る意識などは、矢口に比べて若干薄かったようにも見えました。
 単純にWBにおける守備時の動き方に、まだ慣れていないのかもしれません。
 WBでの起用が続くのであれば、守備の改善が必要なのかなと思います。

 ただ、現在のシステムを考えると、椿のようなアタッカーが輝けるのは、前線か左右WBということになるでしょう。
 昨日も話しましたが、特に遅攻時はアンカーが2列目の両インサイドか両WBに縦パスを送る展開が基本的な狙い。
 インサイドはそこからパスを繋いだり、引き付けて展開するのがメインタスクではないかと思いますし、ビルドアップの出口が左右WBになることも多い。


 そこでサイドから縦に仕掛けて欲しいというのが、今年の狙いの1つということになるでしょうから、左右WBにはドリブラーを置きたいところなのでしょう。
 ただ、左サイドに関しては、相手次第でSBとしてプレーすることもあるので、本来は攻守に活躍できる選手が欲しい。
 その筆頭が補強した日高だったのでしょうが、怪我で出遅れていると思われるので、矢口や椿を試しているという状況なのではないでしょうか。

 攻撃においてはさすがのセンスを見せてくれた椿でしたが、群馬も警戒し始めて徐々に簡単にはやらせてもらえない展開となっていった印象です。
 この日はジェフの運動量ももう1つで椿へのサポートも少なかったように感じましたが、もう少し連携からの攻撃も見たかったところ。
 椿もまだ22歳でこれからの選手ですから、いろんな経験を積んで成長していってほしいと思います。