オシム監督「駄目ならば駄目だ、悪いものは悪いと」

 5連戦の試合内容を取り上げようと思っていたのですが、昨日の話の流れもあって変更しました。
 先日、オシムさんがNumberのインタビューに答えています。
 メインは先日引退を表明した中村憲剛の話ですが、ジェフに関しても触れられています。


 今回は前編・後編に分かれています。
 前編はこちら。

number.bunshun.jp

 これを受けて、憲剛はTwitterで感謝の気持ちを述べています。


 前にも取り上げましたが、憲剛はJリーグ歴代ベストイレブンオシム監督を選んだほどでしたので、コメントをもらえて嬉しかったのでしょう。
 お二人が再会できるといいなと思いますが、新型コロナウィルスが落ち着くことが先決ですね。
 欧州は状況がさらに悪化していますし、日本にも第3波が来てかなり厳しくなっているのが残念ですが。

yukkuriikou.hatenablog.com


 そして、後編でジェフにも少し触れています。

オシム それでジェフはどうなっているのか?
――ジェフは……、とても平凡です。本当にごく並のチームです。
オシム 平凡で並というのはかなり酷いということだな(笑)。
――その通りです。
オシム 満足できないときにごく平凡だ(moyen)とよく言うからな(笑)。君らが平凡と言うときは、ゼロだということだ。表立って批判できないときにそう言う。皮肉な言い方だ。
――ええ、否定的な言い方です。
オシム そうだが、ときには真実を言わねばならないときもある。駄目ならば駄目だ、悪いものは悪いと。プレーが酷かったらそういうべきだ。うまくいっているチームもたくさんある。いいものはいいと言うべきであるのだから。

 インタビュアーの田村修一氏は気を使って「平凡」と言ってくれたのかもしれませんが、オシムさんにはそれを見抜かれてしまったようです(笑)
 2018年にJ2で14位に落ち、2019年には17位まで低迷し、今年も現在15位ですから、傍から見れば酷い状況と言われても仕方がないでしょう。


 オシムさんは「駄目ならば駄目だ、悪いものは悪い」、「真実を言わねばならないときもある」と話しています。
 日本人は周りに気を使ってはっきりとモノを言わないところがあるのかもしれませんが、それが結果的にジェフでも甘さを生んでしまっているのかもしれません。
 そして、その甘さによって、長いトンネルから抜け出せない部分があるのではないかと思います。

 これが昨日も話した内容に繋がるわけですが、監督や選手、フロントなどに加えて、番記者やサポーターも含めて、どこか甘いところがあるのではないでしょうか。
 ジェフを愛してるからこそ、時に厳しく言わなければいけない時もあると思いますし、オシム監督の言葉を借りれば「真実」を言わなければ伝わらない時もある。
 強いチームはロッカーで選手が激しく言い合うこともあるというエピソードもよく聞きますし、ジェフにももっと激しさが必要なのではないかと思います。


 個人的に疑問に思ったのが、1-5で山形に大敗した時にそれをどこか自然に受け入れている選手や関係者が多いのではないかと感じたところ。
 今年は水戸戦に続いて二度も1-5で敗れているのですから、その時点でどこかおかしいと訴えるべきではないのか。
 1年に2回も5失点したシーズンはあまり記憶になく、もしかしたら1995年まで遡ることになるのではないかと思いますし、それほど大事なはずではないのかと思います。

 もちろん、いい時にはいいと言うべきなのでしょうが、総合的に見ればジェフのクラブ規模、環境を考えると、現状は満足していいものではないと思います。
 かといって、将来性もあるとは言い難い状況。
 来年はJ2も4チームがJ3に降格で確定し、19位までが降格圏内ということになりますから、近年J2下位に沈んでいるジェフももっと危機感を持たなければならないのではないかと思います。


 今回のインタビューの最後で、オシムさんはこんな話をしています。

オシム 私は弱い存在だった。1人で来日し、誰も私を批判する機会を持たなかった。独りだったが、私に対して誰も何も言わなかった。だからこそこうして電話で話すのはすでに悪くない。

 いつものごとく明確に指摘しているわけではないですが、批判を受けるような状況はむしろ歓迎すべきと話しているように思えます。
 あまり批判は受けたくないという気持ちがあるのも当然でしょうが、一方で批判をまったく受けない環境など健全だとは思えない。
 それは過ちを指摘してもらえないということにもなるわけですから、それでは組織として成長することは難しいでしょう。

 もちろん、的外れな批判は良くないでしょうか、盲目に擁護するのも健全だとは思いにくい。
 以前にも尹監督批判はタブーなのかという話をしましたが、その状況では改善も期待できないのではないかと思います。
 批判をする方も勇気やエネルギーが必要になるとは思いますが、ともかくつぶさにピッチ上を見つめながら応援していきたいところではないでしょうか。