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2021年ジェフ選手構成 動きの少ない静かなオフに

 先日取り上げた新体制発表会も行われ、今年のジェフの選手構成が見えてきました。
 鈴木GMから外国人FWの1人と交渉中という話は出ましたが、それ以外の動きはないということなのかなと思います。
 既存の選手を残すことに重点を置いたというコメントもあって、動きの少ない静かなオフになりましたね。

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 確固たる主力で言うと船山が退団し、そのポジションに風間、高木が加入したくらい。
 ただし、サイドは小田、安田と左右WBの2番手が共にいなくなり、補強は秋山しかできていません。
 他にCBのダニエル・アルベス、佐々木は補強していますが、岡野が退団しています。

 あとは高卒新人の佐久間、西久保、レンタルから復帰したGK松原が加わっていますが、まずは過度な期待をせず見守りたいところではないかと思います。
 主なメンバーのまとめは以下の通り。

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 オフに入る前からCBとWBに関しては、確実な主力候補の補強をするだろうと個人的には思っていました。
 何せ昨年は4バックから3バックに移行して、CBはある程度経験を積んだ岡野がいた状況であっても、不足がちだったと思います
 高橋のCB起用も傍から見れば怖さが先行している状態でしたし、若いCB2人の補強で終わったのは意外でした。

 さらにWBに関しても小田、安田が退団して、秋山しか加入していないわけですから、マイナスとすら言える状況。
 特に右WBは昨年終盤に2番手だった安田がいなくなり、そのまま穴が埋まっていません。
 福満、米倉は共にベテランと言える年代で、怪我などコンディション面に不安が残ります。


 全体的に見るとスタメンはほぼ残して、控え選手を入れ替えたとも言えるのでしょうか。
 主力が残れば連携面においては、プラスに働く可能性が期待できます。
 ただ、頻繁に戦い方とスタメンを変える尹監督ですから、来季も固定できなければ意味はなくなるかもしれません。

 また、メンバーが残れば、ファンやサポーターは喜ぶ傾向があります。
 しかし、個人的には動きの少ないオフを迎えた翌年は、苦労することの方が多いイメージがあります。
 選手流出が続いた状況でようやく主力を残せた2006年も、オシム監督は顔ぶれが変わらないと不満を残したように、2年間も同じメンバーで戦えば、チームの成長は頭打ちに合う可能性があるということだと思います。


 もう1つ、心配なのは昨年後半を維持する方向で、本当に良いのかということ。
 確かに最後は無敗記録を続けたまま終わりましたが、下位チームには勝てたものの、中位や上位チームとの試合では引き分けに終わることも多かった。
 そして、今年はJ1から4チームもJ2に落ちてくるわけで、いかに戦力が同等かそれ以上のチームに勝てるのかを問われる年となります。

 森本社長はJ1昇格プレーオフ復活で昇格のチャンスが広がると言っていますが、一方でJ1の4チーム降格が降格してくることもあって、単純な順位だけで言えば昨年以上に難しい年になる可能性が十分にあります。
 その中で昨年のジェフは8位、後半だけ見ても5位だったそうですから、現状維持のままでは厳しいということになるでしょう。
 そのまま上位に4チームが入ってくれば総合では12位で、後半の成績でも9位止まりとなってしまいます。


 それだけに、マイナーチェンジだけで良かったのか、戦力増加という意味で言えば若干の物足りなさも残るオフだったのではないかとも思います。
 ただ、交渉中の外国人FWが当たれば、そこはプラスになる可能性もあるかもしれません。
 また、若い選手が増えている印象もありますが、もともと若手は多くないチームでしたし、ここからどれだけ若手の芽が出てくるかが大事ですね。

 以前にも取り上げましたが、昨年終盤の鈴木大輔も「このまま来年も同じような形で、できればいいだろうという考えはすごく怖い」と話していましたが、私も同じ認識です。

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 シーズン終盤は勢いの部分も大きかったと思いますが、その勢いはオフを挟めば止まる可能性もあります。
 また、相手チームも分析してくるだろうし、プレス・フィジカルのスタイルだけは夏に苦戦する恐れもあるでしょう。

 新加入の選手も含めて、ここからどれだけ変化や成長をもたらすことが出来るのか。
 F1などでは「停滞は後退である」などと言われますが、周りのチームも成長してくるでしょうし、それを上回るスピードで成長していくくらいの意欲でなければ、昇格は難しいだろうと思います。
 主力メンバーの変更が少ない中でも、いかにチーム内で刺激し合い、強い意識をもってシーズンに臨めるかが重要な年となるのかもしれませんね。