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高木俊幸スタメンの意図と途中出場したドゥドゥのゴール

 2‐1でジェフが勝利したちばぎんカップですが、ジェフのスタメンは意外な顔ぶれとなった部分もありました。
 メンデス、久保庭に関しては、シーズン中はCBのテストがしにくいということもあって、ここでチャンスを与えてあげたという側面もあったのかもしれません。
 しかし、横山のボランチ起用やエドゥアルドのベンチスタート、高木のスタメン起用とドゥドゥのベンチスタートに関しては予想外の決断でした。

 特にエドゥアルドは新加入ですし、公式戦に近いちばぎんカップで試しておきたい部分もあったはず。
 それでも横山がボランチ起用され、風間が右インサイドでスタメン起用になったということは、この布陣がレギュラー最有力と考えられているのでしょうか。
 昨日も話したような2インサイドを固定化して、狭い局面を仕掛けていくスタイルにチャレンジするのであれば、エドゥアルドより横山と風間の方が適しているという発想なのかもしれません。


 それに関連して、左SHのスタメンがドゥドゥではなく、高木となった可能性もあるのかなと思います。
 先週も取り上げたように、昨年終盤のジェフは左SHドゥドゥが中に入り過ぎると前線のスペースがなくなり、外に張り過ぎると前線が薄くなりがちになるという悩みが発生していたように思います。
 前線の整備が固まり切らず、特にドゥドゥと小森はうまい関係性を作り切れずに終わった印象もありました。

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 その前線の整備問題に対する答えとして、横山と風間をインサイドで固定化して、サイドからではなく中盤からゴール前の厚みを増やし、小森をサポートして前へ押し出していく。
 そして、それをするのであれば、左SHにはゴール前に入っていく動きが得意なドゥドゥではなく、何でもこなせてパスワークにも絡める高木の方が良いという発想だったのかもしれません。

 ちばぎんカップでの高木はそこまで目立ったプレーが多くはなかったですが、後半開始早々にはボール奪取から左足でクロスを上げ、決定機に結びつけるなど、まずまずの動きを見せていたと思います。
 ドゥドゥの場合、良くも悪くも目立ったプレーが多く、連動したパスワークなどは期待しづらい部分もあるかもしれない。
 組織力などを考えると、攻守に高木の方が計算しやすいという面があるという考えなのかなと思います。


 しかし、ドゥドゥには、やはりゴールに向かうプレーという大きな強みがある。
 ちばぎんカップでも、途中出場から再三チャンスを迎えていました。
 ドゥドゥは2014年に柏に在籍経験があるので、古巣との一戦ということにもなりましたね。

 60分から途中出場すると、64分には横山のボール奪取から、小森、田口とワンタッチで繋いで、フリーになったドゥドゥへ。
 完全に崩した形でシュートまで持ち込みますが、GK松本にセーブされてしまいます。
 このプレーで得たCKでも、田口のキックから小森がニアですらしてファーでドゥドゥが狙いますが、ここもGK松本がセーブ。


 どちらかで決めて欲しいところではありましたが、81分にようやくゴールが生まれます。
 中盤でボールを奪ったとこから、エドゥアルドが前へ繋いで、田口が左前方へロングスルーパス。
 これでドゥドゥが裏を取り、GK松本に触られますが、そのままゴールを奪っています。

 ドゥドゥは昨年も90分間は持たない傾向にあり、スタミナ面での心配もあったので、まずは途中出場から点を取りたい時に起用するという形になるのかもしれませんね。
 山形でのチアゴ・アウベスのような存在になるのでしょうか。
 しかし、ドゥドゥを温存起用するためには左SHのスタメンがしっかりと戦えなければいけないわけで、高木のパフォーマンスも非常に重要なポイントとなってくるのではないでしょうか。